モンスター2014/08/01

モンスター
「モンスター」 百田 尚樹・著 幻冬舎文庫
瀟洒なレストランを経営する絶世の美女・未帆。彼女はかつては醜い容貌をしていて、周囲からはバケモノと呼ばれた。事件を起こし、町を追われた未帆は、東京で整形手術を繰り返すようになる。完璧な美しさを得て、生まれ故郷に戻り、レストランをオープンしたのだ、その目的とは…。
百田尚樹さんは、こういう本も書くのだなぁと思いました。整形に関する知識は本当にすごいですね。よく調べてあるみたいです。女性心理にについても、素晴らしい洞察力を持っていて、昔の未帆の気持ちや、周囲の人が未帆にした仕打ちや、美しくなったことで対応が変わっていく人々などが、克明に描かれています。恨みや復讐の話かといえば、そうでもなく(多少はありますけど)、いくら美しく生まれ変わっても、忘れられない男性を追い求める気持ちの強さが描かれていました。

ビーフヘレカツサンド2014/08/02

ビーフヘレカツサンド
“新世界グリル 梵 銀座店 (シンセカイグリル ボン)”のビーフヘレカツサンドを食べました。
本店は大阪にある有名店みたいです。会社では、お弁当を持って行くか、買って行くかで事務所で食べることが多いのですが、最近ちょっと飽きてきました。久しぶりに外に食べに行きました。それも1人で。
前にテイクアウトはしたことがあったのですが、お店で食べるのは初めてです。7席くらいしかないカウンターで、メニューはビーフへレカツサンドのみです。ヘレカツってヒレカツのことですが、このお店ではヘレカツと言うんですよね。
写真はハーフサイズで1050円です。ランチタイムはサラダと飲み物付きです。
お肉がすごくやわらかくて、火の通り方が絶妙なんです。中の方はレアになっています。肉を食べたって感じがします。

豊洲~上野2014/08/03



先週行った豊洲と上野のまとめ。豊洲で待ち合わせ。


アイスコーヒー飲んで。


上野へ移動して、アメ横をぶらぶら、油淋鶏定食を食べて。


みはしのクリームあんみつ。

ナポリタン2014/08/04

ポンヌフのナポリタン
新橋の老舗喫茶店“ポンヌフ”でナポリタンを食べました。
有名なので、一度行ってみたかったのです。
いかにも、昭和っぽい、喫茶店のナポリタンって感じでした。
麺が太くて、やわらかかったです。

サントリードリームマッチ2014/08/05



サントリードリームマッチへ行って来ました。プロ野球OBたちの試合です。
山本浩二監督率いる「ザ・プレミアム・モルツ球団」と、田尾安志監督率いる「東北JAPAN HEROES」の対戦です。チャリティーシートや買った飲み物の収益が東北の子どもたちの野球振興のための寄付になります。
因みに飲み物はサントリーしか売っていませんが、チャリティ価格で安くなっています。
始球式は石原さとみさんでした。


席からの眺め。ずいぶん前にも「ザ・プレミアム・モルツ球団」観戦したことがありますが、こんなに混んでいたっけかなぁ、ぎっしりとお客さんが入っています。
前に観た時は、大沢親分が監督でした。
出場選手は、桑田、工藤、掛布、バース、元木、篠塚、川藤、古田、パンチ佐藤などなど、最近ではヤクルトの宮本や阪神の金本選手も。
74歳の張本もバッターボックスに立つし、64歳の村田兆治も投げる。監督も出るし、一度交代した人もまた出てきて、ルール無視の楽しさ優先でした。懐かしい人がいっぱい見れました。桑田投手、まだ球が速い。
MVPは金本選手でした。


東京ドームグルメ、豚丼とハヤシライス。


思い出のマーニー2014/08/06

思い出のマーニー
「思い出のマーニー」 船堀シネパル
札幌に住む12歳の杏奈は、心を閉ざした少女。喘息の療養のために、田舎の親戚の家で夏の間だけ過ごすことになる。
村の同世代の子どもとも馴染めず、1人でスケッチをしている。ある日、長らく誰も住んでいないと思えわれる湿原の向こうの洋館で、杏奈は金髪の少女マーニーと出会い、秘密の友達になる…。

正直、そんなに期待していなかったけど、見に行って良かったと思える映画でした。こういう少女向け文学好きです。風景がとても美しく、大きな屋敷も女の子の憧れだと思います。気になるのはマーニーの正体です。いろいろ疑いつつ見てしまうんだけど、わかってみると、なるほどと良い話になっていました。
杏奈もマーニーもかわいかったし、細かいしぐさがリアルでした。杏奈の滞在する親戚の家や泊まる部屋もいいなぁと思いました。

★★★★☆ 4

ダイイング・アイ2014/08/07

ダイイング・アイ
「ダイイング・アイ」 東野 圭吾・著 光文社文庫
慎介は何者かに襲われ、重傷を負う。記憶の一部を失くした慎介は、自分が起こした交通事故のことをぼんやりとしか覚えていなかった。被害者が亡くなったというその事故の状況を調べようとすると、関係者は不穏な動きを見せ始める。やがて、妖しくも美しい女性が、慎介に近づいてくる…。
読みやすくて、するする読めて、面白かったんだけど、みんなが欲に絡んでいるような気がしてきて残念でした。自分が何をしたのか、何を考えていたのかをめぐるミステリーでした。

複製された男2014/08/08

複製された男
「複製された男」 TOHOシネマズシャンテ
大学で歴史を教えるアダム(ジェイク・ギレンホール)は、同僚に薦められたDVDを見ていると、自分と瓜二つの脇役の俳優を発見する。驚愕したアダムはその俳優について調べ始める。俳優・アンソニー(ジェイク・ギレホール2役)の家を探しあて、会ってみたいと思うようになる…。
「灼熱の魂」「プリズナーズ」とハマッています。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督。といいながら、名前が覚えられない(笑)。
全体的に黄色いっぽい映像で、カナダの都市なんだろうけど、高層ビルが建ち並ぶ大都会、かと思えば湾のようなのが、すぐ横にあったりして、不思議な都市空間でした。カナダってこういう所もあるのだなぁと思いました。巨大なマンションやレンタルビデオ屋は日本とも雰囲気が似ている気もしたけど。
いきなり淫靡な雰囲気の秘密クラブのような所から始まります。アダムの恋人がメラニー・ロラン、アンソニーの妻がサラ・ガドンと、2人とも超美しいのです。母役はイザベラ・ロッセリーニという豪華さ。
見終わった後は、考えさせられます。映画の中に散りばめられたヒントをもとに、答えを導き出しなさいと問題を出されているようです。解釈は見た人がそれぞれ決めても良い気がするし、そこがまた面白いんだと思います。見終わった人同士が語り合うのが正解で、私なりの解釈はあるけど、ネタバレにもなるのでここでは書きません。
「プリズナーズ」もそうだったけど、この映画もラストが「えっ、ここで終わっちゃうの!?」と思います。このラストで好き嫌いも分かれてしまうかもしれないですね。
ジェイク・ギレンホールはヒゲがない方が、個人的には好きだなぁ。意外と胸毛があるのね。

★★★★☆ 4+

イントゥ・ザ・ストーム2014/08/09

イントゥ・ザ・ストーム
「イントゥ・ザ・ストーム」 よみうりホール(試写会)
アメリカ中西部の田舎町。卒業式が行われようとしてい高校に、嵐が近づいていた。大学を襲った竜巻が通り過ぎ、教頭(リチャード・アーミテージ)の2人の息子のうち、長男が学校におらず、廃工場にいることを知り、次男と共に捜しに向かう。その途中でも次々と発生する竜巻。竜巻を追いかけて、映像を撮影しようとするストームチェイサー・チームと合流し救出に向かうが、多重発生する竜巻が、合体して巨大化し町を再び襲おうとしていた…。
教頭と息子たちと、ストームチェイサーチーム(リーダー、気象学者、カメラマン、運転手)と、恐れ知らずの無鉄砲な若者2人の話が中心になっています。ちゃんと良い話になっています。教頭の次男が機転が利きます。竜巻の迫力はハンパなく、本当に竜巻を体験しているような気になります。日本では考えられない大きい竜巻が、更にどんどん大きくなっていきます。終わった頃には、町ごとなくなってしまうような大きさです。止まっていたジャンボジェットも次々と巻き上げられていきます。そして、タイトルからも想像できるけど、台風の“目”の中がどうなっているかも目撃できます。スクリーンで見ることをお勧めします。
迫力の映像だけど、自分は安全な所から見ているから、楽しめるのですが、隣の席の女の人は、よほど怖かったのか、時々手で目を覆いながら見ていました。ため息のような、声が何度も聞こえました。力が入ってしまう映画です。試写会の後は拍手が起こっていました。

★★★☆☆ 3+

ぼくを探しに2014/08/10

ぼくを探しに
「ぼくを探しに」 シネマライズ
幼い頃に両親を亡くし、そのショックで言葉を話すことができなくなったポール(ギョーム・グイ)は、2人の伯母のもとでピアノを学びながら育てられる。ある日、同じアパルトマンに住む謎めいた女性マダム・プルースト(アンヌ・ル・ニ)と出会う。彼女のいれたハーブティーを飲むと、閉ざされていた記憶が少しづつ呼び覚まされる…。
フランスのアニメ作家シルヴァン・ショメが初めて撮った実写長編作です(オムニバス映画『パリ、ジュテーム』の「エッフェル塔」で初めて実写短編は監督してるそうです)。
彼のアニメ「ベルヴィル・ランデブー」「イリュージョニスト」は、私の大好きな映画です。そのファンタジー性もいっぱい取り込まれている映像は、不思議な世界でした。ミュージカルっぽくなっているところもあります。全体的にカラフルで明るい色彩に包まれています。特にマダム・プルーストの部屋はチラシの写真のように部屋いっぱいに植物を育てています。主人公は話せないので、その表情やしぐさで、気持ちが伝わってきます。甘い母の記憶は見ていてもウットリします。大変なショックを受け、そのトラウマで前に進むことができない、マダム・プルーストによって、自分探しの旅に踏み出して行きます。
マドレーヌやシューケットが出てきて、おいしそうです。近日中にシューケットを食べたくなりました。シューケットは一口大に焼いたシュークリームのシューで、大粒の砂糖がまぶしてあります。中にクリームが入っていないものが一般的です。主人公の好物です。

★★★★☆ 4+