三ノ池植物園標本室 眠る草原 上 ― 2025/06/30

「三ノ池植物園標本室 上」 ほしお さなえ ちくま文庫
職場で心身をすり減らし、会社を辞めた風里(ふうり)。散歩の途中、偶然古い一軒家を見つけ、導かれるようにそこに住むことになる。近くの三ノ池植物園標本室でバイトをはじめ、植物の標本を作りながら、新しい人間関係を作り始める。そんな中で趣味の刺繍を生かして、自分の道を歩みだしていく。
新しい出会いが、風里に影響を与えていくようです。手先が器用で丁寧な仕事をするので、標本室でも重宝されます。小さい頃からやっていた刺繍も楽しみながらも、売ってみたら良いのではと勧められます。
風里の話はゆったりながら、ほのぼのと進みますが、過去の違う少女・葉ノ話は、父が病気になって、ちょっと辛いです。まだ上巻なので、これからどう2つの話が絡んでくるのか、風里がどうなっていくのか、楽しみです。
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