カメラを止めるな!2018/08/17


カメラを止めるな!

「カメラを止めるな!」 TOHOシネマズ上野
映画の撮影隊が山奥の廃墟でゾンビ映画の撮影をしていたが、そこへ本物のゾンビが襲来。監督の日暮(濱津隆之)はリアルな俳優たちを見て喜こんで撮影を続けるが、撮影隊の面々は次々とゾンビ化していき……。
話題の映画、やっと見れました。都内2館で上映していたこの映画が、クチコミやTwitterなどで、爆発的に広がり、全国で約150館で上映していくことになりました。内容を説明すると、ネタバレになってしまうという、皆の意見で余計に気になる人が続出したように思います。確かに何も知らないまま見た方が面白いと思いました。ゾンビの感染が広がるように、まさに観客が増え続けているようです。
試写会だったら、拍手が起こるだろうなと思うほどの、後味の良い映画でした。
「バーフバリ」もそうでしたが、本当に面白い映画だったら、SNSでどんどん人気が高まっていくので、映画を作る人たちにとってもうれしいでしょうね。計算された構成で、よくできていました。誰かにすすめたくなる映画です。特にマニア向けというわけもなく、わかりやすいです。それほどお金はかかっていないけど、映画作りに対する愛があふれています。

★★★★☆ 4

ペンギン・ハイウェイ2018/08/12


ペンギン・ハイウェイ

「ペンギン・ハイウェイ」 よみうりホール(試写会)
小学4年生アオヤマ君(声:北香那)は、毎日学んだことをノートに記録している勉強家。そんなアオヤマ君の興味は歯医者で働くお姉さん(声:蒼井優)。胸が大きくてきさくで、アオヤマ君のことをかわいがってくれている。そんなある日、彼らの暮らす街にペンギンが現れ、そして消えた。その謎を解くべくアオヤマ君は友達と協力し、調査を開始する。やがてペンギンの出現には歯医者のお姉さんが関わっていることがわかる……。
まずは絵がきれいでした。特に街の様子が、写真に近くて明るい色合いで、良かったです。森見登美彦さんの原作を前に読んでいました。読んだ時は突飛な話だし、ペンギンがたくさん発生したりして、想像力を膨らませないとならなかったけど、アニメで見るとわかりやすかったです。やっぱり不思議な話でした。アオヤマ君の忘れられない初恋ファンタジーという感じがしました。

★★★☆☆ 3+

2重螺旋の恋人2018/08/08


2重螺旋の恋人

「2重螺旋の恋人」 ヒューマントラストシネマ有楽町
クロエ(マリーヌ・ヴァクト)は原因不明の腹痛に悩まされ、精神分析医ポール(ジェレミー・レニエ)のカウンセリングを受けることに。痛みから解放された彼女はポールと恋に落ち、一緒に暮らし始める。ある日、クロエは街でポールに瓜二つの男性ルイと出会う。ルイはポールと双子で、職業も同じ精神分析医だという。ポールからルイの存在を聞かされていなかったクロエは、真実を突き止めようとルイの診察室に通い始めるが、優しいポールと違って傲慢で挑発的なルイにも惹かれていく……。
「17歳」のフランソワ・オゾン監督。主役のマリーヌ・ヴァクトが「17歳」の時とは雰囲気が違うように見えましたが、相変わらずの美しさ。ショートカットも少年っぽく見えてステキ。内容は夢か現実か、ミステリアスに話が進みます。アンモラルな感じだけど、面白かったです。ちょっとホラーっぽいところもありました。いろいろなものが怪しすぎて、次はどうなるのかとドキドキします。

★★★★☆ 4+

スティルライフオブメモリーズ2018/08/06


スティルライフオブメモリーズ

「スティルライフオブメモリーズ」 新宿 K's cinema
東京のフォトギャラリーで、新進気鋭の写真家・春馬(安藤政信)の写真展が開催されている。それを目にした女性(永夏子)から春馬は仕事の依頼を受ける。何も質問しない事、撮影したネガを渡す事を条件に、その女性・怜の女性性器を撮影することを頼まれる。戸惑いながらも写真を撮りはじめ春馬だったが、何度か撮影しているうちに、その芸術性に魅かれて行く……。


女性の肉体の美しさや神々しさを撮り続けたフランスの写真家アンリ・マッケローニとその被写体となった愛人の実話に着想を得てこの映画が作られたそうです。
とても、静かな映画でした。登場人物も少なかったです。初めの写真展の写真もとても芸術的だったけど、映像もどれも美しかったです。モノクロからカラーに移り変わる風景など、映画というより美術鑑賞をしている気分になりました。
矢崎仁司監督は「三月のライオン」(1992年制作で、最近の将棋棋士の話ではありません)が、とても印象的な映画でした。それ以来、久しぶりにこの監督の作品を見ました。女性性器を撮るというと、スキャンダラスなのを想像してしまうかもしれませんが、意外なほど上品な映画でした。

★★★★☆ 4

インクレディブル・ファミリー2018/08/03


インクレディブル・ファミリー

「インクレディブル・ファミリー」 TOHOシネマズ日本橋 字幕
「Mr.インクレディブル」の続編。スーパーパワーを持つボブたち家族は、平和の為に戦っているが、法律でヒーローが禁止されている。ママが大企業のバックアップを受けて、ヒーローを復活させるため活動することになり、代わりにパパは家庭内のことを一手に引き受ける。まだ赤ちゃんの末息子ジャックジャックは、底知れぬ能力を発揮するし、息子の勉強や娘の悩みなどで、パパは悪戦苦闘、疲れ切ってしまう。そんな中、新たな敵が家族の前に立ちはだかる。
前作から14年もたっていたのか。それぞれが違う能力を持ち、特技を生かしています。スピード感はあるし、アクション映画っぽいのですが、会話が長くて、難しい話をしています。女性の社会進出とか、愛する家族の活躍なのに嫉妬してしまうパパとか、複雑な心境が出てきます。そういう点はあまり子ども向けには思えなかったです。ジャックジャックの可愛らしさには目を奪われました。

★★★☆☆ 3

子どもが教えてくれたこと2018/07/27


子どもが教えてくれたこと

「子どもが教えてくれたこと」 シネスイッチ銀座
腎不全、動脈性肺高血圧症、神経芽腫、表皮水疱症など、それぞれが病気を抱えている5人の子どもたちのドキュメンタリー。治療を続けながら、毎日を楽しく、精いっぱい生きている。
タイトルの通り、子どもに教えられます。無邪気で一見元気いっぱいの子どもたち、走ったりするところをカメラが追いかけています。とても近くで、そして自然に撮影されています。
辛いことをいっぱい経験している子どもたちだけど、楽しむことを忘れていないし、家族や周囲の愛情を感じました。
9歳の女の子アンブルは、めっちゃ美人でした。「悩みごとは脇に置いておくか、付き合っていくしかないの。」など、深いことを言ってくれます。
女性監督のアンヌ=ドフィーヌ・ジュリアンは、病気で娘を亡くした経験を持っているのだそうです。
病気を克服して、元気になっている姿を見せてほしいと願うばかりです。

★★★★☆ 4-

未来のミライ2018/07/24


未来のミライ

「未来のミライ」 TOHOシネマズ日比谷
小さな庭に小さな木の生えた、小さいけどおしゃれな家に暮らす4歳のくんちゃんは、生まれたばかりの妹に両親の愛情を奪われ、戸惑いの日々を過ごしていた。そんな彼の前にある時、学生の姿をした少女が現れる。彼女は、未来からやってきた妹ミライだった。ミライに導かれ、時を越えた冒険に出たくんちゃんは、かつて王子だったという謎の男や幼い頃の母、青年時代の曽祖父など、不思議な出会いを果たしていく。
思ったよりも、短くてシンプルな話でした。未来からきたミライちゃんと、いろいろ冒険があるのかと期待していたら、ミライちゃんはそれほど出てこなかったです。
家族の過去や未来を見て来るくんちゃんの成長の物語。その不思議な現象については説明もなかったです。声優陣は豪華でした。上白石萌歌、黒木華、星野源、麻生久美子、宮崎美子、役所広司、福山雅治。
短編連作のようにいくつかのパートがあり、くんちゃんの現在の生活が間に描かれています。くんちゃんはかわいらしかったです。鉄道オタになる可能性大。
未来の駅の様子が、面白かったです。おそらく東京駅だと思うけど、あんな感じになるのかなと。
SFアドベンチャーと思って見ると半端な感じだし、「バケモノの子」のようなのを期待するとパワー不足ですが、それなりに楽しめました。

★★★☆☆ 3+

グッバイ・ゴダール!2018/07/19


グッバイ・ゴダール!

「グッバイ・ゴダール!」 新宿ピカデリー
パリの大学で哲学を学ぶ19歳のアンヌ(ステイシー・マーティン)は、天才監督ジャン=リュック・ゴダール(ルイ・ガレル)と結婚。彼の監督作「中国女」の主演を務める。初めての経験や、ゴダールとの甘い生活、刺激的な毎日。一方、パリの街ではデモ活動が日ごとに激しさを増し、ゴダールも次第に革命に傾倒していく。
ゴダールの2番目の妻で、アンヌ・ヴィアゼムスキーの自伝的小説を映画化。
この映画の中では、ゴダールは変人っぽく描かれていました。子どもっぽいところもあるし、若い妻に対して、嫉妬深くて困ったりします。
監督は「アーティスト」のミシェル・アザナビシウスだったし、「あの日の声を探して」も見ていたので、そういう作風かと思ったら、ちょっと違っていました。
ゴダールのことを描いた話のせいか、ヌーベル・ヴァーグの映画みたいな撮り方でした。
主役のステイシー・マーティンは、キュートで魅力的でした。ヌードのシーンも結構あったけど、エロくなくてかわいらしかったです。ルイ・ガレルまで、裸をさらす必要性はあったのかなぁと思ってしまいました。
パリの中で学生を中心にしたデモ活動が、そんなに激しかったのかと勉強になりました。日本でも学生運動が盛んだったことは有名だけど、実際にはよく知らないです。そういえばヨーロッパの他の国でも、映画の題材になっていたように思います。中国だったら文化大革命の頃に重なっているような気がします。
ゴダールは、天才だと思うけど、一緒に暮らすのは、大変と感じました。

★★★☆☆ 3+

ジュラシック・ワールド 炎の王国2018/07/16


ジュラシック・ワールド 炎の王国

「ジュラシック・ワールド 炎の王国」 TOHOシネマズ日本橋
前作で恐竜たちが暴れまわったテーマパーク「ジュラシック・ワールド」を有したイスラ・ヌブラル島に、火山の大噴火の兆候が表れ、恐竜たちの生死を自然に委ねるか、あるいは危険を冒してでも救い出すか、人間たちは判断を迫られていた。そんな中、恐竜行動学のエキスパートのオーウェン(クリス・プラット)はテーマパークの運営責任者だったクレア(ブラウス・ダラス・ハワード)とともに、恐竜たちを救うべく島へ上陸するが、その矢先に島の火山で大噴火が発生する。
ストーリーは違うけど、シリーズを通して、基本的な流れは似たような感じがします。でも、迫力はあるし、恐竜の造形がよくできていて、楽しめます。
危機一髪と、それをすり抜けるのが繰り返されていきます。そこを面白く見せるように工夫されていると思います。
今回の監督はスペインの出身のJ・A・バヨナ。監督作の「永遠のこどもたち」「怪物はささやく」のように、ちょっとダーク・ファンタジーっぽい映像もありました。

★★★★☆ 4-

クレイジー・フォー・マウンテン2018/07/11


クレイジー・フォー・マウンテン

「クレイジー・フォー・マウンテン」 神楽座(試写会)
エヴェレストやモンブランなど、世界の名峰に挑む登山家やアスリートたちの姿を追ったオーストラリア製ドキュメンタリー。
ナレーションはウィレム・デフォーが担当しています。
ストーリーはないけど、次々と画面展開して絶景が、荘厳な音楽と一緒に見せてくれます。カメラの目線が面白かったです。アスリート目線もあるけど、多くは上から見たもの。山頂よりも上だったりすます。ドローンや飛行機で撮影したような俯瞰した映像が多いのです。
スキー、ロッククライミング、マウンテンバイク、ウィングスーツなど、エクストリームスポーツのような新しいものもいっぱいです。人は何故、高いお金を払ってまで、命を危険にさらしに行くのか。わざわざ高い山に、重いマウンテンバイクをかついで登るのか、ちゃんとした結論はないけど、山に魅せられてしまった人々のすごみを感じました。
過激すぎるとも言える映像集です。命が危険であるからこそ、生きていることを実感するのでしょうか。フリークライミングで、岩壁を登っているのは、想像をはるかに超える岩に何も付けずにはりついていて、驚きます。
映画館で、世界の名峰を迫力の映像で見れます。

★★★☆☆ 3

三浦雄一郎 x 大場美和

三浦雄一郎さん(プロスキーヤー/冒険家)、大場美和さん(プロクライマー)のトークショーがありました。大場美和さんはリポビタンDのCMにサッカーのカズと一緒に出ている人です。