白鳥とコウモリ2026/09/08



「白鳥とコウモリ」 TOHOシネマズ錦糸町オリナス
善良な弁護士が、刺殺された。容疑者として浮上したのは倉木達郎(三浦友和)。全ての事件の犯人は私です。自供もとれて事件は解決したはずだった。だが、容疑者の息子・和真(松村北斗)と、被害者の娘・美令(今田美桜)は、互いの父の言動に違和感を抱く。
原作を読んで、映画も観たくなりました。キャストも合っていたと思います。主役2人の他は、刑事役が柄本佑で、こちらも重要な役です。原作から想像していた世界が、実物が見れたような気分です。基本的には原作に忠実に描かれています。ラストのニュアンスがちょっと違いますが、より映画らしい仕上げになっています。過去の殺人事件と現代の事件が絡み合って、どうしてこのように自供したのか、真実はどうなのかと、興味深く観れると思います。もっと言えば、原作を知らない人の方が楽しめるかもしれません。読んだ人は、犯人もわかっていますから。それでも、どのように繋げていくのか、描くのかと流れを楽しめ、面白かったです。

★★★★☆ 4+

レンタル家族2026/09/06



「レンタル家族」 TOHOシネマズ日比谷
キャリアウーマンの洋子は、多忙な毎日を送りつつ、定期的に実家へ帰省し、父と共に認知症の母のケアをしている。母の症状は進行が速く、洋子が数年前に離婚したことを忘れ、帰省のたびに夫や娘のことを尋ねてくる。そんなある日、洋子は取引先の担当者から「レンタル家族」というサービスを紹介され、仕事絡みで体験利用を勧められる。レンタル夫を家事代行として派遣してもらうことにした。派遣されてきた松下は信頼できそうと思い、母のことを相談すると、自分を夫役で、知り合いの子役の女の子で、家族を演じて会いに行く事を提案される。
細かい事を言えば、いろいろツッコミたいけど、全体的にはなかなか良かったです。認知症とはいえ、娘の夫や孫のことが区別つかないのかとか。通常は。子どもはレンタルできないらしいが、どのようなシステムになっているのかとか。主人公の洋子の娘は、父と暮らしていて、寂しさもあり、仕事は大変だし、母のことも心配で、八方塞がりです。共感して観てしまうと、辛さがあります。娘役、夫役を演じる方も、それぞれに事情がありそうでした。ブレンダン・フレイザー主演の「レンタル・ファミリー」と比較してしまうと、物足りなさがありますが、今回はレンタルする側から見た方を中心で、両方観るのも良いと思います。

★★★★☆ 4-

ミニオンズ&モンスターズ2026/09/03



「ミニオンズ&モンスターズ」 TOHOシネマズ六本木
最強最悪のボスを求めて旅するミニオンズがたどり着いたのは、夢あふれるハリウッドの世界。ひょんなことから自分たちでモンスター映画を作ろうと、本物のモンスターを召喚するが、超危険なヤツらが次々と解き放たれ、街は大パニックに……。
シリーズを通して観ているからと、観に行ったものの、かなり寝てしまって、あんまりストーリーが入って来なかったです。相変わらず、ワチャワチャとして、周囲を巻き込み困らせてしまうのだけど、なんとかなってしまうといういつものパターン。
ミニオンズの中で、一番かわいいボブが今回は出ていないのが残念でした。ボブは小さくてかわいくて、オッドアイなんです。いつもクマのぬいぐるみを抱いていて、ファンも多いのではないかな。

★★★☆☆ 3

開戦前夜2026/08/18



「開戦前夜」 TOHOシネマズ日本橋
1941年4月、真珠湾攻撃の8ヶ月前。官僚、軍、民間から選りすぐられた若きエリートたちが、内閣総理大臣の直轄の機関「総力戦研究所」に召集された。日米開戦した場合の戦局をシュミレーシュンし、その結果を報告すること。宇治田(池松壮亮)らメンバーたちは、国家機密のデータを分析し、日本必敗の結論にたどり着く。しかし、敗北の予測は、時代が放つ得体の知れない空気にのみこまれていく。
池松壮亮と仲野太賀、まるで「豊臣兄弟!」のキャスティング、でも全然違う雰囲気を醸し出しています。豪華キャストが、ぶつかり合いながらも、当時の様子が想像できます。その後の日本がどうなっていくかは、わかっていても、こういう話し合いや、研究があったという事は、興味深く観れました。面白かったです。
石井裕也監督でしたが、これまでの作品とは違って、重厚な社会派な映画でした。

★★★★☆ 4

白パンと独裁者2026/08/12



「白パンと独裁者」 ヒューマントラストシネマ有楽町
第二次世界大戦末期、本土へ向かう爆撃機が上空を飛行する中、ドイツ北部に位置するアムルム島は美しく、楽園のような静寂を保っていた。戦地から疎開してきたナニング(ジャスパー・ピラーベック)は、父に代わり農作業で得たわずかな食糧で身重の母と幼い弟、叔母らの家族を支えている。島民たちが終戦を待ち望むなか、ヒトラーに忠誠を信じて疑わない母ヒレ。しかし、ラジオがその死を告げた瞬間、彼女は取り乱し破水し、赤ん坊は生まれたものの、家族の日常は変わってしまう。ショックで食事も拒む母ヒレが、唯一食べたがっていたのは、バターとはちみつが塗られた白パンだった。母の願いを叶えるべく奔走するナニングは、ナチスへの忠誠が当たり前だった世の中が変わっていくことや家族の秘密を知ることになる。
監督はドイツのファティ・アキン監督。師匠である俳優、監督だったハーク・ボームの自伝的話を映画化。実話を基にした話でした。
私は友だちヘルマン役のキアン・アップケくんが、カッコいいなぁと思っていたのですが、もちろん主人公のナニングも良かったです。物を入手するのが、とても大変な時代、白パンを焼くための小麦粉や、バター、はちみつを手に入れるために、本当に奮闘するのです。その大変さぶりは、母や他の家族はわかっていないですが、映画を観ている観客にはよく理解できます。なんといっても、このアムルム島の自然が美しいのです。そこに生きる動物や昆虫たちも、丁寧にカメラにおさめています。原題は「アムルム」みたいです。大部分は眉間にシワを寄せて観ていましたが、終わり方は、ちょっとホッとするところもあって、良かったです。

★★★★☆ 4+

スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ2026/08/09



「スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ」 TOHOシネマズ錦糸町オリナス
「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」の出来事から4年、大人になったピーター・パーカー(トム・ホランド)は、愛する人々を守るため、彼らの記憶から自らの存在を消し、孤独に生活をしていた。スパイダーマンとして、犯罪と戦う日々。スパイダーマンへの期待が高まる中、そのプレッシャーが彼の存在そのものを脅かし、命に関わる身体的変異を引き起こす。同時に街では不可解な犯罪が頻発していた……。
今回の敵は見えざる恐怖でした。しかし、真実を知るに至ると、意外な展開が待っています。よくできた話でした。アクションもスマートでカッコ良かったです。シリーズは大体全部観ているつもりだけど、フランクの事はよく知らないですが、良いキャラターでした。

★★★★☆ 4

ヌーヴェルヴァーグ2026/08/04



「ヌーヴェルヴァーグ」 Stranger
フランソワ・トリュフォーの「大人は判ってくれない」が、カンヌ映画祭で監督賞を受賞した1959年。その夏、批評誌カイエ・デュ・シネマで執筆活動をしていたジャン=リュック・ゴダールは、念願の長編映画「勝手にしやがれ」に着手する。ジャン=ポール・ベルモントとジーン・セバーグを主役に起用。ゲリラ撮影や即興演出など、型破りなやり方に、周囲は困惑するものの、後に伝説となるクライマックスの撮影に突き進んでいく。
若者たちが集まって、これまでの定番を破った新しい形の映画「勝手にしやがれ」をその時代に飛んで行って撮影風景を近くで見ているような気分になりました。モノクロ映像で、時代背景も見事に再現しています。ヌーヴェルヴァーグ(新しい波)映画が好きな人にはたまらないだろうなぁ。ゴダールはまだ無名な若者で、撮影現場にも、若い人が多くて、青春群像劇でした。ジーン・セバーグは、「勝手にしやがれ」の出演に乗り気ではなかったようです。ベルモントを初め、多くの若き日の映画監督も出てきて、みんな似ていました。撮影場所やカフェなど、どこもカッコいいです。若き才能で、時代を動かす映画を作るのが、なんとも清々しい映画でした。

★★★★☆ 4+


入場者プレゼントでマッチをいただきました。

新凱旋門物語2026/07/29



「新凱旋門物語」 TOHOシネマズ日比谷
1983年、パリ。ミッテラン大統領はフランス革命200周年を祝う新モニュメントの建設を構想していた。コンペで選ばれたのは、無名のデンマーク人建築家ヨハン・オットー・フォン・スプレッケルセン(クレス・バング)。キューブ状の巨大建築だった。完璧を求める彼の前には、予算や政治的圧力、周囲の思惑が立ちはだかる。
理想と現実の狭間で、協力する他の建築家や、政府の人間とぶつかりながら、疲弊していく主人公でした。常に助け合っている妻とも、ついにぶつかってしまいます。協力したシャルル・ド・ゴール空港を設計したポール・アンドリュー(スワン・アルロー)は、彼の設計を尊重しつつなんとか完成させようと妥協点をみつけようとしているのに、それにも納得がいかないのです。更にはミッテランが選挙で大敗し、先行きがわからなくなっていきます。オシャレなパリの映像もあったけど、観ているのがちょっと辛い映画でした。新凱旋門(グランダルシュ)を作る裏側の大変さを知りました。時代的なこともあるけど、常にタバコを吸っているのに驚きます。

★★★★☆ 4-

キングダム 魂の決戦2026/07/26



「キングダム 魂の決戦」 TOHOシネマズ日比谷
王騎を失った戦いから3年。思いを受け継ぎ、更なる成長を続ける主人公・信(山﨑健人)は千人将に昇格していた。そんな中、秦国に急報が相次ぐ。趙国の宰相・李牧(小栗旬)の策略で、秦以外の全ての国が手を組み50万からなる合従軍が秦に侵攻する。若き王(吉沢亮)たちは対応に奔走するが、国家滅亡の危機に。秦の国門・函谷関で、秦20万が迎え打つ戦いが始まる。
大スペクタクル映画という感じで、多くの兵士が集結するのは圧巻でした。函谷関の凄まじい高さがある国門、こんな所を超えて攻め入られるのかなぁと思うほど、想像以上でした。
豪華キャストが、それぞれ個性的でした。誰だかわからない人もいました。
戦いは始まったばかりで、まだまだ話は続きそうなところで終わります。進むのが遅いですが、アクションたっぷりで面白かったです。

★★★★☆ 4

トイストーリー52026/07/11



「トイストーリー5」 TOHOシネマズ日本橋
ボニーのもとで暮らすバズやジェシー、フォーキーたちは、これまでと変わらない日常を送っていた。しかし、最新型の電子タブレット「リリーパット」がやってきたことで、状況は一変。多機能なデバイスに夢中になるボニーの姿を前に、おもちゃはもう必要とされたていないのか、不安が広がるなか、仲間からSOSを受けた、ウッディがボニーのもとに戻り、バズらと再会する。おもちゃの未来をかけてデジタルの脅威へと立ち向かう。
ジェシーは元気なカウガール人形、馬のブルズアイと共に、今回は大活躍でした。ジェシー好きなので良かったです。想像力豊かで、いつも楽しくおもちゃで遊んでいるボニーはなかなか友だちができません。他の子どもたちはタブレットに夢中で、現代の様子を反映しています。ジェシーが中心ながら、今作はバズの人形が大量に出てきて良い味を出しています。ハイテク版のバズ軍団でした。話もよくできていて、ハートウォーミングな楽しさで、面白かったです。

★★★★☆ 4+