嘘八百2018/01/23



「嘘八百」 TOHOシネマズ上野
大阪・堺。千利休を生んだ茶の湯の聖地に、大物狙いだが空振り続きの古物商・小池則夫(中井貴一)が、お宝を探しにやって来た。そこで腕は良いのに落ちぶれてしまった陶芸家・野田佐輔(佐々木蔵之介)と出会う。
大御所鑑定士に一杯食わされた2人は、仕返しのため「“幻"の利休の茶器」を仕立て上げ一攫千金を狙う。
骨董の世界は、大金が動き、本物なのか、ニセモノなのか、難しいと思いました。豪華な主役の2人を始め、個性的な俳優さんたちが脇を固めています。軽妙で、笑えるコメディです。でも、そのわりにはテンポが悪くて、話が遅いと思いました。よく見せたいところは丁寧なのはわかるのだけど、飽きてしまいました。
人物に魅力を感じないのも、残念です。一番面白かったのは、学芸員の塚地さんかな。

★★☆☆☆ 2

コンフィデンシャル 共助2018/01/18


コンフィデンシャル

「コンフィデンシャル 共助」 アキバシアター(試写会)
北朝鮮の刑事イム・チョルリョン(ヒョンビン)は、極秘任務を遂行中、上官チャ・ギソン(キム・ジュヒョク)の裏切りにより仲間と妻を殺されてしまう。ギソン率いる組織は、世界を揺るがす機密を盗み、ソウルに逃亡。北朝鮮はそれを取り戻すため、チョルリョンを韓国へ派遣。現地警察は庶民派刑事のカン・ジンテ(ユ・ヘジン)を監視目的で、チョルリョンに同行させる。


韓国のバディ・ムービーでした。ヒョンビン(写真・左)かっこよくて、アクションがキレキレでした。カーアクション、銃撃戦、接近戦、迫力ありました。
ユ・ヘジン演じるカン・ジンテ刑事(写真・右)の部分は、笑いがいっぱいで、作品全体を和ませています。笑いとシリアスさのバランスが良いのです。
全く違う2人なんだけど、笑っているうちに、熱い絆が生まれてきたり、話もよくできていました。「少女時代」のユナも出演しています。
韓国映画の面白さって、こういうのだよと紹介したくなる映画です。


敵役を演じるキム・ジュヒョクは、2017年10月に事故で他界。享年45歳。

★★★★☆ 4+

はじめてのおもてなし2018/01/16


はじめてのおもてなし

「はじめてのおもてなし」 シネスイッチ銀座
ミュンヘンの閑静な住宅街に暮らすハートマン夫妻。夫のリヒャルトは医師、妻のアンゲリカは、定年退職した元教師。アンゲリカの希望で、難民の青年を家に受け入れることにする。家族は反対するものの、ナイジェリアから来た亡命申請中の青年ディアロが住むことになる。ディアロは真面目な青年だが、テロ集団の一員ではないかと疑われたり、歓迎パーティーで警察沙汰になったり、次々と問題が起こります。無事に亡命申請ができるのか、バラバラになっている家族の問題が解決できるのか……。
ハートフルコメディでした。ドイツ映画です。ドイツ人についても、日本からするとわからないところもあるけれど、ドイツ人とナイジェリア人との異文化ギャップが笑えます。ドイツにおける難民の状況も窺えます。この映画の中のドイツ人家族はちょっとテンションが高めです。仕事中毒の弁護士の長男は、12歳の1人息子を抱え離婚調停中。まだ自分探し中の娘は、妙なストーカーに悩まされいます。一番問題なのは、父親で、プライドが高すぎて、職場でも家庭でもギスギスしています。若返りをしようとして、デトックス注射をしたりしてます。問題を抱えた家族ですが、それでも愛すべきキャラクターで、もうちょっとお互いを思いやれば、良いのにと思うところもちょくちょく出てきます。その潤滑剤のような存在になっていくのが難民のディアロなのかと思います。
話が散らかり気味ですが、良いお話でした。このタイトルはどうなのかな原題は「ハートマン家にようこそ」みたいな感じだけど、そっちの方がわかりやすいように思いました。

★★★★☆ 4

5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生2018/01/14


5パーセントの奇跡

「5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生」 新宿ピカデリー
病気により95%の視覚を失ってしまったサリー(コスティア・ウルマン)。5つ星ホテルで働くという夢を実現させたいサリーは、目が見えないことを隠して一流ホテルで見習いをスタートすることに成功する。周囲からの助けも借りながら、機転を利かせ、サリーは次々とホテルの研修課題をクリアしていった。しかし……。
ドイツ映画です。人並み以上の努力を重ね、なんとか研修についていくのだけど、見えないことでの失敗もしてしまいます。恋愛でも、目の病気のことを隠そうとするので、障害が起きてしまいます。一緒に面接を受けた、いい加減男のマックスが、協力してくれて、友情も芽生えていって、気持ち良いです。
これが、実話をベースにしているというので、驚きます。とても頭の良い人なんでしょうけど、特に記憶によって、カバーしたり、聴覚や嗅覚を研ぎ澄まして、補っていきます。しかし、彼に次々と困難がふりかかってくるのです。
彼の目のことを知って、協力してくれる人たちもいて、終わってみると良い人たちに出会っていると思いました。彼の努力に泣けてしまいます。良かったです。

★★★★☆ 4

西遊記 ヒーロー・イズ・バック2018/01/09



「西遊記 ヒーロー・イズ・バック」 ユナイテッドシネマ豊洲(試写会)
「西遊記」を題材とした中国産アニメーション映画。
伝説のヒーロー、孫悟空が五行山に封じ込められてから500年。妖怪の存在に脅かされている長安の町に暮らす孤児の少年リュウアー(声:羽村仁成)は、ある日、妖怪に襲われていた女の子を助ける途中で五行山に迷い込み、偶然にも孫悟空(声:咲野俊介)を目覚めさせてしまう。封印から目覚めたものの、本来の力を発揮できずにいた孫悟空だったが、リュウアーらと行動するうちに、妖怪に立ち向かっていく……。
リュウアーの声が子どもらしいかわいさもあって、感情もこもっていて良かったです。
アクションのスピードが速くて、迫力ありました。水墨画のような情景や、龍など、中国っぽさがいっぱいで、面白かったです。
自信家で、意地っ張りの孫悟空。リュウアーにとっては憧れのヒーロー。リュウアーをふりきろうとしているのに、なつかれて後をついてきて困ってしまうものの、いつのまにか、強い仲間意識が芽生えていく、その流れがとても良かったです。
下っ端の妖怪たちは、どこかマヌケだし、猪八戒はお調子者。妖怪たちのボスは不気味だったけど、大人から子どもまで楽しめる映画だったと思います。

★★★★☆ 4-

スター・ウォーズ 最後のジェダイ2018/01/07


スター・ウォーズ 最後のジェダイ

「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」 TOHOシネマス日劇
「スター・ウォーズ フォースの覚醒」に続くシリーズ作品。伝説のジェダイの騎士ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)を探し当てた主人公レイ(デイジー・リドリー)。攻撃されてピンチにおちいる反乱軍。ダースベイダーを受け継ぐカイロ・レン(アダム・ドライバー)、それぞれの運命は……。
多くの犠牲を払うものの、ピンチに陥っては、なんとか助かってしまうような展開。昔のスター・ウォーズののように、宇宙船のチェイスシーンは、迫力あって楽しいです。シリーズは見ているけど、間があいているので、忘れていることも多いです。レイ役のデイジー・リドリーは「フォースの覚醒」の時よりも、ちょっとムッチリしたような気がしました。「オリエント急行殺人事件」にも出ていましたね。
BB-8は、活躍しているし、とてもかわいいです。亡くなったキャリー・フィッシャーはこの作品までは撮影が終わっていたのですね。次回作はどうなるのだろう。
全体的には楽しいSFアクションで良かったと思います。

★★★★☆ 4

リベンジgirl2018/01/03


リベンジgirl

「リベンジgirl」 ユナイテッドシネマ豊洲
東大首席でミスキャンパスグランプリにも輝いた24歳の宝石美輝(桐谷美玲)は、
自分に絶対の自信があった。しかし、政治家のイケメン御曹司にフラれると、彼を見返すために、女性初の総理大臣を目指して、議員に立候補する。選挙参謀で秘書となった門脇俊也(鈴木伸之)と、ぶつかりながらも、政治家としての使命に目覚めていく……。
原作は小説のようですが、王道少女マンガのような内容でした。展開も決まりきっています。頑張って演じているのはわかるのですが、きれいだけど、性格の悪い女という設定なので、初め目の方は魅力を感じず、桐谷美玲も、無理して演じているように思いました。プライドは高いけど、一生懸命な姿に魅かれあっていく、先は読めるけど、安心して見ることができますけど、鈴木伸之ファンの人には良いと思います。休業中の斉藤由貴は、好演でした。ガッツ石松、山村紅葉、バービーなどが出ていて、笑わせようとしているところがちょっと苦しいです。

★★☆☆☆ 2

オリエント急行殺人事件2017/12/29

オリエント急行殺人事件
「オリエント急行殺人事件」 TOHOシネマズ日本橋
トルコ発フランス行きの寝台列車オリエント急行で、富豪ラチェット(ジョニー・デップ)が刺殺された。走行中の列車はいわば密室。乗り合わせていたのは車掌を含め13人の乗客。名探偵エルキュール・ポアロ(ケネス・ブラナー)は、犯人を探り始めると、そこには哀しい真実が……。
家庭教師、宣教師、医師、伯爵夫人などなど、被害者とは関わりがなさそうな人々の中で、誰が殺人の動機があるのかを探ります。妨害にあいながらも、名探偵が名推理をしていくというストーリーです。アガサ・クリスティの原作で、過去に映画化もされているので、犯人がわかっているという人もいると思いますが、私は原作を読んでいないし、前の映画も見ていなかったので、先が読めなくて余計に面白かったです。ミシェル・ファイアー、ウィレム・デフォー、ジュディ・リンチ、ペネロペ・クルスなど豪華な出演者です。内容も絵面もゴージャスです。みんなが椅子に座って並んでいるところは、壮観でした。
立派なヒゲをたくわえて、世界一の探偵と自分で言ってしまうポワロも良かったです。ケネス・ブラナーは製作・監督・主演をこなしています。そして、この映画のもう一つの主人公は列車です。雪の中を疾走する風景や、列車内の調度などステキでした。列車の映し方も、大きいスクリーンで見たせいもあって、迫力がありました。

★★★★☆ 4

52Hzのラヴソング2017/12/27

52Hzのラヴソング
「52Hzのラヴソング」 ユーロスペース
花屋で働くシャオシンはバレンタインのかき入れ時で忙しい1日を過ごしていたが、彼女自身は恋人なし。パン屋の職人シャオヤンは、レイレイという女性に片思い中。そんなレイレイは同棲10年目のダーハーと別れようかと悩んでいる。ダーハーの方はバレンタインにプロポーズをしようとしていた。花を車で配達中のシャシンと同じくチョコレートを配達しようとするバイクのシャオヤンは、接触事故を起こし、仕方なくバイクで一緒に両方の配達をすることに。
キャストは台湾で活躍するミュージシャンたちだそうです。台湾の人が見たら、おなじみの人たちなのだろうけど、全然わかる人がいませんでした。
「セデック・バレ」「海角七号 君想う、国境の南」「KANO 1931海の向こうの甲子園」などで知られる台湾のウェイ・ダーション監督作品です。
オリジナル楽曲で、バレインタインデーの1日に繰り広げられる恋愛模様を描くミュージカルでした。すごく歌のシーンが多くて、なかなか話が進まないような気がしましたけど、カラフルで明るい映画でした。主に2組の男女が中心で、花屋のシャオシンの叔母さんや、弟、同性カップルなど、ハッピーな展開ばかりでした。

★★★☆☆ 3+