メッセージ2017/05/23

メッセージ
「メッセージ」 TOHOシネマズ日本橋
ある日、突如として地球上に降り立った巨大な球体型宇宙船。言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)は、物理学者のイアン(ジェレミー・レナー)と共に、謎の知的生命体との意思疎通をはかる役目を担うこととなる。“彼ら”の目的は何か…。
ネタバレをしないで、書くのが難しいので、簡単になります。宇宙人の姿とかは、予告では出ていなかったような。見に行かないとわからないでしょう。似ている動物もいるけど、そこはヒミツで。
全体的に暗いトーンの映画でした。天気も曇っているシーンが多かったです。「プリズナーズ」「ボーダーライン」などのドゥニ・ヴィルヌーヴ監督らしく、ちょっとシビアでしたね。この監督好きだし、どうなるのかと興味深く見ましたけど、人にはすすめにくいです。好みが分かれそうです。

★★★☆☆ 3+

皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ2017/05/22

皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ
「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」 ヒューマントラストシネマ有楽町
とあるきっかけで超人的パワーを身につけてしまった主人公エンツォ(クラウディオ・サンタマリア)。仕事をまわしてもらっていたオヤジが闇取引中に殺され、その娘のアレッシア(イレニア・パストレッリ)の面倒を見る羽目になる。アレッシアは日本のアニメでイタリアでも放送されていた「鋼鉄ジーグ」の熱狂的なファンで、エンツォの超人的な力を見て、鋼鉄ジーグの主人公と思い込む。いい感じになった2人だったけど、アレッシアの父親が絡んでいた仕事と超人パワーの存在を知った闇組織のリーダー・ジンガロ(ルカ・マリネッリ)に狙われる。パワーを盗みに使ったりするゴロツキのエンツォだったが、アレッシアにも言われて、正義に目覚めていく。
「鋼鉄ジーグ」は永井豪原作で、日本では1975年にアニメ放送されていたそうですが、私はよく知りません。でも、知らなくても内容的には問題ありません。日本のアニメをおそらく好きだったから、この映画を作ってくれたのだと思うとうれしいです。
監督は本作が長編デビューとなるガブリエーレ・マイネッティという人なんです。今までにない斬新さがあります。そもそもアメコミヒーローのような、かっこいいヒーローでもないです。けっこうな普通のおじさんって感じかな。ヒロインはきれいだけど、こいつ大丈夫かって感じのアブナい女性で、現実と妄想の間で生きています。
残虐で、グロいところもありますが、とっても面白かったです。ラストの感じも私は好きだなぁ。

★★★★☆ 4+

家族はつらいよ22017/05/20

家族はつらいよ2
「家族はつらいよ2」 よみうりホール(試写会)
周造(橋爪功)の運転する車に凹み傷が目立ち始めたこの頃、高齢者の危険運転を心配した家族は、運転免許を返上させようと画策。しかし、頑固オヤジの周造を説得するイヤな役回りを互いになすりつけ合う家族たちの心を見透かした周造は大激怒。そんなある日、周造の妻・富子(吉行和子)が旅行に出かけ、つかの間の独身貴族を楽しむ周造は、お気に入りの居酒屋の女将かよ(風吹ジュン)を乗せて車を走らせる。その途中、高校時代の同級生・丸田(小林念侍)と再会…。
「家族はつらいよ」の続編です。私は「家族はつらいよ」は見ていません。「東京家族」は見たのですが、そちらと家族構成は同じでも、違う話なんですよね。山田洋次監督なので「男はつらいよ」のようにおなじみのメンバーで、毎回騒動が起こるというパターンなのでしょうね。たわいのないことも多いけど、笑いどころがいっぱいありました。よく考えると笑ってもいられない話なんだけど、もめたり文句を言い合ったり、なんだかんだ言っても恵まれていると思わせました。こういう家族は少なくなっているような気もします。舞台は現代ですが、昭和感が漂いっていました。

★★★★☆ 4

マンチェスター・バイ・ザ・シー2017/05/16

マンチェスター・バイ・ザ・シー
「マンチェスター・バイ・ザ・シー」 シネスイッチ銀座
アメリカ、ボストン郊外で便利屋をしているリー(ケイシー・アフレック)は、兄ジョー(カイル・チャンドラー)の訃報を受けて故郷のマンチェスター・バイ・ザ・シーに戻る。遺言でジョーの16歳の息子パトリック(ルーカス・ヘッジズ)の後見人を任されるが、故郷の町に留まることはリーにとって忘れられない過去の悲劇と向き合うことでもあった。
現在と過去の回想シーンがまざって、少しずつ何故リーが孤独の淵に立っているかが、わかってきます。かつては甥っ子のパトリックのように、活発だった時期があったのでしょう。深い悲しみや自責の念が、彼を苦しめているのがわかります。リーとパトリックは反発するところはあっても、同じく大切な人を失ったばかり。少しづつ寄り添っていきます。それは、ハッキリした行動や言葉では語られないですが、静かに伝わってくるのです。海、ボート、港、カモメ、雪の街並、風景がとても美しかったです。ただ泣かせるだけじゃなく、心に沁みる映画です。ミシェル・ウィリアムズも良かったです。ケイシー・アフレックのアカデミー賞主演男優賞も納得です。

★★★★☆ 4+

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス2017/05/15

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」 TOHOシネマズスカラ座
シリーズ2作目。ピーター・クイル(クリス・プラット)、暗殺者のガモーラ(ゾーイ・サルダナ)、毒舌なアライグマのロケット(声:ブラッドリー・クーパー)、樹木型ヒューマノイドで25センチまで再生したベビー・グルート(声:ヴィン・ディーゼル)、マッチョな破壊王ドラックス(デビッド・バウティスタ)は、チームを組んで仕事をしている。しかし依頼主を裏切ったことで、追われるハメに。危機に陥った彼らの前に、ピーターの父親だという謎の男エゴ(カート・ラッセル)が現れる。
前作では、ピーター(クリス・プラット)が9歳で地球から誘拐され、宇宙海賊の一員としてワイルドに育ったことが描かれているのだけど、何故、幼い地球人がさらわれたのかは疑問が残っていたけど、今作でわかるようになっています。そんなことから、きっと続編ができるのだろうと思っていたけど、3年待ってやっと新作ができて、待っていましたという気持ちです。よく見ると豪華な出演者だし、今回はシルバスター・スタローンも出ていました。この映画は前作を見ておかないとわかリづらいところがかもしれませんが、今作から見ても面白いと思いますよ。
前作同様、軽いノリと70年代音楽にのって、笑いもいっぱいあって満足でした。可愛いい外見と裏腹に、メチャクチャ毒舌なアライグマに加えて、ベビー・グルートの愛らしい表情や動きにやられます。特に初めのところで、音楽にのってヨタヨタと踊っているところがかわい過ぎです。戦闘シーンはBGMに音楽が流れているところも良いですね。今回は笑いだけじゃなく、グッとくる熱い内容もあって、ちょっと泣けてしまいました。
このシリーズはマーベル作品の中で一番好きです。

★★★★☆ 4+

BLAME!2017/05/14

BLAME!
「BLAME!」 一ツ橋ホール(試写会)
過去の「感染」によって、正常な機能を失い無秩序に、そして無限に増殖し続ける階層都市。人類は都市のシステムをコントロールできなくなり、防衛システムの「セーフガード」によって駆除・抹殺される対象になっていた。そんな中で生き延びたわずかな人々も、慢性的な食糧不足やセーフガードの脅威によって絶滅の危機を迎えている。
食糧を求めて旅に出た少女・づる達はセーフガードの一軍に襲われ、仲間を殺される。退路を断たれたその時に、霧亥(キリイ)と出会う。
霧亥は、世界を正常化するために「ネット端末遺伝子」を求めていた…。
あらすじを読むと難しい感じもするけど、要は機械に支配された未来社会で、人類の存続をかけて、なんとかしようとする話で、見ているとわかりやすかったです。全体的に暗いトーンだと思ったけど、絵はきれいだし、キャラクターに魅力がありました。フィギュア好きな方にはたまらないかも。人物造形がフィギュアっぽいのです。女の子は不必要に胸が大きいけど、下品という感じではなく、良いバランスです。戦闘服みたいなのもおしゃれでした。セーフガードがクモっぽい、素早い動きで、ゾロゾロ出てくるので、気持ち悪いのですが、そういう不気味さも良かったです。
マニアックかもしれないけど、私は好きです。

★★★★☆ 4

公式サイト
   ↓
http://www.blame.jp/

ちょっと今から仕事やめてくる2017/05/13

ちょっと今から仕事やめてくる
「ちょっと今から仕事やめてくる」 TOHOシネマズ六本木(試写会)
パワハラ上司に毎日怒られ、精神的に追い詰められていた青山隆(工藤阿須加)は、駅でフラフラして、電車にはねられそうになったところを、幼なじみを名乗る男・ヤマモト(福士蒼汰)に救われる。強引なヤマモトだったが、一緒に飲んだり、アドバイスをもらったりして、隆は本来の明るさを取り戻す。しかし、ヤマモトのことを調べてみると、3年前に自殺していたことを知る…。
冒頭で吉田鋼太郎さん演じる上司に、怒鳴られ、他の社員は助けてもくれなし、追いつめられていくと、見ている方も辛くなります。こんなシーンがずっと続いたらキツいと思っていたら、関西弁の福士蒼汰くんが現れて、急にほがらかな雰囲気になりました。過重労働で苦しむ人が追い込まれていくことがよくわかります。そんなにひどくない職場だって、仕事のストレスは誰だってあると思います。そういう人々にメッセージを与えるような話になっています。特にブラック企業で働く人は見て考えた方が良いです。ストーリーは、先が想像ついたけど、面白かったです。工藤阿須加さん、怒られて、キョトキョトした表情がかわいかったです。更にダメージがひどくなると目が泳いでいました。辛いシーンの撮影は精神的に厳しかったみたいです。福士蒼汰さんも慣れない関西弁で、頑張っていました。
成島出監督は「ソロモンの偽証」以来だけど、そういえば黒木華さん、両方に出ていますね。タイプの全然違う人でした。今作は先輩上司役です。

★★★★☆ 4

オリーブの樹は呼んでいる2017/05/11

オリーブの樹は呼んでいる
「オリーブの樹は呼んでいる」 セルバンテス文化センター東京(試写会)
気難しいところのある20歳のアルマ(アンナ・カスティーリョ)は、オリーブ農園を営む祖父(マヌエル・クカラ)とは強い絆がある。父が樹齢2,000年のオリーブの樹を売ってしまった日から、祖父は心を閉ざしてしまう。オリーブの樹がどこにあるのか探すうちにドイツの企業が所有していることを知り、友人と叔父さんに嘘をついて丸め込み、スペインのバレンシアからドイツまでトラックで向かう。それは返してもらえる保証もない、無謀な旅だった…。
監督はスペインのイシアル・ボジャイン。元女優で「エル・スール」のヒロイン等を演じている。またケン・ローチ監督作品の脚本をいつも担当しているポール・ラヴァーティが本作の脚本を手がけているが、イシアル・ボジャイン監督とは夫婦なのだそうだ。
お国柄の違いも感じたけど、アルマが突飛な行動や、不安定な様子をしているのはちょっと心配になる。友人に協力してもらいSNSを開設し、仲間を集ったりするのだが、物語は多くの人が期待するのとは違う方向へ、いっていると思う。
それにしても樹齢2000年の樹なんて、よくあるよね。

★★★☆☆ 3

追憶2017/05/10

追憶
「追憶」 TOHOシネマズ日劇
境遇の似ていた13歳の少年・篤、悟、啓太の3人は、喫茶店を手伝いながら、家族のように暮らしていた。しかし、ある事件をきっかけに離れ離れになり、25年の月日が流れる。刑事になった篤(岡田准一)は、刺殺体となって発見された悟(柄本佑)と再会、啓太(小栗旬)が容疑者として捜査線上に浮上する…。
故高倉健さん主演で数々の名作を発表してきた監督・降旗康男と撮影・木村大作のコンビで作られています。
古き良き日本映画の重厚さを感じさせる映画で、懐かしくもあり、新鮮でもありました。日本らしい風景や、オープニングやエンディングにもこだわりがあります。
心の奥深くに封印してきた過去と対峙していきます。見る側にはミステリアスだった過去や、その後の真相が解き明かされていき、気持ち良く見る事ができました。感涙でした。岡田准一くんは、刑事役が似合っていてかっこ良かったです。

★★★★☆ 4+

スウィート17モンスター2017/05/08

スウィート17モンスター
「スウィート17モンスター」 ヒューマントラストシネマ渋谷
イケてない毎日を送る17歳の高校生ネイディーン(ヘイリー・スタインフェルド)は、妄想だけが空まわりし、教師のブルーナー(ウディ・ハレルソン)や母親を困らせてばかりいた。でもネイディーンには唯一無二の親友クリスタ(ヘイリー・ルー・リチャードソン)がいることが幸せだった。その親友クリスタがネイディーンの兄・ダリアン(ブレイク・ジェナー)と恋に落ちたことから、毎日が狂い始める。小さい頃から気にくわない兄が親友を奪ったことが許せないし、不安定になったネイディーンは次々ととんでもない行動をしてしまう…。
タイトルにも入っている17歳の話なんで、青春とはかけ離れた自分が見ても面白いのかと心配したら、これがとっても面白かったです。
ネイディーンは自己中心的であるといえます。イタい、イタすぎる青春ど真ん中なんです。でも、このくらいの年齢の女子って、そういうところあるし、ひとごとじゃないんだよね。ネイディーンは誰にとっても一番になれないことにアセっているのね。本当はネイディーンを大切に思う人もいっぱいいるのだけど、理解者だった父がいなくなり、大親友がこっちを見てくれない。どうにでもなれと大胆な行動を起こしたり、見栄をはっちゃったりする。ウディ・ハレルソンがネイディーンの相談役として良い味を出していました。お兄さん役のブレイク・ジェナーは「エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に」の主役の人でしたね。ネイディーンを演じるヘイリー・スタインフェルドは「トゥルー・グリット」の女の子です。困った主人公なんだけど、愛すべきキャラクターに共感します。

★★★★☆ 4