ストールンプリンセス キーウの王女とルスラン2023/09/27



「ストールンプリンセス キーウの王女とルスラン」 角川シネマ有楽町
騎士に憧れている売れない役者のルスランは、自由を求めて王宮を抜け出してきた王女ミラと運命的な出会いをし、恋に落ちる。しかし悪の魔法使いチェルノモールがミラを連れ去ってしまう。ミラの愛の力を自分の魔力に生かそうと狙っていた。ルスランはミラを救うため手がかりを求めて旅に出る。
ウクライナのアニメだそうです。吹替しかなかったので、吹替版で鑑賞しました。ポスターの絵もそうだけど、ディズニーアニメっぽかったです。内容は王道ストーリーでした。よくまとまっているけど、どこかで聞いたことあるような感じもしました。面白かったけど、主人公のルスランがあまりかっこよくないかな。さえない男がだんだん成長していくとか、変わっていくとかが多いと思うけど、あまり成長していない気がしました。絵はきれいで、人物は目が大きくて、かわいかったです。

★★★★☆ 4-

名探偵ポアロ ベネチアの亡霊2023/09/23



「名探偵ポアロ ベネチアの亡霊」 TOHOシネマズ日本橋
美しい水上都市ベネチア。引退生活を過ごす名高い探偵エルキュール・ポアロ(ケネス・ブラナー)は、知人の作家から降霊会に誘われる。霊媒師のトリックを見破るつもりで参加したポアロだったが、そこで不可解な殺人事件が発生、真相究明に挑む……。
映像がずっと暗い感じだったけど、ベネチアが美しくて、雰囲気良かったです。ベネチアと言えば仮面をつけた、カーニバルが有名だけど、それも不気味に描かれているけど、舞台はハロウィンパーティーでした。子どもの亡霊が出るという古いお屋敷。推理ものというよりゴシックホラー映画でした。ポアロも亡霊を見るし、犯人は人間ではないのか。怪しい人はいっぱいだけど、どうなのかと結構楽しめました。友人がつまらなかったと言っていたので、好みが分かれるのかもしれないけど、私はそれを聞いたこともあって、期待してなかったから、かえって面白かったです。現代ではなく、ちょっと昔のベネチアが舞台でした。でも建物は昔から変わらない町だから、そのまま撮影できそうです。ポアロの家の屋上が素敵でした。テーブルと椅子が置いてあるだけですが、お茶を飲むのに気持ち良さそうです。

★★★★☆ 4-

アリスとテレスのまぼろし工場2023/09/18



「アリスとテレスのまぼろし工場」 TOHOシネマズ日本橋
製鉄所の爆破事故によって全ての出口を閉ざされ、時まで止まってしまった町。いつか元に戻れるように「何も変えてはいけない」というルールができた。変化を禁じられた住民たちは、鬱屈とした日々を過ごしている。中学3年生の正宗は、同級生の睦実に導かれて足を踏み入れた製鉄所で、野生の狼のような少女に出会う……。
あまり内容は知らずに鑑賞。あらすじを読んでもわかりにくいと思いますけどね。事故後、その小さな地方都市に残された住民は、同じような毎日を繰り返し、歳もとらないまま、他の場所へ出ていく事もできないのです。こんな事があるだろうか。どうして何も変えてはいけないのだろうか、納得できない謎もありました。
製鉄所があるちょっと寂れた町、なんともリアルでした。シャッターが閉まっている店が多い商店街や、ローカルなバス停。
良かったけど、青くさいというか、おもがゆいというか、青春の恥ずかしさがありました。

★★★☆☆ 3+

猫と、とうさん2023/09/11



「猫と、とうさん」 YEBISU GARDEN CINEMA
アメリカで暮らす猫を愛する9人の男性を紹介するドキュメンタリー。俳優、消防士、スタントマン、路上生活者等。アメリカではどちらかいうと、男性は犬を好むのか、猫好きは軟弱とか、変わり者のように思われているようです。日本ではそんな事ないので、ちょっと意外でした。猫はペットというよりも、心の支えとなっている人も多くて、深い愛情が伝わってきます。猫も満足しているようで、ゴロゴロとした声が大きいボリュームで聞こえてきます。多くの人が出てくるから、ちょっと分散されて、エピソードが浅く感じ、眠くなってしまいました。猫好きさんには面白いのだと思います。

★★★☆☆ 3

アステロイド・シティ2023/09/06



「アステロイド・シティ」 シネマイクスピアリ
1955年、アメリカ南西部の砂漠の街アステロイド・シティ。隕石が落下して巨大なクレーターがある。科学賞を受賞した少年少女とその家族が招待された。そこに突如として宇宙人が現れる……。
劇中劇のようになっていて、そこが複雑に見えた。三重構造のようになっていて、アステロイド・シティの話は舞台劇の中なのか。
宇宙人がちょっと笑えました。インテリアもファッションも、さすがにウェス・アンダーソン監督で、凝っていました。美しい色合いです。ミントグリーンのバスタブとか、ステキです。トム・ハンクスをはじめ、豪華な出演者。マット・ディロンは、相変わらずカッコいいな。いつものメンバーもいるし、新しいキャストも、たくさん出てました。

★★★★☆ 4-

こんにちは、母さん2023/09/03



「こんにちは、母さん」 TOHOシネマズ日本橋
大会社の人事部長として、神経をすり減らす昭夫(大泉洋)、妻子との関係にも問題が生じていた。久しぶりに訪ねた東京下町に暮らす母(吉永小百合)は息子を心配しながらも、生き生きとして、ボランティア活動などをしている。昭夫の娘(永野芽郁)も、身を寄せていたり、お節介な下町の住人たちとも交流する。次第に見失っていた事に気がついていく。
現代物だけど、昭和感満載で、時に言い回しが古くさい気もしたし、ツッコミたくなる事もありましたけど、向島あたりの雰囲気が良かったです。母が暮らす日本家屋が中心でした。2階があって、小さいながら庭もあります。人が気楽に集まって、助け合っていました。大事件は起きないけど、悩んだり、ときめいたり、憂さ晴らしにお酒を飲んだり、何が正解かはわからないけど、日々の営みが続いていきます。ほっこりします。

★★★☆☆ 3+

バービー2023/08/18



「バービー」 TOHOシネマズ日比谷
毎日が完璧、パーティにドライブ、サーフィンなどをして幸せに暮らせるバービーランド。しかし、ある日バービー(マーゴット・ロビー)の身体に異変が生じる。困った彼女は、秘密を探るため、ケン(ライアン・ゴズリング)と一緒に人間の世界へ旅に出る。そこはバービーランドとは真逆の世界だった。好奇の目で見られる2人は、騒動を巻き起こす。
バービーの世界では女性が中心で、ケンなどの男友達は、添え物的なのに、人間の世界は、会社の重役たちはみんな男性でした。それはどちらかと言うと、アメリカより日本みたいですけどね。ケンは、バービーランドでも、男達が権力を握ろうとします。バービーランドのピンクだらけのかわいい世界は良かったけど、言いたいことはよくわからなかったです。フェミニズムの映画なのかなと思いました。バービー自体にも、馴染みがないので、アメリカの人たちとは受け取り方が違うのかな。アメリカでは大ヒットしているらしいです。ケン達が、揃ってダンスするのは見どころです。しかし他の部分は、私はちょっと眠くなってしまいました。

★★★☆☆ 3

キングダム 運命の炎2023/08/09



「キングダム 運命の炎」 TOHOシネマズ日比谷
シリーズ第3弾。春秋戦国時代の中国。天下の大将軍を志す信(山崎賢人)は、秦の若き国王・えい政(吉沢亮)と出会い、中華統一を目指す。前作での戦いの後、秦に対して積年の恨みを抱える隣国・趙の軍隊が攻め込んでくる。えい政は伝説の大将軍・王騎(大沢たかお)を総大将に任命。王騎から戦いの覚悟を問われたえい政は、かつての恩人紫夏(杏)との記憶を語る。100人の兵士を率いる隊長となった信は、王騎から「飛信隊」という部隊名を授かり、敵将を討つ任務に挑む……。 
えい政の過去がわかる話でした。紫夏との話は、想像はつく展開ながら、泣けてしまいました。趙との戦いは、すごい人数でスケールが大きいです。全部人を集めているのか、CGなのかを考えて観ていましたが、よくわからなかったです。豪華な出演者が、次から次と出てきました。まだ話が途中なので、また次を待ちます。少ししか出てこない人たちも、また次の話でいろいろあるのでしょう。兵隊を動かし、将棋の棋士のように戦いをコントロールする将軍、兵士の実力や人数ではなく、展開を予想して、駒を動かす頭脳戦だと思いました。

★★★★☆ 4-

マイ・エレメント2023/08/06



「マイ・エレメント」 TOHOシネマズ日比谷 字幕
火、水、土、風のエレメントたちが暮らすエレメント・シティ。家族のために火の街から出ることなく父の店を継ぐ夢に向かって頑張っていた火の女の子エンバーは、ある日偶然、水の青年ウェイドと出会う。ウェイドと過ごすなかで初めて世界の広さに触れ、自分の新たな可能性について考えるエンバー。他のエレメントとは関わってはいけないと言われていたし、家族を悲しませたくない、でも……。
両親が苦労して自分を育ててくれた事、仲の良い家族で父の店を存続したい気持ちも強かったのだと思います。自分の失敗もあって、店の営業停止の危機にドタバタがあって、ウェイドと親交を深めていきます。他のエレメントだって、話してみたら、仲良くなれるかもしれないです。多様性を認め合う、今の時代を表しているのかもしれません。きれいでカラフルな映像、エレメントならではのそれぞれの特性が面白かったです。お話は割と王道ラブ・ストーリーで、それに家族愛を絡めて、ちょっぴり泣けました。

★★★★☆ 4

ミッション:インポッシブルデッドレコニングPART ONE2023/07/31



「ミッション:インポッシブルデッドレコニングPART ONE」TOHOシネマズ上野
IMFエージェント、イーサン・ハント(トム・クルーズ)に課せられたミッション。全人類を脅かす新兵器が悪の手に渡る前に見つけ出すこと。しかし、イーサンの過去を知るある男が迫る。命を懸けた攻防を繰り広げる。
予告で披露しているシーンはそれ以上に続きもあり、迫力がありました。次から次とアクションがあり、休みない展開です。トム・クルーズはずいぶん走っていました。カーチェイスや電車での攻防、手に汗握って観てしまいます。信頼する仲間、たくさん出てくる美女たち、これまでのシリーズと同じく楽しめました。電車の上での闘いって、いろんな映画でも多いような気がします。イタリアの風景がきれいでした。ヴェネチアは幻想的でした。ローマの広場の階段とか、激しいカーチェイスで、壊してはいないよねと心配してしまいます。163分と長い映画なのに、まだ前編みたいな感じで、次を観ないと結末までいきません。次回を待ちます。

★★★★☆ 4