ビニー 信じる男2017/06/30

ビニー 信じる男
「ビニー 信じる男」 ユーロライブ(試写会)
ボクサーのビニー・パジェンサ(マイルズ・テラー)は世界タイトルを獲得するが、自動車事故で首を骨折する大怪我を負ってしまう。医師から選手生命の終わりを告げられ、周囲の人々はビニーのそばを離れていく。しかし自らの復活を信じるビニーはトレーナーのケビン(アーロン・エッカート)に協力してもらい、トレーニングに励み、王座奪還を目指す。実在のプロボクサーの話。
主役のマイルズ・テラーと言えば「セッション」で、本格的なドラマーを演じているが、今度はボクサーで、肉体も鍛え上げられていました。「セッション」でも車に乗っていて事故に遭うシーンがありましたね。
驚いたのトレーナー役のアーロン・エッカート。ヘアスタイルも違うに、かなり太っていて、いつもの姿とは違っていました。実在の人物を演じるために、増量しているのだそうです。いかにも名トレーナーという雰囲気で、良かったです。
映画は痛そうなシーンが結構ありました。ボクシングで殴られるのもあるけど、治療のために金属の金具を付けて、頭を固定する手術を受け、それを外すところも、痛そうでした。
ボクシング映画といえば「クリード チャンプを継ぐ男」「サウスポー」等が思い浮かぶけど、「ビニー 信じる男」は実話なので、あまり娯楽はなく、シビアな雰囲気でした。歩くこともできなくなるかもしれないと言われ、首の骨を折ったのに、またボクシングができるようになるとは、本人以外は誰も信じていなかった状況がよくわかります。復帰後の試合は見ていても、ハラハラしました。

★★★☆☆ 3+

コメント

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_ 象のロケット - 2017/07/05 21:45

アメリカ。 引退を勧告されたプロボクサー、ビニー・パジェンサは、飲んだくれのトレーナー、ケビン・ルーニーのトレーニングを受け、世界ジュニアミドル級チャンピオンとなる。 ところがその直後、交通事故で首を骨折し重傷を負ってしまう。 ボクサーとしての再起どころか二度と歩けないかもしれないと言われたビニーは、ケビンを説得し密かにトレーニングを始めた…。 実話から生まれたヒューマンドラマ。

_ ここなつ映画レビュー - 2017/08/04 12:39

死ぬ覚悟で生きるのか、死んだように生きるのか。男の生き様、なんて生易しい言葉では括れない。ともかくも誰にも真似できない壮絶な生き様。死ぬ覚悟で生きるのか、死んだように生きるのか。これは時として深く自分の心に突き刺さる問いでもある。そしてこの作品では、誰もがビニーに問いかける。「死んでも構わないのか?!」という問いだ。「復帰は諦めろ。命にかかわると医者が言ったろう?」対してビニーは答えるのだ。「どんな命だ?寝ているだけの命か?」この作品がインディーズ映画として作られたことが信じられない。どんなCGやVFXを駆使したスタジオ作品に比べても勝るとも劣らない、一級品の作品である。私は、これが実話...