旅ドロップ2023/09/02



「旅ドロップ」 江國 香織・著 小学館文庫
旅にまつわるエッセイ集、海外の思い出や、国内の仕事の為の旅、家族や友人た行く旅、遠くじゃなくても、旅の気分を味わう事ができる。
主に旅の情報誌に連載されていた物のようです。1つ1つは数ページの短い文章ですが、その中に美しい言葉で味わい深い内容が描かれていました。面白かったです。

こんにちは、母さん2023/09/03



「こんにちは、母さん」 TOHOシネマズ日本橋
大会社の人事部長として、神経をすり減らす昭夫(大泉洋)、妻子との関係にも問題が生じていた。久しぶりに訪ねた東京下町に暮らす母(吉永小百合)は息子を心配しながらも、生き生きとして、ボランティア活動などをしている。昭夫の娘(永野芽郁)も、身を寄せていたり、お節介な下町の住人たちとも交流する。次第に見失っていた事に気がついていく。
現代物だけど、昭和感満載で、時に言い回しが古くさい気もしたし、ツッコミたくなる事もありましたけど、向島あたりの雰囲気が良かったです。母が暮らす日本家屋が中心でした。2階があって、小さいながら庭もあります。人が気楽に集まって、助け合っていました。大事件は起きないけど、悩んだり、ときめいたり、憂さ晴らしにお酒を飲んだり、何が正解かはわからないけど、日々の営みが続いていきます。ほっこりします。

★★★☆☆ 3+

タコス2023/09/04



“GUZMAN Y GOMEZ”イクスピアリ店へ。映画の前にタコスを食べました。いつも、どうしても手が汚れてしまう。見えないけど、野菜の下にスパイシーに味付けされた鶏肉が入っています。

アステロイド・シティ2023/09/06



「アステロイド・シティ」 シネマイクスピアリ
1955年、アメリカ南西部の砂漠の街アステロイド・シティ。隕石が落下して巨大なクレーターがある。科学賞を受賞した少年少女とその家族が招待された。そこに突如として宇宙人が現れる……。
劇中劇のようになっていて、そこが複雑に見えた。三重構造のようになっていて、アステロイド・シティの話は舞台劇の中なのか。
宇宙人がちょっと笑えました。インテリアもファッションも、さすがにウェス・アンダーソン監督で、凝っていました。美しい色合いです。ミントグリーンのバスタブとか、ステキです。トム・ハンクスをはじめ、豪華な出演者。マット・ディロンは、相変わらずカッコいいな。いつものメンバーもいるし、新しいキャストも、たくさん出てました。

★★★★☆ 4-

黒武御神火御殿 三島屋変調百物語六之続2023/09/07



「黒武御神火御殿 三島屋変調百物語六之続」 宮部 みゆき・著 角川文庫
江戸神田にある袋物屋・三島屋は、一風変わった百物語を続けている。これまでの聞き手を務めてきた主人の姪、おちかの嫁入りによって、役目は甘いもの好き次男・富次郎に引き継がれた。三島屋に持ち込まれた謎めいた半天をきっかけに語られたのは、人々を吸い寄せる怪しい屋敷の話だった。
本としてはシリーズ6冊目ですが、主人公が変わって新章がスタートしました。富次郎は大店の次男で、おぼっちゃま育ち、あまり苦労もした事がないかもしれないけど、人が良いようで、憎めない人です。家族も仲が良さそうです。これまでの関係は生きていて、また新しくスタートするというのは新鮮でした。おちかが良かったけど、まだ不慣れな富次郎が頑張っているのが、伝わってきます。タイトルは「くろたけごじんかごてん」と読みます。4つの話が入っているけど、本の半分以上が黒武御神火御殿なので、他の話は霞んでいきました。この話が恐ろしくて、不思議な話だったから、印象深いです。神隠しのように数人が迷いこんだ場所から、帰れなくなってしまう。どのようにこの人たちが、選ばれているのか、半天との関わりは何か、よく理解できないままだったところもあるけど、面白かったです。おちかもちょっと出てきました。今後の富次郎の成長が楽しみです。

鶏だんご雑炊2023/09/09



鶏だんご雑炊セット。東銀座の“銀座やまう”へ。歌舞伎座の横にあるお漬物屋さん、2階に甘味処があって、食事メニューも少しあります。鶏だんご、美味しかったです。漬物はべったら、白菜、梅干し。ミニ白玉ぜんざいも付いて、満足です。

炎路を行く者 守り人作品集2023/09/10



「炎路を行く者 守り人作品集」 上橋 菜穂子・著 新潮文庫
「蒼路之旅人」、「天と地の守り人」で暗躍したタルシュ帝国の密偵、ヒュウゴ。彼は何故、祖国を滅ぼし家族を奪った国に仕えるのか。謎多きヒュウゴの少年時代を描いた話。バルサと養父・ジグロの旅。女用心棒として生きる前の少女時代を描いた話の2編。
敵ながら助け合ったり、助言をくれたり、不思議な魅力があるヒュウゴですが、謎もありました。この本を読んで生い立ちがわかりました。とても良かったです。NHKドラマでは鈴木亮平さんが演じてステキでした。タルシュ帝国と他の国の関係もより理解できました。
バルサの話は「十五の我には」というタイトルですが、その言葉で始まる詩が出てきます。その詩にとても納得できました。バルサの成長の途中が描かれていて、ジグロの人間性がうかがえます。

猫と、とうさん2023/09/11



「猫と、とうさん」 YEBISU GARDEN CINEMA
アメリカで暮らす猫を愛する9人の男性を紹介するドキュメンタリー。俳優、消防士、スタントマン、路上生活者等。アメリカではどちらかいうと、男性は犬を好むのか、猫好きは軟弱とか、変わり者のように思われているようです。日本ではそんな事ないので、ちょっと意外でした。猫はペットというよりも、心の支えとなっている人も多くて、深い愛情が伝わってきます。猫も満足しているようで、ゴロゴロとした声が大きいボリュームで聞こえてきます。多くの人が出てくるから、ちょっと分散されて、エピソードが浅く感じ、眠くなってしまいました。猫好きさんには面白いのだと思います。

★★★☆☆ 3

ガパオと海老の玉子カレー炒め、タイミルクティー2023/09/12



恵比寿“マンゴツリーカフェ”にて。鶏のガパオ、海老の玉子カレー炒め、グリーンパパイヤのサラダ(ソムタム)。サラダがちょっと辛かったです。タイミルクティーは、コンデンスミルク入りで、初めての味でした。チャイともちょっと違うし。