少女ファニーと運命の旅2017/08/17

少女ファニーと運命の旅
「少女ファニーと運命の旅」 TOHOシネマズシャンテ
1943年、ナチスドイツの脅威がヨーロッパへ広がり、フランスも支配下に置かれた。13歳のユダヤ人の少女ファニー(レオニー・スーショー)は、3人姉妹の長女。幼い2人の妹とともに施設に匿われていたが、密告者によって存在が暴かれてしまい、別の施設に移動することになる。しかし、厳しい取り締まりのため、引率する大人と分かれてしまい、9人の子どもたちはファニーをリーダー役に、子どもたちだけで、スイス国境を目指す。
実話をもとにした映画です。
13歳で、幼い妹や他の子どもを連れて、選択、決断をしながら、命がけの旅。時には他の子と意見がくいちがったり、ドイツ兵に捕まってしまうこともあり、ハラハラの連続でした。ユダヤ人の子どもを守って、支援する組織があったというのは、知りませんでした。自分がユダヤ人でなくても、助けたことがわかると捕まってしまうし、大人たちが、どうなったのかは、わかりません。ファニーの両親もどうなったのかはわからないです。同情してくれる人もいるけど、関わり合いにならないようにしたいのが心情です。もし戦争が始まって、自分の民族が迫害されたとしたら、または他の人たちが迫害されていて、小さい子どもが助けを求めてきたら、助けられるか?そう思うと、二度と戦争を繰り返さないでと願います。
この映画は、悲惨なことばかりではなく、子どもたちの、いきいきとした姿や、美しい風景がいっぱいあって、良かったです。おすすめです。

★★★★☆ 4+

コメント

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_ 象のロケット - 2017/08/19 13:14

1943年、ナチス支配下のフランス。 ユダヤ人の子どもたちは親と別れ、支援組織の施設で生活していた。 ところが、密告者の通報によって施設は閉鎖。 スイスへ逃れることになった子どもたちは、厳しい取り締まりの中で引率者とはぐれてしまう。 三人姉妹の長女で13歳のファニーが、9人の子供たちのリーダー役を任されることに…。 実話から生まれた戦争ヒューマンドラマ。

_ 日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~ - 2017/08/24 01:03




最近「ヒトラー映画」がやたら多く公開されていて、やや食傷ぎみ(笑)

例えば...
「ヒトラーの忘れ物」の原タイトルは、Under sandet = 砂の下
「ヒトラーへの285枚の葉書」は、Jeder stirbt fur sich allein = ベルリンに一人死す

なので、わかりやすくしようとした努力(売ろうとした努力?)はわかるが、その意図が結果、冒頭のような印象?現象となる。


その点、今作は潔くて良い。
原作モノ(自伝)とはいえ、下手したら「少女ファニー、...