十字架を持つキリスト・ミケランジェロ2017/08/05



「レオナルド×ミケランジェロ展」三菱一号館美術館
追加展示の《十字架を持つキリスト》を見に行ってきました。
7月に行った時に、追加展示の分だけを見れるチケットをくれたのです。

ミケランジェロ・ブオナローティの未完成作品で、17世紀の彫刻家の手で完成したもんだそうです。
このような大きなミケランジェロの大理石彫刻を、わざわざ日本に持ってきて展示してくれるなんて、珍しい機会です。持ってくるのも、大変だと思います。
長く行方不明になっていたようですが、2000年になって、ミケランジェロが手がけたものと明らかになりました。


写真撮影OKになっていました。でも写真ではわかりにくい部分もありますので、興味のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか?
この写真、顔の右側がほうれい線みたいな線が入っているのですが、彫っている時に、黒い疵(きず)が現れたために、制作途中で放棄されてしまったそうなんです。
そういう疵は大理石特有のものなんでしょうけど、どこの位置にどのくらいの濃さで出るか、彫ってみないとわからないものです。注文主であるローマ貴族が、未完成のままもらいうけて、その後子孫によって売却され、他の彫刻家が仕上げていると推測されています。