夜明けの祈り2017/08/09

夜明けの祈り
「夜明けの祈り」 ヒューマントラストシネマ有楽町
1945年ポーランド。赤十字で医療活動に従事するフランス人女性医師マチルド(ルー・ドゥ・ラージュ)のもとに、ひとりの修道女が助けを求めに来る。彼女に連れられて修道院を訪れたマチルドは、ソ連兵の暴行によって妊娠した7人の修道女たちが、すでに臨月が近く困り果てていた。マチルドは修道女たちを救うため仕事の間を縫って修道院に通うようになり、孤立した修道女たちの唯一の希望となっていく。
第2次世界大戦末期の悲劇的な事件によって傷ついた修道女たちを救うべく尽力した、実在の医師をモデルにしています。
映像は美しいけど、内容は重いです。報酬もなく、仕事も大変なのに、困っている修道女たちを助けていく女性医師の話でした。
宗教観がまた難しい。彼女たちに起きたことが、神の思し召しで、自分に与えた苦難なのかと思い悩んだりするのです。信仰と現実の間で苦しみ、妊娠して子どもを産むことが知れて、修道院が閉鎖されることを恐れているのです。秘密を守ってくれる医師が必要だったのです。
同僚医師役にヴァンサン・マケーニュが出ていて、フランス映画好きな人だと知っている方もいると思うけど、なさけない感じの役が多いのに、ヘアスタイルで雰囲気が違っていました。
主役のルー・ドゥ・ラージュはとっても美しかったですし、修道女たちも皆、美人ばかり。でも、僧衣を着ているので、主要なマリアと院長以外はあまり区別がつかなかったです。

★★★★☆ 4