つなぐ鞠 上絵師律の似面絵帖2019/10/01


つなぐ鞠 上絵師律の似面絵帖

「つなぐ鞠 上絵師律の似面絵帖」 知野 みさき・著 光文社時代小説文庫
上絵師として、鞠の意匠をあしらった「鞠巾着」が人気となり、安定した仕事をもらえるようになった律。想い人だった涼太との祝言の日取りも決まり、幸せをかみしめながら、職人の仕事も続けていこうと決意するのだった。そんな折、拐かし一味の女の似面絵を頼まれた律は、仕上げた絵に何か引っかかるものを感じて……。
シリーズ第五弾。
身分違いの恋と思いながらも、一途に想い続けていた相手と、いよいよ結婚できるのかと思いきや、なかなかたどりつかない話でした。でも、結婚前のウキウキした感じもありました。絵を認められながらも、なかなか巾着以外の仕事がない。そんな中、子どもの着物を頼まれるのだけど、それもワケありな依頼だったり、律も事件に巻き込まれたりと、まだ話は続きそうです。

エセルとアーネスト ふたりの物語2019/10/02


エセルとアーネスト ふたりの物語

「エセルとアーネスト ふたりの物語」 岩波ホール
「スノーマン」「風が吹くとき」などで知られるイギリスの絵本作家レイモンド・ブリッグズが自身の両親をモデルに描いたグラフィックノベル「エセルとアーネスト」をアニメ映画化。
1928年、ロンドン。牛乳配達人のアーネストとメイドだったエセルは恋に落ちて結婚し、ウィンブルドンに小さな家を構える。最愛の息子レイモンドの誕生と成長、そして第2次世界大戦の苦難の中にあっても、2人は寄り添い笑い合うことを忘れない。そんな2人にも、やがて静かに老いが忍び寄ってくる。
絵がかわいらしくて、イギリスらしく室内の様子や庭の花などがかわいかったです。
裕福ではないけど、恋愛や結婚、子どもの誕生など、つつましい日々の生活の中の出来事や、喜びが散りばめられています。旦那様は、陽気な人で、奥さんはおとなしい感じです。遠い国のごく普通の夫婦の物語なのだけど、とても身近に感じます。自分の両親もこんな感じだったのではないかと、みんなが思うのではないかなぁ。それゆえに普遍的で素晴らしいのです。紅茶を飲むシーンが多かったです。
エンディング曲は、レイモンド・ブリッグズのファンであるポール・マッカートニーが、書き下ろしたそうです。

★★★★☆ 4

鶏醤油ハーフラーメンのセット2019/10/02



渋谷ヒカリエ“1/2PPUDO”でラーメン。鶏醤油ハーフ、焼き餃子とマンゴープリン。ニブンノイップウドウと読むみたいです。一風堂がやっている小ぶりなラーメンのお店。映画前に急いでいて、軽く食べたいと思ったから、ちょうど良いです。いっぱい食べたい人は、替玉も頼めます。

アイネクライネナハトムジーク2019/10/03


アイネクライネナハトムジーク

「アイネクライネナハトムジーク」 TOHOシネマズ日比谷
仙台駅前で街頭アンケートを集めていた会社員の佐藤(三浦春馬)は、アンケートに応えてくれた女性・紗季(多部未華子)と、とあるきっかけで付き合うようになる。そして10年後、佐藤は紗季にプロポーズするが……。佐藤と紗季を中心に、同級生の夫婦や、妻子に逃げられた佐藤の上司、声しか知らない男に恋する美容師など、それぞれの出会いや別れ、10年後が描かれる。
原作は伊坂幸太郎、監督は「愛がなんだ」の今泉力哉。
「愛がなんだ」が面白かったので、気になっていました。10年たつと、子どもは高校生になっていて、青春を送っています。
ひとつひとつは細かなエピソードだけど、そこがちょこっと面白く、大きなクライマックスはないけど、いろいろつながっているのが良かったです。
サンドウィッチマンの2人も出ているのだけど、2人揃って出ているせいか、どうしてもコントのように思えてしまいました。

★★★★☆ 4-

洋食の盛り合わせ2019/10/04



先日、友人と会った時に、誕生日が近いからと予約しておいてくれました。
上野松坂屋の“銀サロン”。お子様ランチ風に、いろいろな洋食がのっていました。
ごちそうさまでした。

近代日本芸術の100年―日本芸術院創設百周年記念展2019/10/05


近代日本芸術の100年

「近代日本芸術の100年―日本芸術院創設百周年記念展」 日本芸術院
上野の森美術館の左隣りにある建物です。
先日、日本芸術院創設100周年の切手が発売されました。それをきっかけに友人が、調べたら公開している日は無料で見られるということを教えてもらいました。
上野に行ったついでに前を通ったら、ちょうど開いていたので、入ってみました。
日本画を10点展示していました。切手になった絵は1枚だけ出ていました。
静かで、ゆっくり見れます。10点だけなので、すぐに見終ってしまいましたが、まだ今後も他の絵を展示する時があるようなので、気がついたら、行ってみたいです。

コートールド美術館展 魅惑の印象派2019/10/05


コートールド美術館展

「コートールド美術館展 魅惑の印象派」 東京都美術館
ロンドンにあるコートールド美術館のコレクションから、印象派・ポスト印象派の作品が多数来日しています。
実業家のサミュエル・コートールドが収集したコレクションを中心にした美術館だそうです。ロンドンへ行ったことがあるけど、この美術館は知らなかったので、見たことがない作品が多かったです。名だたる印象派の画家の作品ばかりです。マネ、セザンヌ、ルノアール、ゴッホ、ドガなどなど。
現在、この美術館が改修工事をしているため、貸し出されているようです。良いチャンスだと思います。印象派が好きな方は、お見逃しなく。

歌川国芳 ―父の画業と娘たち2019/10/06


歌川国芳 ―父の画業と娘たち

「歌川国芳 ―父の画業と娘たち」 太田記念美術館
浮世絵師の代表作をはじめ、国芳の2人の娘も、絵を描いていたことが伝えられています。作品数が少ないし、なかなか見る機会がなかったのですが、今回は作品を何点か見ることができます。国芳の絵の背景やコマ絵。単独で描いた絵もあります。幼い頃に描いていますが、とても上手です。父・国芳の絵に似ています。そして、国芳の弟子の作品も見ることができて、充実した展覧会でした。


歌川国芳《江都勝景中洲より三つまた永代ばしを見る図》
この絵は、国芳の長女のとりのことを描いているのではないかと言われています。
羽根つきをしている幼い少女・とりを探してみるのも楽しいです。