エタニティ 永遠の花たちへ2017/10/06

エタニティ 永遠の花たちへ
「エタニティ 永遠の花たちへ」 シネスイッチ銀座
19世紀末のフランス。結婚したヴァランティーヌ(オドレイ・トトゥ)は、多くの子どもに恵まれ、夫婦の絆も深まっていく。戦争や病で子どもたちを失うという悲しみを乗り越え、無事に成長した息子のアンリ(ジェレミー・レニエ)が幼なじみのマチルド(メラニー・ロラン)と結婚したことに喜ぶ。マチルドは従姉妹のガブリエラ(ベレニス・ベジョ)と幼い頃から仲が良く、近所に住んで夫婦や家族同士のつながりも深い。賑やかで幸せな日々が続くのだが…。
「青いパパイヤの香り」「夏至」のトラン・アン・ユン監督。「ノルウェイの森」以来6年ぶりの新作です。
トラン・アン・ユン監督の優雅さと、映像の色のトーンが大好きです。この映画はまるで絵画を観るように、うっとりと鑑賞できます。
オドレイ・トトゥ、メラニー・ロラン、ベレニス・ベジョと、私の好きな女優さんばかりで、豪華でした。年月とともに、年を重ねたメイクをしているのだけど、それがみごとでした。
人生は幸せなこともあるけど、生きている限り、逝く人をおくることでもあるのだなと思いました。愛する人の死の後に、過去の幸福だったところが挿入され、時間が前後したりしますが、人生を彩っていることがわかります。遠い昔のことでも、鮮明に色鮮やかに昨日のことのように思い出せるものだということなのかもしれません。
世代を超えて、命や思いが受け継がれていくことを感じさせられました。

★★★★☆ 4+

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