ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦2017/08/03

ハイドリヒを撃て!
「ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦」 ユーロライブ(試写会)
第2次世界大戦直下、占拠地域をヨーロッパのほぼ全土に広げていたナチスで、ヒトラー、ヒムラーに次ぐ、第3の男ラインハルト・ハイドリヒは、ユダヤ人大量虐殺の実権を握っていた。ハイドリヒ暗殺計画を企てたイギリス政府とチェコスロバキア亡命政府は、ヨゼフ(キリアン・マーフィ)、ヤン(ジェイミー・ドーナン)らの暗殺部隊をパラシュートによってチェコ領内に送り込む。潜伏しているレジスタンスの協力を得て、ハイドリヒを狙撃する機会をうかがう…。
チェコ・イギリス・フランス合作で、実際のハイドリヒ暗殺計画=エンスラポイド作戦を、史実をもとに描いています。
この計画のことをこれまでも、2度映画化されているのだそうです。「死刑執行人もまた死す」1943年、「暁の七人」1975年。
とにかく緊迫感がずっと続く映画でした。ナチスの冷酷さが、際立ちます。拷問や激しい銃撃戦、壮絶な報復があったこと。気がつくと、息をひそめて見てしまいます。そんな中でもロマンスなどもおりまぜてありました。キリアン・マーフィいっぱい出ていて大活躍です。ジェイミー・ドーナンは、「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」の人だそうです。
戦争の理不尽さが伝わってきました。楽しくはありませんが、重厚で見応えのある映画です。

★★★☆☆ 3+

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_ ここなつ映画レビュー - 2017/09/15 13:56

歴史には様々なドラマがある。だがそれの多くが戦争に起因していることを考えるとやりきれない気持ちにはなるのだけれど。第二次世界大戦で、ナチスに蹂躙され、ある者は逃げ惑い、ある者は為す術なく闇に飲まれ、ある者は戦いに挑み、そして…。これは現代ではチェコスロバキアにあたるヨーロッパの都市で実際に起こった、レジスタンスによる物語である。では、この史実を知っていたかというと、詳らかには知らなかった。特に、チェコスロバキアがナチスに占領されたのは、同盟国であったはずのイギリスなどの国々が、チェコスロバキアを見捨て、いわばナチに売ったような形になった為である、ということついては。ヨーロッパの中央に位置...

_ 象のロケット - 2017/09/19 08:26

第二次世界大戦中期の1941年冬、ナチス・ドイツ統治下のチェコスロバキア(チェコ)。 イギリス政府とチェコ駐英亡命政府の指令を受け、チェコの軍人ヨゼフ・ガブチークとヤン・クビシュは、パラシュートでチェコの首都プラハに潜入した。 彼らに与えられた任務「エンスラポイド作戦」とは、チェコ国内のレジスタンスと協力し、ナチス№3と言われたラインハルト・ハイドリヒを暗殺することだった…。 実話から生まれた戦争サスペンス。 PG-12