カフェ・ソサエティ2017/05/08

カフェ・ソサエティ
「カフェ・ソサエティ」 TOHOシネマズスカラ座
1930年代ハリウッド黄金時代。青年ボビー(ジェシー・アイゼンバーグ)は、業界の有力者である叔父フィル(スティーブ・カレル)を頼ってハリウッドにやってくる。フィルの秘書を務める美女ヴォニーことヴェロニカ(クリステン・スチュワート)に心を奪われたボビーは、映画スターやセレブリティを相手に、フィルの下で働きながらヴォニーと親密になっていくが、彼女には思いがけない恋人の存在があった。
美女たちがきらびやかなファッションで登場し、社交界(カフェ・ソサエティ)での恋愛模様を描いています。
ウディ・アレン監督らしい軽妙でおしゃれな映画でした。音楽センスも抜群です。「ローマでアモーレ」にも出演したジェシー・アイゼンバーグは、近頃はあまり出演しない監督本人の分身というか代弁者に思えてしかたないです。経験談を映画のベースにしているのかなと思ってしまいます。ウディ・アレン監督好きな人には良いと思います。
ここでつい頭をかすめてしまうのが「ラ・ラ・ランド」。「カフェ・ソサエティ」はミュージカルではないけど、似ているところもあります。もうひとつの別な選択があったらどうなっていたかと、誰もが考えることです。不満があるわけじゃない、十分に幸せなんだけど、もしもこっちを選んでいたら、どうなっていたのか。
現実では、不幸になった人が、あの時こっちを選んでおけばって後悔することの方が多いかもしれないけど。「ラ・ラ・ランド」を見た人が比較してみるのも良いかもしれません。でも、ちょっと単調に感じるところもあったかな。クリスチャン・スチュワート演じるヴォニーには、悪気はないのかもしれないけど、いろいろな点でかき回し過ぎていると思います。

★★★★☆ 4

笠間の陶炎祭消印他2017/05/08



笠間の陶炎祭の小型印


ひろしまフラワーフェスティバルの小型印


目黒郵便局の風景印

スウィート17モンスター2017/05/08

スウィート17モンスター
「スウィート17モンスター」 ヒューマントラストシネマ渋谷
イケてない毎日を送る17歳の高校生ネイディーン(ヘイリー・スタインフェルド)は、妄想だけが空まわりし、教師のブルーナー(ウディ・ハレルソン)や母親を困らせてばかりいた。でもネイディーンには唯一無二の親友クリスタ(ヘイリー・ルー・リチャードソン)がいることが幸せだった。その親友クリスタがネイディーンの兄・ダリアン(ブレイク・ジェナー)と恋に落ちたことから、毎日が狂い始める。小さい頃から気にくわない兄が親友を奪ったことが許せないし、不安定になったネイディーンは次々ととんでもない行動をしてしまう…。
タイトルにも入っている17歳の話なんで、青春とはかけ離れた自分が見ても面白いのかと心配したら、これがとっても面白かったです。
ネイディーンは自己中心的であるといえます。イタい、イタすぎる青春ど真ん中なんです。でも、このくらいの年齢の女子って、そういうところあるし、ひとごとじゃないんだよね。ネイディーンは誰にとっても一番になれないことにアセっているのね。本当はネイディーンを大切に思う人もいっぱいいるのだけど、理解者だった父がいなくなり、大親友がこっちを見てくれない。どうにでもなれと大胆な行動を起こしたり、見栄をはっちゃったりする。ウディ・ハレルソンがネイディーンの相談役として良い味を出していました。お兄さん役のブレイク・ジェナーは「エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に」の主役の人でしたね。ネイディーンを演じるヘイリー・スタインフェルドは「トゥルー・グリット」の女の子です。困った主人公なんだけど、愛すべきキャラクターに共感します。

★★★★☆ 4