ハロルドが笑う その日まで2016/05/01

ハロルドが笑う その日まで
「ハロルドが笑う その日まで」 YEBISU GARDEN CINEMA
ノルウェーの街で40年以上にわたって家具店を営み、高品質な家具にこだわり続けてきたハロルド(ビョルン・スンクェスト)。ところがある日、店の目の前にIKEAの北欧最大店舗がオープンし、ハロルドの店は閉店に追い込まれてしまう。さらに愛する妻まで失い、自暴自棄になったハロルドは、スウェーデンへ行きIKEAの創業者カンプラードを誘拐する…。
前半は仕事も妻も失って、追い込まれていく主人公を見ているのは辛かった。でも、誘拐計画を実行しようとしたあたりから、クスクス笑えるようなエピソードが散りばめられている。なんといっても誘拐されたIKEA創業者がくわせもので、犯人に意見したり、腹がへったとか言ったり、のんきなのである。誘拐の悲劇は皆無で、ハロルドもそうだろうけど、バカバカしくもおかしい気分になっていった。私は好きなタイプの映画。本物のIKEA創業者のイングヴァル・カンプラードには了解をとっているのだろうなぁ。

★★★★☆ 4+

ピクサー展2016/05/02

ピクサー展
「スタジオ設立30周年記念 ピクサー展」 東京都現代美術館
1986年、アメリカのカリフォルニアで、ジョン・ラセター、エド・キャットマル、スティーブ・ジョブズらが共に集い、ピクサーは設立されました。
今年で30周年。創作活動にスポットライトをあて、ピクサーに所属するアーティストたちが映画制作の過程で創り出した多種多様なアートワークの全貌を紹介しています。
「トイ・ストーリー」「ファインディング・ニモ」「アーロと少年」などなど、あげればキリがないですね。ピクサー作品は大好きなので、公開する度に見に行っています。
手描きのドローイングや、彫刻など、製作の過程で、練られて変わっていく過程がわかります。映像もあるので、見応えありました。

スズキの香草焼きプッタネスカソース2016/05/02


スズキの香草焼き

「ピクサー展」に行って、お昼は東京都現代美術館の地下にある“content restaurant(コントンレストラン)”へ。
この美術館へはよく行くのですが、レストラン混んでいることが多くて、今回初めて入りました。本日の鮮魚の御定食を頼みました。
本日の魚はスズキの香草焼きプッタネスカソースでした。おいしかったです。


おしゃれなお店でした。

石塚公昭の世界2016/05/02


石塚公昭の世界

「深川の人形作家 石塚公昭の世界」 深川江戸資料館
東京都現代美術館から歩いて、清住白河方面をブラブラ。久しぶりに深川江戸資料館へ入りました。
深川江戸資料館は江戸時代の深川佐賀町の町並みを再現した展示室があるところです。長屋に入って、座ったりできます。それほど大きい所ではないけど、時代小説を読んでいると、見るのが楽しいので、好きな場所です。
他に江戸深川の歴史・民俗に関する物を展示しています。

この時にやっていたのが「深川の人形作家 石塚公昭の世界」で、ついでに見ました。街中にもポスターが貼ってあったけど、このポスターのヘンなおじさんは誰?って思っていたのですが、これこそ石塚公昭さんの作った人形なんですね。江戸川乱歩です。
人形作家で、写真家でもある石塚公昭さんは、自作の人形を作り、背景と合わせて下のような作品を写真に撮っています。本の表紙に使われていたりするので、見たことある人もいると思います。泉鏡花や三島由紀夫、永井荷風、ジャン・コクトーなど、文学者や芸術家が多いです。よく似ているのです。


きりきり舞い2016/05/02

きりきり舞い
「きりきり舞い」 諸田 玲子・著 光文社文庫
主人公の舞は「東海道中膝栗毛」の作者・十返舎一九の娘。父は酒びたりで、わがままで気難しい。
父、義母、舞の3人の生活に、父の押しかけ弟子の浪人や、友達のお栄(葛飾北斎の娘)が、婚家を出てきて居候を決め込む。舞の縁談はみんな父が壊してしまい、十八歳の舞は、あせっている。武家の若者に見初められ、うまくいくことを願っているが、父や居候たちの、奇人ぶりに翻弄されていく…。
有名な戯作者なのに、借金に追われる十返舎一九。葛飾北斎は変わった人だと思っていたけど、十返舎一九もかなりの変わり者。舞は小町と言われる美人なのに、縁談がうまくいかず、父に会わせるのを拒否。実在の人物たちを面白く色づけているのだと思う。お栄さんも、個性的で困った人だったようだ。ドタバタと事件が起きていって、舞を困らせる。十八歳で嫁にいき遅れていると言われるこの時代は厳しいね。

ベーコンと茸のグラタンタルティーヌ2016/05/02

ベーコンと茸のタルティーヌ
「ハロルドが笑う その日まで」を見に行った時にYEBISU GARDEN CINEMA のロビーで買って食べたのをのせようと思っていたけど、忘れていました。さすがは恵比寿の映画館でシャレた物があるのねと思ったの。ベーコンと茸のグラタンタルティーヌとホットコーヒーです。

アイアムアヒーロー2016/05/03

アイアムアヒーロー
「アイアムアヒーロー」 お台場シネマメディアージュ
主人公・鈴木英雄(大泉洋)はうだつのあがらない漫画家アシスタント、謎のウィルスによって「ZQN(ゾキュン)」と呼ばれるゾンビと化した人々が町中にはびこり、世界が一変する。道中で出会った女子高生の比呂美(有村架純)とともに東京を脱出。辿り着いた郊外のショッピングモールへ行くが…。
大泉洋さん特有の笑いがところどころあって、なごむ。最後まで面白かったけど、ゾンビものパニックムービーということではストーリーは普通かな。恋人役の片瀬那奈さんがZQNに変身しちゃうところが一番ホラーだった。後半は血肉が飛び散りまくるので、グロい系が苦手な人にはおすすめできない。元看護師役の長沢まさみが斧を振り回して戦い男前だった。話のその後はどうなるのって感じじゃない?第二弾を狙っているの?

★★★☆☆ 3+

黒豚わんたん麺2016/05/04

黒豚わんたん麺
新宿東口“広州市場”の黒豚わんたん麺。わんたんおいし~。
また行きたい。

カルテル・ランド2016/05/04

カルテル・ランド
「カルテル・ランド」 ユーロライブ(試写会)
メキシコ、ミチョアカン州の小さな町の内科医ホセ・ミレレスは、地域を苦しめる凶悪な麻薬カルテル「テンプル騎士団」に対抗するべく、市民たちと蜂起し、自警団を結成。一方、アリゾナ砂漠のオルター・バレーでは、アメリカの退役軍人ティム・フォーリーが、メキシコからの麻薬密輸を阻止する自警団「アリゾナ国境偵察隊」を結成。
ミレレスらの自警団は、勢力を拡大していくが、やがて麻薬カルテルとの癒着や、組織内の対立を生む。
2006年から続くメキシコ麻薬戦争の最前線をとらえたドキュメンタリー。
スタッフは、戦場カメラマンと同じで、命をかけて撮影しているところがすごい。
警察は麻薬カルテルを野放しにしているので、町の人々が、武器を取って立ち上がった。それが自警団だ。見ているうちに善と悪は、時に入れ替わってしまうような感覚に襲われる。家族や町の安全を守るための自警団のはずだったが、大きな組織になるとカルテルに似た組織になってしまう。政府は自警団を取り込もうとするが、政府とカルテルは密に繋がっていたりもする。それでも、ただ殺させるのを待つのか、戦って死ぬ方がいいのか。家族を自分で守るのか、あてにならないかもしれない政府(警察)に守ってもらうのか、問題をつきつけられる。
悪人を捕まえてくれる警察を信じられる日本は幸せだと思う。
映画「ボーダーライン」で語られていたことが、本当なんだなと思う。両方見るとわかりやすい。テレビ番組の「クレージージャー二-」(TBS木曜深夜放送)も合わせて見ると良いと思う。

★★★☆☆ 3+

「カルテル・ランド」のトークイベント2016/05/04

原一男監督トークイベント
「カルテル・ランド」の試写会後、原一男監督(ゆきゆきて、神軍」「全身小説家」など)のトークイベントがありました。
撮影している水俣病やアスベストの裁判に関するドキュメンタリーのことと絡めながら「カルテル・ランド」について、熱く語っていただきました。