冬冬の夏休み2016/05/23

冬冬の夏休み
「冬冬(トントン)の夏休み」 ユーロスペース
1984年、母親の入院で夏休みに祖父母の家に預けられることになった冬冬(トントン)と妹の婷婷(ティンティン)。村の子どもたちとも、すぐに仲良くなって田畑を駆け回ったり、水遊びをしたりして過ごす。厳しい祖父との交流、強盗事件を目撃、少々頭の弱い寒子(ハンズ)との出会い、子どもたちの忘れられないひと夏の思い出。
都会の子が田舎へ行って、子どもらしくのびのびと過ごし、いろいろ体験する。ある年齢以上の田舎のある人には、とても懐かしい光景じゃないかな。自分も子ども時代は両親の故郷で、川原で遊んだり、いとこたちと駆け回って、真っ黒に日焼けしていたなぁ。兄と2人兄妹なので、よけいにわかる。映画の中では、子どもたちの体験を瑞々しく描いていて、風景も良かった。台湾は日本に似ているところも多く、昔の日本を見ているようだった。妹の婷婷(ティンティン)かわいい!
1984年制作で、日本では1990年公開の侯孝賢(ホウシャオシェン)監督の昔の代表作。デジタルリマスター版で公開。

★★★★☆ 4