紙の月2015/04/16

紙の月
「紙の月」 角田 光代・著 ハルキ文庫
専業主婦だった梅澤梨花は、子どもに恵まれず、銀行のパート社員となって勤務するようになる。仕事ぶりが認められ契約社員となった梨花は、顧客の孫にあたる大学生の光太と出会う。顧客から預かったお金を一時的に借りるつもりが…。
映画は見てないのですが、横領事件の話だと思うだけで、ハラハラしました。いったいいつ発覚するのか?もしかしてここでバレるのではと思うだけで苦しい気分です。梨花を知る友人や元カレなどの話もあり、構成が変わっていて、そちらの人達の事情も興味深いです。でも優れた文学であるとは思うけど、どうしても暗い気持ちになってしまい、あまり読むのがすすまなかったです。きっかけがあれば、誰でも犯罪者に陥ってしまうのかもしれない。自分は大丈夫なのかと自問してしまいます。

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