パレードへようこそ2015/04/14

パレードへようこそ
「パレードへようこそ」 シネスイッチ銀座
1980年代イギリス。炭鉱閉鎖に抗議するストライキが各地で起こっていて、そのニュースを見たロンドンに住むマーク(ベン・シュネッツァー)は同性愛仲間ととも支援するための募金活動を始める。炭鉱組合に寄付の申し出をしても偏見から無視されてばかり。ウェールズ奥地の炭鉱の村に直接電話をすると、受け入れてくれる。村にも招待されるが、田舎の村では、奇異な目で見る人もいる。しかし、次第に打ち解けあって友情が育まれていく…。
実話を基にしています。どんな映画かあまりよく知らないままに見に行きました。イギリスの炭鉱のストを題材にした映画ってたくさんあって、どれも面白いし「ブラス!」みたいなのかと思ったら、ちょっと違っていました。やや昔の話だから同性愛者も今ほどにカミングアウトしていない時代です。家族との確執や、世間の人の偏見などが描かれています。しかし、メンバーは結束し次々と、支援のためのアイディアを生み出し、仲間や村の人々との絆を深めていくのが、とっても心地良いのです。異文化交流的なところもあります。同性愛者がどうこうではなく結局は、人間性だと思うのです。受け入れられないからと、いやがらせする人の方が、人間性を疑いますね。新しい出会いが、人生を変えていくのも良かったです。
警官が炭鉱ストの人に冷たくて、社会的背景もよくわからないんだけど、とにかく盛り上がるのです。音楽も80年代に流行した歌(カルチャー・クラブとか)や、ウェールズの伝統的な音楽もあって感動的でした。ウェールズは、村を離れると広大な自然があり、その何もないようなところがステキでした。

★★★★☆ 4