大川契り 善人長屋2019/06/03


大川契り

「大川契り 善人長屋」 西條 奈加・著 新潮文庫
裏の仕事を持っている悪党ぞろいの長屋。1人だけ人助けが生きがいの加助はいつも面倒を引き起こす。行き倒れを助けた加助だったが、その男は盗賊の一味と判明し、そのとばっちりで差配の母娘が囚われてしまう……。
善人長屋シリーズ第3弾。
盗品の売買も扱う質屋で差配の家族は、このシリーズの中心となっている娘のお縫の他にも、すでに家を出ていた兄と姉がいたのか。そして、今回の話では、人質になってしまうお縫とその母。その時に、母は娘に過去の秘密と、夫婦のなれ初めを語ります。それが、感動的でした。シリーズの中で一番面白かったです。
1冊目から順番に読んできた方が良いとは思います。夫婦の絆や信じ合っている様子の理由がわかりました。

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