誰もがそれを知っている2019/06/06


誰もがそれを知っている

「誰もがそれを知っている」 ヒューマントラストシネマ有楽町
妹の結婚式の為に、子どもを連れてスペインの村に里帰りしたラウラ(ペネロペ・クルス)。ワイン農園を営む幼なじみのパコ(ハビエル・バルデム)や家族と再会を喜ぶのだが、結婚パーティーのさなか、ラウラの娘イレーネが姿を消してしまう。やがて身代金を要求するメールが届き、イレーネが誘拐されたことが判明。それぞれが事件解決のために奔走するなかで、家族の間にも疑心暗鬼が広がり、長年に隠されていた秘密があらわになっていく。
実生活では夫婦のハビエル・バルデムとペネロペ・クルスが主演で、監督は「別離」「セールスマン」等アカデミー賞や映画祭で高い評価を受けているイランのアスガー・ファルハディ。
今回はイランっぽさがないせいか、ちょっと趣きが違うような気がしました。ミステリーなのは、どの作品にも共通しているけど、あいまいさは少なく、わかりやすくなっていました。そして、スペイン人の気質なのか、テンションが高かったです。ペネロペ・クルスは相変わらずきれいでした。他に出てくる女性も美形な人が多かったです。前半は結婚式に出席し、みなが生き生きとしていましたが、誘拐事件が起きて、トーンが変わっていきます。娘を心配するあまりやつれていくペネロペ・クルス、それでも美しいのです。誘拐事件の結末や真相は?とハラハラしながら話を追いかけました。家族の秘密と嘘をめぐるサスペンスです。

★★★★☆ 4