娼年2018/05/26


娼年

「娼年」 TOHOシネマズ日比谷
無気力に生きる大学生のリョウ(松坂桃李)は、バイト先のバーで友人が連れてきた女性・御堂静香(真飛聖)と出会う。彼女は会員制ボーイズクラブを経営しており、リョウを誘い試験を受けさせる。静香の店で働くことになったリョウだったが、娼夫という仕事に初めは戸惑う。やがて、女性たちの秘めた欲望を知り、顧客を満足させて売れっ子となっていく……。
原作は石田衣良、2015年に舞台として上演したそうですが、その舞台で監督した三浦大輔が舞台と同じく松坂桃李主演で映像化しています。
R18+指定で、全編濃厚なセックスシーンが多いのだけど、物語もあり、リョウが人間として変わっていく成長物語となっています。きれいに撮ったポルノ映画みたいな感じなのかな。
最初から最後まで、松坂桃李が、裸で腰を振っているような印象でした。松坂桃李もすごいのですが、相手役の女性たちは、よくこの仕事を受けたなと思いました。多くの女性と出会うことによって、様々な欲望、渇望を知り、それを受け入れることによって、女性を解放させていきます。
従来のイメージは男性が娼婦を買うものでしたが、女性が男性を買う時代になりつつあるのかもしれません。こういう映画を見に行くのを女性が躊躇していた時代は終わり、若い女性たちがフランクに見に行く時代になったようにも思います。客層は女性が多めでしたけど、男性やカップルもいました。
予告編で出ているのはほんのさわりで、本編はもっと過激でしたよ。

★★★☆☆ 3+