名作誕生-つながる日本美術 ― 2018/05/01
特別展 人体 神秘への挑戦 ― 2018/05/01

「特別展 人体 神秘への挑戦」 国立科学博物館
人間や動物の体の神秘について。先人たちの探求や功績、最新の研究によりわかってきたことなど。人間ができあがることは、本当に神秘です。
そして、多くの研究によって、医学が発達してきたことがわかります。
模型や図だけでなく、臓器や骨も展示されています。体のしくみの勉強になります。
なかには顕微鏡映像にカラフルな着色を施した写真や、臓器や神経がイルミネーションのような照明で表されていたりして、アート作品のようでした。
見応えのある展示点数で、ちょっと疲れました。それに混んでいました。
台湾ラーメン ― 2018/05/02
心と体と ― 2018/05/03

「心と体と」 シネマカリテ
ハンガリーのブタペスト郊外の食肉処理場。代理職員として働く若い女性マーリア(アレクサンドラ・ボルベーイ)はコミュニケーションが苦手で、職場になじめない。片手が不自由な上司のエンドレ(ゲーザ・モルチャーニ)は彼女を気に掛けるが、うまく噛み合わず。そんな2人が同じ夢を見ていることがわかり、急接近していくが……。
マーリアがとても美しいです。詳しく説明はないのだけど、マーリアには何か障害があるのだと感じます。近づきたい気持ちがあっても、触れ合うことが難しい。エンドレの方も片腕が不自由で、年齢が離れています。しかし、いつも見る夢の中では、鹿の姿で、2人は会っているのです。理解しあっていて、特別なつながりがあるのです。
同じ夢を見るという不思議な話なんだけど、もどかしい男女の関係をハラハラしながら見守っている映画でした。夢に興味があるので、自分は面白かったです。
静謐な夢の中の風景と、食肉のために解体される牛のシーンが、対照的でした。
★★★★☆ 4
BAR追分シリーズ ― 2018/05/04

「BAR(バール)追分」 伊吹 有喜・著 ハルキ文庫

「オムライス日和 BAR追分」 伊吹 有喜・著 ハルキ文庫

「情熱のナポリタン BAR追分」 伊吹 有喜・著 ハルキ文庫
新宿三丁目交差点近く、かつて新宿追分と呼ばれた街の「ねこみち横丁」の奥にある店・BAR追分。昼は「バール追分」でコーヒーや定食を、夜は「バー追分」で本格的なカクテルや、ハンバーグサンドなど魅惑的なおつまみを供する。人生の分岐点で、人々が立ち止まる場所。昼は笑顔がかわいらしい女店主モモちゃんが、夜は白髪のバーテンダーがもてなす。 ひょんなことから「ねこみち横丁振興会」の管理人となった若者・宇藤くん、脚本家になる夢を追いながら、BAR追分に持ち込まれる問題や、ねこみち横丁の仕事に真面目に取り組んでいます。
いろいろな料理が出てくるのだけど、特にモモちゃんの作るものがとってもおいしそうと楽しんでいると、あっという間に読めてしまいます。誰もがこのお店に行って、定食を食べたいと思うのではないでしょうか。
最初は人見知りっぽい宇藤くんですが、徐々に近隣の人たちに知り合いも増えて、信頼されていっているようです。
新宿だし「深夜食堂」に近いかもしれません。そういえば伊勢丹の前に“追分交番”があるし、その向かいには“追分だんご”がありますね。昔の地名なのですね。
新宿だし「深夜食堂」に近いかもしれません。そういえば伊勢丹の前に“追分交番”があるし、その向かいには“追分だんご”がありますね。昔の地名なのですね。
シリーズはまだ続くと思いますが、これからもレギュラーメンバーの今後を知りたいです。今後だけじゃなく、過去のことも出てきそうです。
レディ・プレイヤー1 ― 2018/05/05

「レディ・プレイヤー1」 丸の内ピカデリー
貧富の格差が激化し、多くの人々が荒廃した街に暮らす2045年。世界中の人々がアクセスするVRの世界オアシスに入り、理想の人生を楽しむことが若者たちの唯一の希望だった。そんなある日、オアシスの開発によって巨万の富を築いた大富豪のジェームズ・ハリデーが死去し、オアシスの隠された3つの謎を解明した者に、莫大な遺産とオアシスの運営権を明け渡すというメッセージが発信される。それ以降、世界中の人々が謎解きに躍起になり、17歳のウェイド(タイ・シェリダン)もそれに参加していた。1つ目の謎を解き明かすことに成功したウェイドは、一躍オアシスの有名人となるが、ハリデーの遺産を狙う巨大企業IOI社に狙われる……。
スティーブン・スピルバーグ監督したSFアクション。
映画好きが喜ぶしかけがいっぱいで、なつかしいヒット曲に彩られていました。ある年代には若い頃夢中になった映画ばかりかも。それらを知らない若い世代も楽しめるし、よくできた映画だと思いました。スピード感あふれる映像で、アトラクションみたいです。日本のキャラクターもいっぱい出てくるので、うれしいですね。
VRの世界は自分が願う容姿になれるので、アニメっぽくなってしまってました。私は2045年の世界がよくできていると思いました。トレーラーハウスが積み上がったような所で生活していて、荒廃した感じがよく出ていました。そんな生活の中で、VRの世界に夢中になっている人々の気持ちがわかる気がします。2045年には無理かもしれないけど、こういう未来もあるのかもしれないと思わせました。しかし、仮想の世界だけじゃなく、やっぱり現実が充実するならば、その方が良いでしょうね。
★★★★☆ 4+
アベンジャーズ インフィニティ・ウォー ― 2018/05/06

「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」 TOHOシネマズ上野
6つ集めれば世界を滅ぼす無限の力を手にすると言われる「インフィニティ・ストーン」を狙い地球に襲来した宇宙最強の敵サノスに対し、アベンジャーズが全滅の危機に陥るほどの激しい戦いが始まる。
アイマンマン、キャプテン・アメリカ、ソー、ハルク、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー、ドクター・ストレンジ、スパイダーマン ホームカミング、ブラックパンサー等、ヒーローたちが目白押しになって、何度も戦い続けます。だいたいが戦ってばかりです。違う映画のヒーローが出会うのも不思議な感じがしました。特にドクター・ストレンジ演じるベネディクト・カンバーバッチが、品が良くて異質な感じがしました。英国紳士らしくて他の野卑な方々とは一線を画しています。
「アベンジャーズ」シリーズや、マーベル作品を全部見ているわけじゃないけど、7割くらいは見ているのかな。「ブラックパンサー」も見逃してしまったので、もういいかなと思っていたのですが「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」は好きなので、どのように関わって出てくるのかと興味がありました。見てみたら、それぞれがちゃんと出番が多く、活躍しているので、よくできていると思いました。しかし、この結末は、どうなんでしょう。話はまだ続きそうだけど、なんだか納得できないようなモヤモヤして終わりました。
★★★☆☆ 3+
光琳と乾山 ― 2018/05/06

「光琳と乾山 芸術家兄弟・響き合う美意識」 根津美術館
尾形光琳(1658~1716)は、江戸時代のなかばに、日本美術における装飾の伝統を現代のデザインに伯仲する次元にまで高めた画家であり、意匠作家です。
「燕子花図屏風」は、光琳の代表作です。
一方、光琳の弟である乾山(1663~1743)は、やきものの世界に新風を巻き起こした陶芸家です。日本や中国、さらに西洋におよぶ様々なやきものを学びつつ、自らの趣味嗜好をも反映させた多彩な作品を世に送りだしました。
一方、光琳の弟である乾山(1663~1743)は、やきものの世界に新風を巻き起こした陶芸家です。日本や中国、さらに西洋におよぶ様々なやきものを学びつつ、自らの趣味嗜好をも反映させた多彩な作品を世に送りだしました。
芸術家の兄弟の作品を通して、それぞれの魅力を再確認できる展覧会です。
乾山が器を作り光琳がそこに絵を描いた兄弟合作の作品も多いですが、乾山も絵が上手くて、絵師としての作品も多く残しているようです。今回は乾山の作品をたくさん見れました。
先日、葉室麟の小説「乾山晩愁」を読んだので、行きたいと思っていました。
「燕子花図屏風」は、いつもこの季節に公開されていて、私は何度か見ています。美しい庭を拝見しながら、芸術も楽しめるので、おすすめの美術館です。
この季節は庭にカキツバタが咲いています。

“蕎麦きり みよた”で天盛りそばを食べました。さっぱり食べられて美味しかった。また行きたいです。
コララインとボタンの魔女 ― 2018/05/07

「コララインとボタンの魔女」 東京都写真美術館ホール
好奇心旺盛な少女コララインは、引っ越してきたばかりの家で、封印された小さなドアを見つける。ドアの向こうには不思議なサーカスやミュージカルで賑わう異世界が広がっており、そこにはコララインのいうことを何でも聞いてくれる優しい両親がいたが、彼らの目はなぜかボタンでできていた。「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」のヘンリー・セリック監督のストップモーションアニメ。
日本公開が2010年の作品ですが、東京都写真美術館のホールでスタジオライカ特別上映をしていました。スタジオライカは「KUBOクボ 二本の弦の秘密」の会社で「コララインとボタンの魔女」を見逃してしまったのを残念に思っていたら上映していたので、見に行ってきました。
オープニングに針で、人形を作っているようなシーンが出てくるのですが、とても凝っていて芸術的でした。内容はファンタジーなのかもしれないけど、ちょっと怖いです。「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」の監督と知ると納得です。美しいけどダークな世界が広がります。特に後半は魔女が怖くなっていくので、あんまり小さいお子様向けという感じがしません。大人が楽しむ映画でした。
★★★★☆ 4-
ボックストロール ― 2018/05/07

「ボックストロール」 東京都写真美術館ホール
チーズブリッジの町では、子どもを襲って食べるという恐ろしい怪物「ボックストロール」の噂が住人たちを怯えさせていた。町の権力者リンド卿は悪徳害虫駆除業者スナッチャーに依頼し、トロールたちを次々と捕獲していく。しかし実際は噂とは異なり、トロールは夜の町でガラクタを集めては発明に勤しむ心優しい生き物だった。そんなトロールたちと地下で暮らしてきた人間の男の子エッグスは、人間に捕らえられた育ての親フィッシュを救うため地上に出る。そこで出会ったリンド卿の娘ウィニーとともに、スナッチャー率いる駆除軍団に立ち向かうエッグスだったが……。
スタジオライカが2014年に手がけたストップモーションアニメ。長らく日本未公開だったけど、「KUBO クボ 二本の弦の秘密」のヒットを受けて、DVD発売するようで、今回東京都写真美術館で初公開されました。
ボックストロールに育てられ10歳になった少年が主人公。彼は自分もボックストロールだと信じていたが、人間の男の子だったことがわかります。トロールたちが次々と捕獲されるのを阻止しようと奮闘するファンタジー。赤ちゃんの時のエッグスがとってもかわいかったです。設定は「バケモノの子」に似ているかもと思いました。「ターザン」にも似ているかな。人形の好みは分かれるかもしれないけど、細かいところまで作りこんでいる世界が良かったです。トロールたちも、一見不気味だけど、見ていると愛嬌があってかわいらしく思えてきます。
話も良かったし、エンドクレジット後にストップモーションアニメを作っている様子がちょっと出てくるところも面白かったです。
★★★★☆ 4
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