カリーナの林檎~チェルノブイリの森~2011/11/23

「カリーナの林檎~チェルノブイリの森~」を観てきました。
ベラルーシの少女カリーナは大好きなおばあちゃんと夏を過ごしている。ため息が出そうなほどに美しい空、湖、森。庭のリンゴも森のキノコもおいしい。しかしそこはチェルノブイリの近くの村。居住禁止区域の近くで、放射能汚染が心配されている。かつてカリーナの家族も住んでいたが、ママは発病して入院している。カリーナもおばあちゃんと別れて、都会に住むママの弟家族の家へ行く。ママのお見舞いに行って、おばあちゃんと暮らしたいと訴えるが、ママはカリーナにチェルノブイリという街に悪魔のお城があって、毒を撒き散らしている。おばあちゃんの家に住むのは危ないという話をする。どうして、神様は悪魔をやっつけてくれないのかと考えるカリーナ。おばあちゃんの具合が悪くなり、カリーナも発病して入院する。神様が悪魔をやっつけてくれないなら、私が悪魔に頼んで、毒を撒き散らすのをやめてもらおうと決意するカリーナ。
べラルーシはチェルノブイリ原発事故のあったウクライナの隣国。少女の目を通して、幸福に暮らしていた何の罪もない多くの家族が、原発事故により起こった変化、悲劇を映し出しています。東日本大震災のことをどうしても重ねあわせてしまいます。チェルノブイリ事故から25年たちましたが、放射能はまだ完全には消えていません。
カリーナ役のナスチャ・セリョギナちゃんは超かわいくて、表情豊かで演技も自然でした。ヘアスタイルやファッションもカワイくて、無垢な少女の童話を見ているようでした。

★★★★☆