麒麟の翼2011/11/01

麒麟の翼
「麒麟の翼」 東野圭吾・著 講談社
日本橋の翼のある麒麟像の下で男性が倒れた。警察官が近づいてみると、胸にナイフがささっており、その後、死亡が確認された。一方、近くで若い男が逃走しようとして、交通事故にあい、意識不明となる。その男・八島は日本橋で倒れた被害者の持ち物を所持していた。調査が進むにつれ、被害者と八島の接点が明らかになっていくのだが、果たして真実は…。
加賀刑事シリーズですが、このシリーズは読むのはじめてです。「新参者」のドラマでなんとなくは知っています。そのせいか阿部寛を想像して読んでしまいました。
加賀刑事と、従弟にあたる松宮刑事がコンビを組んで、この事件の真相を追いかけます。前半は刑事たち同様、読者も疑問だらけで、事件の内容を想像しながら、てさぐりで見ているような状態です。加賀刑事たちの、粘り強い調査で、少しづつ明らかになっていく被害者や容疑者の真の姿。バラバラのパズルのピースがつながっていくラストに向かって、どんどんスピードアップしていきます。いかにもミステリーって感じの楽しさです。
日本橋は彫刻が凝っていて、美しい橋です。本の表紙や見返しに麒麟像が出ています。麒麟だけじゃなく、両端には獅子もいるんですけどね。この本を読んで見学者も増えそうですね。

福神漬けより2011/11/02

日曜日にカレーを作り、月曜日もカレーを食べる。1週間の歌みたい。
カレーには福神漬けよりもらっきょう派です。


火曜日は鍋にちょっとだけ残ったカレーにご飯を混ぜて、ゆで卵とチーズをのせてオーブントースターで焼く。焼きカレー。


ミラノサンド2011/11/03

ドトールでチキンと卵のミラノサンドを食べました。
レタスがたっぷりです。

三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船2011/11/04

「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」を観てきました。
17世紀のフランス。出世を夢見て大都会パリにやってきたダルタニアン、フランス国王に仕え一目置かれる3人の銃士アラミス、アトス、ポルトスに、知らずに決闘を申し込むのだが、後に意気投合。アンヌ王妃の侍女コンスタンスに恋をしたことから、王妃の窮地を救うために三銃士と協力して、陰謀をたくらむリシュリー枢機卿に立ち向かうことになる…。
実際には17世紀にはなかった飛行船を登場させて壮大なアクションを見せてくれるんだけど、そういう映像のすごさに目がいってしまうだけで、肝心のところがどうなんだろうなぁと。リチャード・チェンバレンがアラミスを演じた「三銃士」(1973年版古い?)がすごく面白かったから、ちょっと不満が残りました。監督はミラ・ジョヴォヴィッチのダンナさんでもある「バイオハザード」のポール・W・S・アンダーソン。そのせいかミラの、アクションはキレキレで美しいのです。ミラの映画になっちゃっているって感じもします。ノートルダム大聖堂など、いろいろな建物や壮麗な宮殿の内部は見る価値ありです。ファッションもおしゃれでした。

★★★☆☆

マーガレットと素敵な何か2011/11/05

マーガレットと素敵な何か
「マーガレットと素敵な何か」を観てきました。
キャリアウーマンで、バリバリ仕事をするマーガレット(ソフィー・マルソー)は、パートナーもいて結婚間近。40歳の誕生日を迎えた日に、突然、公証人と名乗るおじいさんがやってきて、マーガレットに1通の手紙を届ける。過去の思い出や懐かしい写真などがコラージュされた手紙で、7歳の時に自分が書いた手紙だった。それから、毎日のように手紙が届くようになる。手紙を届けるのを止めてほしいと言うマーガレットだったが、手紙が気になって、自分のペースが乱れていく。封印していた過去と向き合い、自分探しをする物語。
ソフィー・マルソーが好きな人は楽しいかもしれません。コスプレがいっぱい見れます。ただ、ノリについていけない人もいるかもしれません。いきなり、ヘンな行動に走ってしまうマーガレット。なんだか更年期障害ともとられそうです。もし、自分が大人になった自分に手紙を書くとして、7歳の子供が、40歳の自分に宛てるだろうか。せいぜい20歳とかじゃないだろうか、フランスだから考え方も違うんだろうけど。過去の自分が、信じている自分を揺るがすという発想は面白いとは思うんだけど、キャリアウーマン風のファッションがステキで、私は元のままの方が良いと思っちゃっいました。黒いスーツにハイヒール姿がかっこいいのです。自分に自信をつけるために、マーガレットは歴代のスーパーウーマンを思い浮かべ、名前を唱えます。マリー・キュリー、マリア・カラスなどなど、本当はすごい女性を演じて、無理しているのだ。出世こそが生きがいのようになっているが、ふと立ち止まって考えてみるのも良いかもしれません。

★★★☆☆

休日の朝食2011/11/06

ハムエッグ、エビトマトクリームスープ(レトルト)、コーンパン。
右の黒っぽく見えるのはブルーベリーののった小さいチーズケーキです。

ハートブレイカー2011/11/07

ハートブレイカー
女性の心を虜にして、数々のミッションを成功させてきた“別れさせ屋”のアレックス(ロマン・デュリス)。次のターゲットはワイン愛好家のジュリエット(ヴァネッサ・パラディ)。彼女の父親からの依頼で、10日以内に別れさせなければならない。
10日後に結婚式を挙げることが決まっているのだ。彼女専属のガードマンとして父親に雇われたと近づくのだが、つけいる隙のないジュリエットにてこずる。一緒にいるうちに彼女の美しさと純粋さにアレックスの心は揺れ動いていく…。
フランス映画にしてはコミカルで、笑える映画でした。ロマン・デュリスは、それほどかっこいいというわけでもなく、結構マヌケなところもあって、説得力にはかけるかもしれませんね。でも、私は好きな俳優さんなんで良かったです。

★★★★☆

19112011/11/08

1911
「1911」を観てきました。
清朝末期の中国は欧米列強の脅威にさらされていた。衰退の一途をたどる国家を憂い、民衆たちが立ち上がる。革命軍を束ねるのは孫文(ウィンストン・チャオ)。その参謀の黄興(ジャッキー・チェン)は軍事司令官として総督府に攻め込むが、失敗に終わる。この戦いで多くの若い命が奪われた。黄興自身も負傷。悲しみに打ちのめされるが、献身的に彼を看病する女性、徐宗漢(リー・ビンビン)や同志たちの勇気ある行動に励まされ、再び立ち上がるのだった。やがて各地に飛び火し、全土規模の辛亥革命へと発展してゆく。
一方、滅び行く清朝内部の軍人・袁世凱は虎視眈々と権力の座を狙っていた…。
ジャッキー・チェン映画出演100本目、そして辛亥革命から100周年の記念すべき作品ですが、公開2日目に観たら、意外とすいていました。ジャッキー・チェンは実年齢よりもかなり若い役を演じていましたけど、やっぱり普通の人に比べると若く見えますね。アクションは少なめですが、ちょっとだけ体を使ったカンフーっぽいアクションもありました。
中国革命の父・孫文は有名ですが、黄興という人物は全く知りませんでした。この革命のために高い志を持った人たちの尊い命が奪われたことはよくわかりました。後世の人々のために、民衆のための国家を夢見たわけだけど、今の中国は孫文らが願った国に果たしてなっているのだろうか。

★★★☆☆

渋谷でランチ2011/11/09

映画「1911」は渋谷の映画館で観ました。
映画の後にランチを食べに行きました。


こんな感じの店内。週替りプレートを頼みました。


ポークカツレツと炙りかつおです。ちょっと社員食堂みたいです。

銀二貫2011/11/10

銀二貫
「銀二貫」 髙田郁・著 幻冬舎時代小説文庫
大坂天満の寒天問屋の主・和助は、仇討ちの現場にでくわし、父親を亡くした少年・鶴之輔を銀二貫で救う。大火で焼失した天満宮再建のために、寄進するためのお金だった。引き取られ松吉と名前を改めた少年は、寒天問屋の丁稚として、商人の厳しい躾と生活に耐えてく。信心深い番頭は寄進するお金を使ってしまったことに腹を立てて、松吉に冷たくあたるが、同じ丁稚の梅吉は松吉の良い理解者となっていく。仕事を通じて知り合った料理人・嘉平とその娘・真帆にも教えてもらうことも多く、松吉は新しい寒天作りを志す。しかし、またしても大火が町を襲う…。
長きにわたる話です。辛いことも多いですが、出会った人々に助けられて、もともと武士の子どもだった松吉が、商人として成長して行く物語です。関わる人々の義理・人情に泣かされます。松吉のように純粋で真面目な人は今どき少ないでしょう。主や番頭さんを家族のように大切にするのです。心がきれいな人の話を読んで、こちらも良い気分になります。読みながら幸せを願ってしまいます。寒天って奥が深いんですね。