Spice -映画・本・美術の日記-

「ソーシャルネットワーク」の試写会へ行ってきました。
2003年ハーバード大学に通う19歳のコンピュータ通のマーク・ザッカーバーグ
（ジェシー・アイゼンバーグ）は、ふられた腹いせでブログに彼女の悪口を書き、
その勢いでハーバードの各寮の名簿をハッキングし、女子学生の写真を並べ
てランク付けするサイトを作った。それが短時間で大人気になるが、すぐにサ
イトは閉鎖され半年間の観察処分を受ける。
その後、親友のエドゥアルド・サベリン（アンドリュー・ガーフィールド）の協力を
得て友達を増やしたり、男女の出会いの参考にもなる、大学内の出来事等を
自由に語りあえるサイトFacebook（フェイスブック）を立ち上げる。
瞬く間に大学生たちの間に広がり、世界に広がる巨大サイトへと成長を遂げる。
その後に起こった2つの訴訟を通して、過去の回想という形でFacebookがどの
ようにできあがったのかが描かれる。

実話をもとに、創作も加えて、映画になっているそうです。
訴訟の1つはもともとのアイデアをマークに話したことで、盗用されたというもの。
しかし、マークの力がなければ、これだけのものは作れなかったというのは事
実。
まだ若くして世界で最も若い億万長者となったマークではあるが、それとひき
かえに、大切なものを失ってしまったように感じる映画でした。
コンピュータにあまり興味のない人には、ちょっとわかりづらい話なのかもしれ
ないですが、創始時の裏側と真実って、こうだったのかなぁと、とても興味深い
映画でした。俳優さんもみんな良かったです。冒頭のマークが早口でまくし立
てるとこなんか、頭の回転がものすごく良いんだけど、人の気持ちは考えられ
ないんだろうなぁと、そういう人っているよなぁと。
エンターテイメント映画とは違いますが、大人の鑑賞に堪える素晴らしい映画
です。
さすがはデビッド・フィンチャー監督っと思っちゃいました。
次回作は「ミレニアム　ドラゴンタトゥーの女」のハリウッドリメイク版とか。
実際にFacebookができあがったのは2004年、まだほんのちょっと前のことな
のに、今では5億人以上の登録者がいるのだから、ネット世界の速さはほんと
すごいなぁ。

★★★★☆