新・御宿かわせみ 青い服の女2021/12/01


青い服の女

「新・御宿かわせみ 青い服の女」 平岩 弓枝・著 文藝春秋
大嵐で屋根瓦を吹きとばされ、休業していた旅宿「かわせみ」。修理も終わり、一ヶ月ぶりの店開き、古くからの常連客が今まで通り戻ってきてくれるかと、不安を抱えていたるいだったが…。
第300話を超えたそうです。江戸から明治になって、時代の移り変わりも面白いのですが、そろそろ完結しても良い気もします。自分が読むのが間があいてしまって、思い出すのに苦労しました。新・御宿かわせみになって、どこで終わりを迎えたら良いのか、まだ話は途中な感じがします。今作では、かわせみの次の世代として育ってきた番頭や女中が、困ったことになって、終わり方が中途半端でした。それで良いのかなぁという終わり方で、不満が残りました。まだ続きの展開があるのだと思います。

ミラベルと魔法だらけの家2021/12/02


ミラベルと魔法だらけの家

「ミラベルと魔法だらけの家」 TOHOシネマズ日比谷(字幕)
コロンビアの奥地にたたずむ、魔法に包まれた不思議な家。そこに暮らすマドリガル家の子どもたちは、ひとりひとりが異なるユニークな「魔法の才能(ギフト)」を家から与えられていた。しかし、そのうちの1人、ミラベルにだけは、何の力も与えられていなかった。力を持たずとも家族の一員として幸せな生活を過ごしていたミラベル。ある時、彼らの住む魔法の家が危険にさらされていることを知った彼女は、家族を救うために奔走する。
ディズニーのミュージカルファンタジーです。監督は「ズートピア」のバイロン・ハワードとジャレッド・ブッシュ。ミュージカル「イン・ザ・ハイツ」や「ハミルトン」でトニー賞、グラミー賞など数々の賞を受賞しているリン=マニュエル・ミランダが音楽を担当。「tick, tick...BOOM! チック、チック…ブーン!」は、この人が監督しています。
色合いがきれいで、めくるめくようなスピード感のある映像でした。近頃の新しいアニメは動きが速い気がします。最後まで飽きずに、楽しめました。
でも「ズートピア」や「アナと雪の女王」「塔の上のラプンツェル」などと比べると、家での話が中心ということもあって、冒険やロマンスが物足りなかったです。伝えたいことはわかるけど、あっという間に終わった感じもしました。

★★★★☆ 4

ディズニーキャッツ&ドッグス展2021/12/03



「ディズニーキャッツ&ドッグス展」 松屋銀座
ディズニー作品に出てくる犬と猫を紹介しています。101匹わんちゃんや、おしゃれキャットなど。脇役のキャラクターもいるし、ずいぶんたくさん出ていたなぁと思いました。



写真パネルや、フィギュアなどの展示でした。写真撮影できる物もありました。

流浪の月2021/12/05


流浪の月

「流浪の月」 凪良 ゆう・著 東京創元社
両親と別れ、母方の叔母の家に引き取られた主人公の家内更紗は、9歳の時、誘拐事件の被害者となった。公園で更紗に声をかけ、一緒にマンションで2ヶ月ほど暮らした19歳の青年・佐伯文はその犯人として逮捕され、誘拐された小学生が警察官に抱えられ泣き叫ぶシーンは居合わせた人の携帯電話で撮影・拡散されていった。実際の状況は違ったものであったが、デジタルタトゥーとなって、勝手なレッテルを貼り続けられる。そして15年が過ぎ、24歳になったある日、更紗は偶然文と再会する。
2020年の本屋大賞受賞作。広瀬すず主演で映画化もするそうです。
主人公の更紗の小さい頃は、幸福に暮らしていたと思うのです。変わっているけど、素敵な両親です。それが崩れてしまうのです。
映画になったら面白いのかもしれませんが、どうも主人公の更紗の行動も納得できないです。恋人への対応の仕方とか、文へ傾倒していくのは良いけど、もっと整理が必要だと思います。みんなが心に傷を負った人たちばかりの話でした。そのせいか、ちょっと暗かったです。でも面白く読めました。映画もどのように映像化するのか、気になります。

物語る 遠藤彰子展2021/12/06



「開館30周年記念 物語る 遠藤彰子展」 平塚市美術館
遠藤彰子氏(相模原市在住)は、注目されている洋画家。
1947年、東京都中野に生まれ。幼少より絵に親しみ、武蔵野美術短期大学に学ぶ。1972年、女流画家協会展に出品した《楽園》がマツダ賞を受賞し、画家としてのデビュー。この頃から素朴で童画的な要素を取り入れた「楽園」シリーズが始まる。その後、1970年代後半から「街」シリーズが描くようになる。この1986年には「街」シリーズの《遠い日》で安井賞を受賞。
《遠い日》だけを見た事があって、他の絵を見たいと思っていました。NHKの「日曜美術館」でも前に特集されていて、大きい絵をたくさん描いているのは、知っていましたが、実物を見たら、誰もが圧倒されると思います。素晴らしい展覧会でした。私は「街」シリーズが好きです。魚眼レンズで写真を撮ったような感じの絵が多くて、外国のようにも、日本のようにも見えます。エッシャーやキリコの絵を思い起こさせるのです。現実ではなく、夢の中の風景のような不思議さです。
最近の作品は、壮大なファンタジーが、始まりそうな、見ていてワクワクします。



写真撮影できる絵もあります。大きい絵が多いから、写真では伝わりにくいですが、すごく細かく描き入れてあるのが多いです。

チキンのコンフィ2021/12/07



平塚市美術館にある“ラ・パレット”でランチ。チキンのコンフィにしました。季節の温野菜、バターライス添えです。


ランチの後はひらつか八幡山の洋館を見に行きました。その隣りは平塚八幡宮なので、そちらも参拝してきました。

M式「海の幸」ー森村泰昌 ワタシガタリの神話2021/12/08


M式「海の幸」ー森村泰昌 ワタシガタリの神話

「M式「海の幸」ー森村泰昌 ワタシガタリの神話」 アーティゾン美術館
森村泰昌は、1985年にゴッホの自画像に扮するセルフポートレイト写真を制作して以降、今日に至るまで、古今東西の絵画や写真に表された人物に変装し、独自の解釈を加えて再現する「自画像的作品」をテーマに制作し続けています。
今回は青木繁の《自画像》(1903年)、《海の幸》(1904年)にインスピレーションを得た作品を制作しています。以前から青木作品へ密かな想いを寄せていました。このたび、改めて《海の幸》と本格的に向き合い、当作品が制作された明治期以降の日本の文化、政治、思想などの変遷史を“森村式”、略して“M式”「海の幸」として形象化し、青木への熱い想いを新たなる作品シリーズへと昇華させます。 青木繁作品約10点と、森村作品約60点で構成されます。
初めて見る方は、どういう芸術なのかわかりにくいかもしれないけど、私は何度か森村氏の展示を見ているので、ちょっとハマっています。自分でコスプレして、現代アートに仕上げていきます。今回は特にその製作過程もよくわかるようになっていました。こだわりがすごいです。登場人物の多い絵は、1人ずつ撮影して組み合わせていきます。色合いも似ていて、顔は全て森村氏ですが、老人になったり、女になったりと面白いのです。


「印象派 画家たちの友情物語」 アーティゾン美術館
5階展示室では、印象派コレクションを展示。19世紀フランスで活動した印象派の画家たちは、互いに親しく交流していたそうです。
セザンヌ、ピサロ、ルノアールなど、画家たちの友情物語を手がかりに、印象派の名品を紹介しています。ベルト・モリゾ、メアリー・カサットなど、女流画家たちの作品も多いです。

天ぷらつな八総本店へ2021/12/09




新宿三丁目の“天ぷらつな八”へ。こちらが本店なんですね。昔ながらの雰囲気を残す建物です。前は通っていたけど、本店には入ったことがなかったです。
小波(さざなみ)というセットを頼みました。
車海老、いか、魚介、野菜二品、穴子、かき揚げ
黄色いのは、口直しのカボチャの冷製スープ、その隣りは梅味の大根おろし。美味しかったです。お腹いっぱいです。