雨とあなたの物語2021/12/24


雨とあなたの物語

「雨とあなたの物語」 ヒューマントラストシネマ有楽町
携帯電話が普及しはじめたばかりの2003年、韓国。ソウルで退屈な浪人生活を送る青年ヨンホ(カン・ハヌル)は、小学生の頃の初恋の子を思い返し、手紙を出す。一方、釜山で暮らす女性ソヒ(チョン・ウヒ)は自分の夢を見つけられないまま、母と一緒に古い本屋を営んでいた。病気の姉ソヨンに届いたヨンホからの手紙を受け取ったソヒは姉に代わって返事を書き、ソヒが出した「質問しない、会いたいと言わない、会いに来ない」という条件のもと、文通を始める。手紙のやりとりは2人の楽しみになっていくが、ヨンホは「12月31日に雨が降ったら会おう」という可能性の低い提案をする。ヨンホは、毎年12月31日に待ち続けるが、雨は降らない。
ヨンホの事を好きになる身近な女性もいるのだけど、誘いにのらず、将来に悩んでいる。
韓国映画らしく、すれ違いもあります。見ていてもどかしい映画でした。タイプは違うものの、ヨンホとつきあいたいスジン(カン・ソラ)もとてもきれいな人で、うまくいかないのが、可哀想になってきます。でもソヒ役のチョン・ウヒ、かわいいなぁ。
ヨンホの部屋に「グラン・ブルー(グレード・ブルー)」のポスターが貼ってあったり、レスリー・チャンの「欲望の翼」のことが出てきたり、私も好きな映画なので、嬉しかったです。レスリー・チャンが亡くなるニュースを見るシーンもありました。
あと手紙が好きなので、良かったのですが、やはりもどかし過ぎました。韓国は日本よりも学歴社会なので、浪人生のプレッシャーもずいぶん違うのだろうなぁと思いました。

★★★★☆ 4-