真夜中のパン屋さん 午前5時の朝告鳥2019/03/02



「真夜中のパン屋さん 午後5時の朝告鳥 大沼 紀子・著 ポプラ文庫
真夜中に開店する不思議なパン屋「ブランジェリークレバヤシ」。あれから5年の歳月が経ち、オーナーの暮林や、パン職人の弘基、そして主人公の希実や、常連客の面々にも、様々な変化が訪れていた。いろいろな人が語り手になって、短編連作形式になっています。まだ子どもだった男の子も、成長していたし、それぞれが、良い方向で、納まるところに所に納まった感じでした。どうして真夜中だけ営業しているパン屋なのか、そういうことだったのかもしれないと思いました。血はつながらないけど、家族のようになって、お互いを思いやって、個性的な常連客たちも、助けてくれるので、また大きなファミリーになっていました。やっと、完結にたどりついて満足しました。

THE STEAMPUNK―螺子巻奇譚―」2019/03/03



明治改元150年記念 企画展「THE STEAMPUNK-螺子巻奇譚-」 郵政博物館
19世紀に世界中の人々と瞬時につながることができる「電信(telegraph)」が誕生しました。その新技術は、人々を驚かせ、情報網を広げ、モールス符号などが次々に発明されました。19世紀末から20世紀初頭にかけて製作された電信機や電話機の展示と、歴史をふりかえります。
このポスターのビジュアルを描いた、イラストレーターのNaffyさんの、絵本の原画展や、ポーランドの切手展も開催していました。
郵政博物館は開館5周年になったそうです。

押上・錦糸町散策2019/03/03



郵政博物館の後は、たばこと塩の博物館へ、また「江戸の園芸熱 浮世絵に見る庶民の草花愛」を見てきました。友人が行きたいというのと、前回行った時から、展示替えがあるということで、後期分も見ることができました。
なんせこちらは入場料が100円と格安です。JAFカードを持っている人は無料で入れます。そのままぶらぶらと歩いて錦糸町へ。
錦糸町のテルミナ内“Cieloy Rio ヒガシ”で、ピザを食べました。
この日(3月2日)は、良いお天気。テラス席でのランチを食べました。

ソフィ カル ─ 限局性激痛2019/03/04



「ソフィ カル ─ 限局性激痛」原美術館コレクション 原美術館
ソフィ カルは、1953年パリ生まれ。主に写真と言葉で構成した物語性の高い作品の制作で知られているそうです。「限局性激痛」とは、医学用語で身体部位を襲う限局性(狭い範囲)の鋭い痛みや苦しみを意味します。カル自身の失恋体験による痛みとその治癒を、写真と文章で作品化したものです。小説を読むような展示でした。その文字は日本語で刺繍されていて、写真と一緒に展示されています。
1999年に原美術館で開催された展示の再現しているのだそうです。

原美術館は品川にある現代アートを専門にした美術館です。とても美しくおしゃれな建物で、好きだったのですが、建物の老朽化などの問題により、2020年12月に閉館することが決まっています。まだ原美術館へ行ったことがないという友人がいたので、今のうちに行くことにしました。



原美術館内の“カフェダール”にて、抹茶のガトーショコラ。中庭を眺めながら、気持ち良い時間を過ごすことができます。

実家ごはん・ひなまつりの食事2019/03/04





ひなまつりの実家ごはん。ちらし寿司。カニ、ほうれんそうのごま和え。


流しびなの消印。鳥取用瀬。用瀬って「もちがせ」と読むのですね。

華道家 假屋崎省吾の世界展 -華寿絢爛-2019/03/05


假屋崎省吾の世界展

「華道家 假屋崎省吾の世界展 -華寿絢爛-」 東急プラザ6Fキリコラウンジ
チケットをいただいたので、友達と行ってきました。桜など華やかに咲いていましたが、日本橋のデパートでやる時よりも、かなり狭いスペースでの展示でした。


銀座マロニエゲート“COMPHO”のスパイシーフォー。生春巻きと杏仁豆腐、ジュース付きのセット。ピリ辛でおいしいです。友人は鶏のフォーを食べていました。

天国でまた会おう2019/03/06



天国でまた会おう

「天国でまた会おう」 TOHOシネマズシャンテ
第1次世界大戦の終結目前。仏軍のプラデル中尉(ローラン・ラフィット)からの不条理な攻撃命令に従ったアルベール(アルベール・デュポンテル)は命の危機に。良家の御曹司で絵の才能があるエドゥアール(ナウエル・ペレーズ・ビスカヤート)に、救われる。しかし、その後、エドゥアールの方が顔に重傷を負ってしまう。父親と確執のあるエドゥアールは、家に帰りたくないと言って、アルベールの協力で、戦死を偽装し他人になりかわる。2人は戦後、パリで貧しい共同生活をしていた。憎き上官プラデルは、エドゥアールの実家に取り入って、好き放題していた。そんな折り、エドゥアールは、壮大な詐欺計画を思いつく……。
流れは原作と同じだったけど、うまくまとめてあって、芸術性も高くて、映像にして成功しています。本で想像していたよりも、街やエドゥアールの作る仮面がかっこよくて、絵も上手で良かったです。戦争中もスケッチを描いているのだけど、その絵がエゴン・シーレ風でした。省略してあることも多いけど、登場人物はだいたい出ているし、特徴もとらえています。アルベール役の人がこの映画の監督でした。原作よりも年齢が高くなっていたけど、イメージは合っていました。怪我のせいで、うまくしゃべれないエドゥアールに変わって、いつも手伝ってくれているかわいい女の子ルイーズが通訳をしてくれ、3人が良い関係になっています。ただ辛いことだけじゃなく、ホッとするところもあって、終わり方も良かったです。

★★★★☆ 4+

手塚雄二展 光を聴き、風を視る2019/03/07


手塚雄二展

「手塚雄二展 光を聴き、風を視る」 日本橋高島屋S.C. 本館8階ホール
手塚雄二は1953年神奈川県生まれ、日本画壇のトップを牽引する画家だそうです。そうは言っても私は全然知らなかったのですが、チラシを見てきれいだなと思って行ってきました。人物画もありますが、自然を美しくとらえた、繊細な絵が多くて、本当にきれいでした。大きい絵も多いので、実物を見ないと伝わりにくいかもしれません。

秋麗

《秋麗》

新緑の沼

《新緑の沼》 足立美術館所蔵

村上海賊の娘 二2019/03/08


村上海賊の娘 二

「村上海賊の娘 二」 和田 竜・著 新潮文庫
天下統一を目指す織田信長が、大坂本願寺を攻め立て、一向宗の門徒たちは籠城を余儀なくされていた。海路からの支援を乞われた毛利家は、村上海賊に頼ろうとする。織田方では、泉州海賊、眞鍋家の若き当主、七五三兵衛が初の軍議に臨む。武辺者揃いの泉州侍たち。信心深い本願寺勢がぶつかる。
砦をめぐる戦いが中心で、主人公と思える景の出番は少なかったけど、当時の戦いぶりが迫力ありました。織田方と大坂本願寺側の立場がわかって、どっちも応援しにくいです。もし映画化したら、大規模なセットやエキストラが必要だなぁと思いました。全4巻なので、これから後半です。