サンセット2019/03/09


サンセット

「サンセット」 ユーロライブ(試写会)
1913年、オーストリア=ハンガリーが栄華を極めた時代。イリス(ユリ・ヤカブ)は、彼女が2歳の時に亡くなった両親が遺した高級帽子店で職人として働くことを夢見て、ハンガリーの首都ブタペストにやってくる。しかし、現在のオーナーであるブリルはイリスを歓迎することなく追い払おうとする。その帽子店には、大きな秘密があり、イリスには兄がいることを初めて知る。兄は事件を起こして失踪していた。イリスはブタペストの町で兄を探し始める。そんな中、貴族たちへの暴動が発生する。
高級帽子店が舞台なので、帽子がたくさん登場します。とても美しく、男性も帽子をかぶっている人もいて、ファッションがステキです。でも話はやや難解で、イリスが探れば探るほど、謎は深くなるばかりです。イリスと一緒に迷宮を歩いているような気分になります。それでも、どんどん惹きこまれていきました。
監督は「サウルの息子」のネメシュ・ラースローで、デビュー作でカンヌグランプリ、アカデミー外国語映画賞を受賞している若き巨匠。今作が2作目です。

★★★★☆ 4

女子会2019/03/11



高校のクラブ仲間と食事会。個室でゆっくりおしゃべり、じっくり食事。おいしかったです。
新橋寄りの銀座“虎夢”

・蓮根と穴子のはさみ揚げ、山菜チーズ寄せ蛍烏賊友和え
・春野菜と白魚の柳川鍋
・フォアグラ大根
・海鮮道明寺蒸し
・じゃが芋のアイスクリーム
・京鴨ロースの冶部煮風
・冷やし稲庭うどん
・デザート、珈琲

ROMA ローマ2019/03/11


ROMA ローマ

「ROMA ローマ」 イオンシネマ板橋
1970年代、メキシコ。医者の夫アントニオと妻ソフィア、彼らの4人の子どもたちと祖母が暮らす中産階級の家で家政婦として働く若い女性クレオは、子どもたちの世話や家事に追われる日々を送っていた。そんな中、クレオは同僚の恋人の従兄弟である青年フェルミンと恋に落ちる。一方、アントニオは長期の海外出張へ行くことになり……。
政治的混乱に揺れる1970年代のメキシコを、家政婦の目を通して描かれ、アルフォンソ・キュアロン監督の幼少期の体験が反映されています。
タイトルのローマはイタリアではなく、メキシコの地区名からきているようです。
全編モノクロの映画で、その映像は計算されつくされているような構図で、みごとでした。音も重要な印象を残します。
やんちゃざかりの子どもたちに、愛情をそそいでいる家政婦クレオ、奔放な飼い犬のボラスもいて、住みこみ勤務で毎日忙しいです。でもお休みの日もあって、お出かけしたりします。
この時代のメキシコの生活の様子・風習など興味深いです。地震があったり、学生運動があったり、当時のことが盛り込まれています。
子どもたちがみんな美形で、かわいかったです。なんだかこの家族のこれからを見守りたい気持ちになります。
全く知らない地域で、生活水準も違う家庭だけど、郷愁も感じました。古き良き懐かしい時代のような。大人たちにはいろいろ大変なことがあったけれど、子どもたちは、愛情に包まれて、大人たちも救われています。
いろいろな物に意味がこめられているのだと思いますが、私が感じたのは愛と再生の物語です。

★★★★☆ 4+

向島百花園と小村井香取神社2019/03/12



友達に誘われて向島百花園へ。目的は梅を見に行ったのですが、ちょっと終わりかけかな。でも、十分楽しめました。その後、小村井香取神社も行きました。
こちらも梅の名所です。向島百花園も小村井香取神社も初めて行きました。



その後、“SASAYA CAFE”(押上と錦糸町の間にあります)へ。
インドの定食ミニミールスを食べました。おいしかったです。
デザートも食べたかったけど、お腹がいっぱいになってしまいました。

マイ・ブックショップ2019/03/13


マイ・ブックショップ

「マイ・ブックショップ」 シネスイッチ銀座
1959年イギリス東部の海辺の小さな町。未亡人のフローレンス(エミリー・モーティマー)は夫との夢だった書店を開業する。少女クリスティーンを手伝いとして雇い、本好きだが、ひきこもっている老紳士ブランディッシュ(ビル・ナイ)に本を紹介したり、書店は少しずつ軌道にのってくる。しかし、町の有力者ガマート夫人(パトリシア・クラークソン)が、別の目的に建物を使いたいがために、妨害をする……。
自然や海岸が美しい田舎の素敵な町でした。静かな闘志を燃やして対抗しようとします。パトリシア・クラークソン演じる夫人が憎たらしく思います。もっとスカッとさせてほしかったけど、あまりやりすぎない話でした。本好きな人の話なのでレイ・ブラッドベリの「華氏451」が出てくるというのもうれしくなります。
されいげないフローレンスのファッションも良いし、クリスティーンのスカーフ姿がかわいかったです。

★★★★☆ 4-



鏡像2019/03/14


鏡像

「鏡像」 山科 真白・著 ながらみ書房
歌集です。表紙の絵がとても良いです。短歌については詳しくないのですが、この本の短歌を読んでいると、日本語の美しさを味わえます。
短い言葉の中に意味がこめてあるので、じっくり、何度も読み返したいです。
文学や芸術に造詣が深い人は、より楽しめると思います。

鏡像にいつはりなきや吾の奥の永久(とは)に触れよとかひなを伸ばす

ねことじいちゃん2019/03/15


ねことじいちゃん

「ねことじいちゃん」 ヒューマントラストシネマ有楽町
とある小さな島に住む70歳の大吉(立川志の輔)は、2年前に妻に先立たれて以来、飼い猫のタマと2人きりで暮らしている。幼なじみの巌(小林薫)をはじめ多くの友人や猫がおり、穏やかな日常が流れていた。東京で暮らす息子はひとり暮らしの父を心配しているが、大吉もタマも自由気ままな現在の生活に満足している。
しかし、親しい友人の死や大吉自身の身体の不調など、ずっと続くと思っていた日常に少しずつ変化が訪れはじめ……。
動物写真家の岩合光昭が監督しています。猫のシーンは、岩合さんの写真みたいに、いきいきと猫の表情や動きがとらえられています。
島で猫は大切にされ、かわいがられていて、のびのびと生活しています。年寄りが多くなった島ですが、若い人とも交流し、助け合いながら生活しています。
タマ役の猫は風格があって、芸達者だと思います。100匹以上の中からオーディションで選ばれたそうですよ。
出てくるお料理がおいしそうでした。豆ごはんやおいなりさん。あ、やっぱりフードスタイリストの飯島奈美さんの仕事なんだなぁ。
ほのぼのとする映画だけど、独居老人の問題にも焦点をあてています。
落語家の立川志の輔さんですが、今はすっかり「ガッテン!」司会のイメージが強くなっています。主役のおじいさんというのは合ってはいたけど、不思議な感じもしました。

★★★☆☆ 3+

GINZA 文具の博覧会2019/03/16



銀座松屋でやっている「GINZA 文具の博覧会」へ行ってきました。ふだんあまりみかけないようなかわいらしい紙やポストカードなど、ついつい買ってしまいます。
20日までやっています。
マスキングテープ(mt)もいっぱいです。その横では「シルバニアファミリー展」開催中でした。

小原古邨2019/03/17


小原古邨

「小原古邨」 太田記念美術館
小原古邨(1877~1945)は、明治末から大正、昭和にかけて活躍した花鳥画の絵師です。
可愛らしい鳥や動物、花といった身近な自然を、木版画で表現しています。鳥が一番多いと思いました。
前後期で展示替えがあって、見れない絵もあって、残念です。
チラシやポスターに使われている《踊る狐》は、前期だけだったので見れませんでした。動物の中でも鳥の絵が一番多かったです。精密に描かれていて、きれいな絵が多かったです。