追憶2017/05/10

追憶
「追憶」 TOHOシネマズ日劇
境遇の似ていた13歳の少年・篤、悟、啓太の3人は、喫茶店を手伝いながら、家族のように暮らしていた。しかし、ある事件をきっかけに離れ離れになり、25年の月日が流れる。刑事になった篤(岡田准一)は、刺殺体となって発見された悟(柄本佑)と再会、啓太(小栗旬)が容疑者として捜査線上に浮上する…。
故高倉健さん主演で数々の名作を発表してきた監督・降旗康男と撮影・木村大作のコンビで作られています。
古き良き日本映画の重厚さを感じさせる映画で、懐かしくもあり、新鮮でもありました。日本らしい風景や、オープニングやエンディングにもこだわりがあります。
心の奥深くに封印してきた過去と対峙していきます。見る側にはミステリアスだった過去や、その後の真相が解き明かされていき、気持ち良く見る事ができました。感涙でした。岡田准一くんは、刑事役が似合っていてかっこ良かったです。

★★★★☆ 4+

コメント

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_ ここなつ映画レビュー - 2017/06/23 16:36

オープニング、海の荒波の風景が映し出され、「ザ・日本映画」の様相を呈している。そして内容ももちろん「ザ・日本映画」なのであった。こんな風に、故郷と、隠された過去と、解かれていく運命の糸とが交錯し…これぞ「ザ・日本映画」!富山を舞台とした作品である。富山と輪島と珠洲。北陸の美しい街を舞台にしているが、撮影監督が「劔岳」の木村大作であることで納得がいく。本当に素晴らしい、そこだけ切り取ってそれで満足してしまうような絵面が幾つもあった。ネタバレ少々あります。誰にも言えない過去を持つ3人の男が、偶然という運命に導かれて再会する。まだ幼い頃、互いに養護施設で育った3人は、「雪割草」という名前の喫茶...

_ 象のロケット - 2017/07/05 22:02

1992年、能登半島。 親に捨てられた13歳の四方篤、田所哲太、川端悟は、仁科涼子が営む軽食喫茶「ゆきわりそう」に身を寄せ、常連客の山形光男と共に、家族のような毎日を送っていた。 しかしある事件をきっかけに、少年たちは離れ離れになってしまう。 …25年後、富山県警捜査一課の刑事となった四方篤は、無残な遺体となった川端悟と再会を果たす。 浮かび上がった容疑者は、田所哲太だった…。 サスペンス。