たかが世界の終わり2017/02/21

たかが世界の終わり
「たかが世界の終わり」 ヒューマントラストシネマ有楽町
12年ぶりに帰郷した劇作家のルイ(ギャスパー・ウリエル)を、家族である母(ナタリー・バイ)、兄(ヴァンサン・カッセル)、妹(レア・セドゥ)が迎えた。兄嫁(マリオン・コティヤール)とは初対面で、妹は幼かった頃に別れたままだった。ルイは自分がもうすぐ死ぬことを伝えにきたのだが、家族の会話は、ひたすら続き、告白するタイミングが、みつからない。ピリピリとした家族の態度に、ルイは苦悩や葛藤を抱えながらも、過去の思い出が去来する。
温かな家族の話というよりは、バラバラで勝手な会話が続いていきます。特に兄は神経質で怖いくらいで、感情のコントロールができていないのです。妻にもきついことを言ってばかりいます。
何かを感じとって、不幸を避けようとしているのかもしれないですが、あまり説明がないので、よくわからなかったです。どうして12年前に出て行ったきりだったのかもハッキリとはわかりません。いろいろと想像はできます。そして、話は予想とは違う方向へ展開していくのです。おそらく見ている人が期待するのとは違っていると思います。
音楽の使い方と映像の組み合わせのセンスが抜群で、芸術的でした。特に冒頭の飛行機や空港のシーン、タクシーに乗って家に向かう道中の素敵な映像と音楽は、好みでした。
豪華出演者ばかりの家族がすごいですね。グザヴィエ・ドラン監督だったら、是非出演したいという俳優たちが集まるのだと思います。
設定としてはフランソワ・オゾン監督の「ぼくを葬る」を思い出したのですが、雰囲気は全く違う作品でした。

★★★★☆ 3-

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_ ここなつ映画レビュー - 2017/03/14 20:00

グザヴィエ・ドラン監督作品。個性的な作品を発表し続けている。あまりにもその個性が際立っているため、近頃ではちょっとした作品も「フツー」に感じてしまう程だ。12年ぶりに帰った故郷。目的は、ただ、自分の人生が終わることを告げる為。家族に。長いこと会わないでいた家族に。都会で成功している人気作家のルイ(ギャスパー・ウリエル)の12年ぶりの帰郷に、家族は沸き立つ気持ちを抑えきれずに必要以上にそわそわしていた。車で迎えに行くと言っていたのにタクシーなんかで帰って来ちゃって!家族は母(ナタリー・バイ)と兄アントワーヌ(ヴァンサン・カッセル)と兄嫁カトリーヌ(マリオン・コティヤール)と妹シュザンヌ(レ...

_ 象のロケット - 2017/03/15 18:10

「もうすぐ死ぬ」と家族に告げるため、12年ぶりに帰郷した人気作家ルイ。  母は息子の好きな料理を用意し、妹のシュザンヌは慣れないオシャレをして待っていた。 浮足立つ二人と違って、素っ気なく迎える兄のアントワーヌ。 兄の妻カトリーヌは、ルイとは初対面だった。 ぎこちない会話の後は兄と妹のケンカが始まり、ルイはなかなか「話」をすることができない…。 ヒューマンドラマ。