第2図書係補佐2012/09/12

第2図書係補佐
「第2図書係補佐」 又吉 直樹・著 幻冬舎文庫
本を紹介しながら、自分の思いついたことを綴ったエッセイ集。お笑いライブの劇場で配布されるフリーペーパーに連載されていたものを中心にまとめた物です。本の紹介といってもストーリーは詳しく書いてなくて、本にまつわる話や、思い出したことなど。結果的に又吉さんの小さい頃や思春期のことがよくわかります。つい変なことを考えてしまい、それをつぶやいてしまうことや、皆がやっていることが、自分とは違ってしまうことなど、ご本人をよくテレビで見ているせいか、納得できる内容です。タイトルが「第2」で、それも「補佐」であるのは、まえがきで本人が言っているように、自分が本を評価するなんておこがましいというように、謙虚な性格もうかがえます。
47冊の本を紹介していますが、太宰治や江戸川乱歩などもあるなか、現代の作家もいっぱいあります。森見登美彦、西加奈子、町田康など。日本の作家だけでなく、ジャンルも問わず、広範囲になっています。紹介された中で私が読んでいた本は8冊だけでした。
又吉さんが本好きということがよく伝わってきます。文章もわかりやすいです。おしつけがましくないところが良いです。紹介されている本を読まなくても、この本を読むだけで面白いですよ。

コメント

_ レスリー・チュン   ― 2012/09/13 01:59

普段、フィクションを読まなくなってしまったので、読書関係のコメントに書き込みがしずらかったりします。

読んでいて、内藤陳さんの「読まずに死ねるか」を思い出しました。
冒険小説の紹介でしたが、あれもすっかり読んだ気になっちゃいました。

さっ、こんどこそ床に就こう。

_ junchan ― 2012/09/13 10:17

さっそく読んでくれたんですね~ありがとう。又吉さん、なんか好きなんです。ヒトトナリ、がよくわかるエッセイおもしろいと思いました。

_ spice管理人 ― 2012/09/13 10:25

レスリー・チュンさん

又吉さんの本を読んで、その中で興味を持つものがあったら、読んでみるのもいいですね。この本は自分の話が多くて、本のことはちょこっとなんですけど、それでも気になる本はありますね。自分も読んでいる本なら、又吉さんはこう思ったのかぁとか、いろいろ楽しかったです。

_ spice管理人 ― 2012/09/13 10:31

junchanさん

本をありがとう。面白かったです。又吉さん、いいですねぇ~。
熱く本について語っているのかと思ったらそうでもなくて、私小説みたいですね。私もブログで映画や本の紹介をする時に、あらすじが長くなっちゃうので、もっと簡潔にすませてもいいかなぁとこの本を読んで思いました。

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