夢売るふたり2012/09/20

夢売るふたり
「夢売るふたり」を観てきました。
小料理屋を営んでた夫婦(阿部サダヲ・松たか子)が、火事で店を失ってしまう。絶望した夫は店の常連客だった女性と関係を持ってしまう。そのことに気が付いた妻は夫を女たちの寂しさにつけこませる結婚詐欺を思いつく。店の再建のためにお金が欲しい2人は、妻の指示のもとに女性に近寄りお金をせしてめていく。はじめは順調だったが、やがて夫婦の間にさざ波が…。
楽しい雰囲気もあるんだけど、複雑な心理描写が描かれています。被害者はどちらかというと、幸福を味わう人が多いです。孤独を抱えて現代を生きる女性たちの心の隙間を埋めて、その気持ちを利用します。阿部サダヲが合っていて、かっこ良すぎず、現実的な恋人として、騙されて詐欺ができてしまうことに納得できました。また松たか子のすごみのある演技も今までの映画とは違っていました。自分でも説明できないような複雑な感情を表現しています。気持ちがわかるような気がして、共感できるところも多いけど、それゆえに見ている方も辛かったりします。

★★★☆☆