人生、いろどり2012/09/29

人生、いろどり
「人生、いろどり」を観てきました。
高齢化と過疎化の進む町で、農協職員・江田(平岡祐太)は、葉っぱを料理の“つまもの”として売れないだろうかと考える。町の人からはそんなものが売れるわけがないと冷ややかな目で見られるも、賛同した花恵(富司純子)と、花恵に無理やり誘われた薫(吉行和子)が、反対している薫の夫(藤達也)に内緒で、こっそりと葉っぱを集める。初めはノウハウもなく、うまくいかないのだが、友達の路子(中尾ミエ)も加わり、少しずつ実績を上げていくようになり、薫もやりがいを感じていくのだが…。
美しい女優のオーラを消して、富司純子と吉行和子は、田舎のおばあちゃんに扮しています。ファッションも歩き方も地味でそれらしくて、さすがだなぁと思いました。この映画は、実話をもとにしていて、今ではこの葉っぱビジネスが年商2億円を稼ぎ、町に潤いをもたらしています。このことはテレビで取り上げられることもあって、知っていたので、なんかそこに無理やり感動させようとするストーリーを付けちゃったような気もしてしまいます。この映画をとても好きという人もいると思うんだけど、私はちょっと惜しい感じがしました。前半は活気のない田舎町で、人々の表情も暗く、映像も地味で暗い感じなんですが、後半に向けて、美しく明るい映像になっていき、自然も楽しめます。高齢の人たちが、いきいきと仕事ができるのは良いことだと思います。何歳になっても、夢を追いかけたり、人生を楽しむことができるということが理想ですね。

★★★☆☆