炎路を行く者 守り人作品集2023/09/10



「炎路を行く者 守り人作品集」 上橋 菜穂子・著 新潮文庫
「蒼路之旅人」、「天と地の守り人」で暗躍したタルシュ帝国の密偵、ヒュウゴ。彼は何故、祖国を滅ぼし家族を奪った国に仕えるのか。謎多きヒュウゴの少年時代を描いた話。バルサと養父・ジグロの旅。女用心棒として生きる前の少女時代を描いた話の2編。
敵ながら助け合ったり、助言をくれたり、不思議な魅力があるヒュウゴですが、謎もありました。この本を読んで生い立ちがわかりました。とても良かったです。NHKドラマでは鈴木亮平さんが演じてステキでした。タルシュ帝国と他の国の関係もより理解できました。
バルサの話は「十五の我には」というタイトルですが、その言葉で始まる詩が出てきます。その詩にとても納得できました。バルサの成長の途中が描かれていて、ジグロの人間性がうかがえます。

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