偶然と想像2021/12/29


偶然と想像

「偶然と想像」 Bunkamura ル・シネマ
親友が「いま気になっている」と話題にした男が、2年前に別れた元カレだったと気づく「魔法(よりもっと不確か)」。50代にして芥川賞を受賞した大学教授に落第させられた男子学生が逆恨みから彼を陥れようと、女子学生を彼の研究室を訪ねさせる「扉は開けたままで」。仙台で20年ぶりに再会した2人の女性が、高校時代の思い出話に花を咲かせながら、現在の置かれた環境の違いから会話が次第にすれ違っていく「もう一度」。それぞれ「偶然」と「想像」という共通のテーマを持ちながら、異なる3編の物語から構成される。
あえてだと思うけど、みんな文章を読んでいるような、はっきりとトツトツと会話しています。そのせいか、短編集を読んでいるような気になりました。たわいのない日常の話かと思っていると、意外な展開が待っています。どれも個性的な話で、短いけど濃厚で面白かったです。言葉を大切にして描いています。どの話が好きとかはないけど、3つ目の話は、ちょっと笑ってしまうところがあります。仙台の雰囲気が良いです。他の話は東京でした。夜の街が印象的でした。

★★★★☆ 4

コメント

トラックバック