妻への家路2015/03/12

妻への家路
「妻への家路」 TOHOシネマズシャンテ
文化大革命が終結し、収容所から解放されたルー・イエンシー(チェン・ダオミン)は、妻のフォン・ワンイー(コン・リー)と再会する。しかし、夫を長い間待ち続けたせいか、心労から記憶障害となったワンイーは、夫を認識することができなくなっていた。イエンシーは、妻の記憶が戻ることを信じて、いろいろ試してみるのだが…。
文化大革命のことを取り上げている映画を、私は久しぶりに見ました。チャン・イーモウ監督で、コン・リー主演の映画は大好きです。「紅夢」が哀しい話だけど、一番印象深いです。
夫のことがわからず、それでも妻に寄り添い続ける夫のなんと献身的なことか。文化大革命で人生を狂わせた人々が、いっぱいいたんだろうなぁと思いました。
この映画はせつなすぎます。どちらも深く愛していることがわかるのに、妻に帰還の喜びを感じてもらうことができないのです。他人だと思っているので、一緒に住むこともできないのです。
夫を迎えに行くたびに、いつも鏡を見て、装っている妻の姿が、いじらしいです。
コン・リーの習字、達筆でした。

★★★★☆ 4