女神は二度微笑む2015/03/15

女神は二度微笑む
「女神は二度微笑む」 ユーロスペース
失踪した夫アルナブを探すために、身重の体でロンドンから単身でやってきたヴィデヤ(ビディヤ・バラン)。
地元警察の協力も得て探すヴィディヤだが、宿泊先にも勤務先にも、やって来た形跡がない。やがて夫とよく似ているミラン・ダムジという人物の存在が浮かび上がり、国家情報局も動き出す…。
インド映画にしては短い123分。歌とダンスはありません。主役のビディヤ・バランが彫りが深くて、凛としたところが魅力的です。夫が働いていたはずの会社には、在籍した様子もなく、関わった人々の命の危険が迫っていく、サスペンス仕立てなんです。はりめぐらされた伏線があって、物語は意外な展開に、まさに大どんでんがえしでした。よくできています。
冒頭に地下鉄で起きる毒ガスによる無差別テロのシーンがあって、どうみても日本のサリン事件から着想を得た感じで、驚きました。

★★★★☆ 4