Spice -映画・本・美術の日記-

韓国映画「彼とわたしの漂流日記」を見ました。
多額の借金を背負い人生に絶望したキム（チョン・ジェヨン）は、
ソウル市内を流れる漢江に飛び込み自殺をする。
都会の真ん中にあるのに三角州みたいな無人の島に漂着。
自力で脱出もできず、孤立無援の状況だったが、知恵を絞って
サバイバル生活を始める。対岸のマンションで３年間引きこもり生活を
送っていた女性（チョン・リョウォン）がカメラの望遠レンズ越しに
キムを発見し、様子を覗っている。
彼が砂に書いたメッセージ“HELLO”に答えようとして、外の世界に
踏み出す…。
社会に居場所を失くした２人の、つたない交流が描かれます。
なんだか良い話のように聞こえますが、笑える話で、ひと言で言うと
“コ汚いファンタジー”って感じでした（笑）。
設定はなかなか面白いんだけど、背景がちょっとあいまいです。
なんでそんなに借金を作ったのかとか、どうしてひきこもっているのか。
顔のアザを気にしているんだけど、どうして３年前からひきこもることに
なったのかとか。
終わり方もなんとなく良い方向に向かうんだろうなと思えるけど、
もっと一発逆転的なわかりやすい結末がほしかったです。
韓国には年に２回、防空避難訓練というのがあって、それが始まると
車も人も停止して、避難しないといけないということを初めて知りま
した。

★★★☆☆