鹿男あをによし2010/06/07

鹿男あをによし
「鹿男あをによし」(万城目学・著)を読みました。
ドラマになったので、知っている方も多いと思いますが、原作もとても
読みやすくて、面白かったです。

大学の研究室から期間限定で、奈良の女子高に赴任してきた「おれ」は、
特に1人の生徒とソリがあわず、からかわれたり、無視されたりして、
うまくいかない。
そんな折り、奈良公園の鹿に人間の言葉で話しかけられて、大事な儀式
のための、運び番になったことを告げられる。
人間界で「サンカク」と言われている「目」を、狐の使い番である女性
から受け取ってくるよう命じられるが…。
その儀式が行われないと、日本が滅びるほどの惨事が起きることを告げ
られるし、他の人にはわからないが、印をつけられたことで、自分の顔
が鹿に変わっていく、顔を戻してもらうためにも、なんとか「目」を
手に入れないといけない状況になる。
その頃、勤務する高校では、姉妹校との交流戦「大和祭」が開催される
ことになり、剣道の大会の優勝プレートが「サンカク」であるらしいこ
とがわかり、優勝を目指す。

奈良が舞台で、奇妙な設定の話で、和風SFのようでもあり、青春小説
のようでもあり、本当に楽しい話でした。
ドラマでは綾瀬はるかの演じていた役が原作では男性のようでしたが、
ドラマもなかなかよくできていたなぁと改めて思いました。
ところどころしか見ていなかったんですけどね、もっとちゃんと見れば
良かったです。

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