メタモルフォーゼの縁側2022/07/24


メタモルフォーゼの縁側

「メタモルフォーゼの縁側」 TOHOシネマズ日本橋
BL漫画好きな17歳の女子高生・うらら(芦田愛菜)と、夫に先立たれ孤独に暮らす75歳の老婦人・雪(宮本信子)。ある日、うららがアルバイトする本屋に雪がやって来る。美しい表紙にひかれてBL漫画を手に取った雪は、初めてのぞく世界に驚きつつも、男の子たちが繰り広げる恋物語に魅了される。BL漫画の話題で意気投合したうららと雪は、雪の家の縁側で一緒に漫画を読んでは語り合うようになり、立場も年齢も超えて友情を育んでいく。
原作は鶴谷香央理の漫画。読んだ事はないですが、映画はとても良かったです。今まで無縁だったBL(ボーイズラブ)の世界、感激するものの、思いを共有する人がいなかった雪です。うららは、本屋でアルバイトしているので、続きの本を買いに来た雪に手助けします。BL好きを恥ずかしがっているうららは、すぐに打ち解けないけど、次第に年の離れた友情を育んでいきます。かわいい芦田愛菜ちゃんにしては、地味めな高校生の役で、クラスではいつも1人でいるような存在でした。しかし、やっぱりセーラー服姿が可愛いらしかったです。この映画ではBLが共通の推しとなるけど、何でも良いのです。同じものが好きな人と語り合うのは、なんと楽しいのでしょう。ちょっと疲れた老人だった雪が、生き生きとしてきて、なんともキュートなんです。家に遊びに来てくれるうららと会う事にウキウキしていました。雪は書道の先生をしているのですが、生徒の男の子の字が良かったです。鬱屈とか、画数が多い字が好きで、いろいろ出てきます。
話はすごい事が起きるわけでもないけど、いやクライマックスはありますが、縁側での楽しさが伝わってきて、ほっこりしました。

★★★★☆ 4+