残り鷺 橋廻り同心・平七郎控102022/05/21



「残り鷺 橋廻り同心・平七郎控10」 藤原 緋紗子・著 祥伝社文庫
シリーズ第10弾。江戸市中に現れた、宮家のご落胤を名乗る一行。大奥とつなぎを取ってやると称して商家から金を巻き上げ、奉行所を悩ませていた。平七郎が探索に乗り出した直後、真福寺橋に二人の女の亡骸が流れ着き、一人はご落胤一行と共にいた女と判明する。女が持っていた伊勢神宮のお守りに込められた哀しき想いとは……。
読んだ後に本の表紙を見ると、あのシーンなのかとわかります。この本には黒い犬が出てきました。そういえば、同じ作者の隅田川御用帳シリーズにも、頭の良い犬が出てきました。
平七郎の恋路も、やっと進展がありました。お互いに想いあっているのは読者にも、おそらく周囲の人にも、わかっているのに、身分の違いや仕事の事なので、気持ちを確かめることができないのです。奥ゆかし過ぎます。確かに、彼女の仕事のことをどうするのか、気になりますので、続きを読み進めたいです。
すべてがうまくおさまる結果が最終的には待っているのだと思います。

コメント

トラックバック