流浪の月2022/05/25



「流浪の月」 TOHOシネマズ市川コルトンプラザ
ある日の夕方、雨の公園でびしょ濡れになっていた10歳の少女・家内更紗(白鳥玉季)に、大学生・佐伯文(松坂桃李)が傘をさしかける。伯母に引き取られて暮らす更紗は家に帰りたがらず、文は彼女を自宅に連れて帰る。更紗はそのまま2カ月を文の部屋で過ごし、やがて文は更紗を誘拐した罪で逮捕される。“被害女児”とその“加害者”という烙印を背負って生きることとなった成長した更紗(広瀬すず)と文は、事件から15年後に再会するが……。
「怒り」の李相日監督作品。イケメンの横浜流星が、更紗の恋人役なんですが、とても怖い感じだったから、ファンが減ってしまわないか、心配してしまいます。それだけ熱演だったと思います。
役作りだと思いますが、松坂桃李は痩せていたと思います。反対に更紗のバイト先の店長が三浦貴大ですが、ちょっとぽっちゃりしていて、誰かと思ってしまいました。文の母役が内田也哉子で、樹木希林に話し方が似ているなぁと思って観ていました。さて、文の働いている喫茶店をみつけて、更紗が通うようになるのですが、そのお店がすごく素敵でした。本当にある店なのだろうか。1階のアンティークショップも良かったです。
映画は150分と長めでした。その割には、原作を読んでいるので、それぞれの人物の背景が省略されていることが多くて、映画だけ観る人にはわかりにくいかもしれません。私は更紗の本当の両親は誰が演じるのかと楽しみにしていたけど、そういうシーンはなかったです。更紗の両親が個性的で、幸せな子ども時代だったのが、原作では印象的でした。映画は良かったですが、どうしても暗めになっています。

★★★★☆ 4-