5月の花嫁学校2021/06/01



「5月の花嫁学校」 ヒューマントラストシネマ有楽町
1967年。フランスのアルザス地方。ポーレット(ジュリエット・ビノシュ)が校長を務めるに花嫁学校に、今年は18人の少女たちが入学してきた。経営者である夫の突然の死をきっかけに、学校が破産寸前であることを知る。ポートレットが、なんとか窮地から抜け出そうと奔走する。その頃、パリで5月革命が勃発する。抗議運動がフランス全土に広がってゆくのを目の当たりにしたポーレットや生徒たちは、これまでの自分たちの考えに疑問を抱き始める……。
いつまでたってもジュリエット・ビノシュは可愛らしいです。良妻賢母になるために、花嫁修業をする学校での話です。夫に従うのを良しとし、料理や掃除、育児などを学びます。この映画は女性解放運動の走りの頃で、それまで疑問もなく、男の人に尽くすのが当たり前だった世の中に、疑問を持ち始めます。ファッションもおしゃれで、当時の家財道具やインテリアが見られるのが良かったです。後半に向かって、感じが変わってきました。こういう映画だったの?と思いました。女性のパンツルックも、ほとんどいない時代だったようです。いろいろと時代は変わってきているのだなぁと感じました。それでも、男女は平等にはなっていないと思いますが、強い女性は増えました。

★★★★☆ 4-

交流戦 巨人vs西武2021/06/02



2日東京ドームへ行きました。1階席です。ライトの守備位置に割と近かったです。巨人4-3西武、接戦でしたが、巨人が逆転して勝ちました。


おにぎりを買って行って食べました。写真は1個だけど、3個食べました。

アメリカン・ユートピア2021/06/04


アメリカン・ユートピア

「アメリカン・ユートピア」 TOHOシネマズ日本橋
アメリカのロックバンド“トーキング・ヘッズ”のデイヴィッド・バーンが2018年に発表したアルバム「アメリカン・ユートピア」を原案に作られたブロードウェイのショーを、スパイク・リー監督が映画として再構築。同アルバムから5曲、トーキング・ヘッズ時代の9曲など、全21曲を披露。バーンは様々な国籍を持つ11人のミュージシャンやダンサーとともに舞台の上を縦横無尽に動き回り、ショーを通じて現代の様々な問題について問いかける。パントマイムや前衛パフォーマンスの要素も取り入れた斬新な振り付け。
パワフルでハイセンスなショーでした。歌、トーク、ダンス、演奏が一体となっていて、洗練されていて、飽きさせないです。とても面白かったです。映画の中での観客も、とても楽しんでいるのが、伝わってきます。「デイヴィッド・バーンのトゥルーストーリー」を前に観て気に入っていましたが、それからずいぶん過ぎて、デイヴィッド・バーン、カッコいいです。ダンスしながら、ずっと歌っていて、体力あるなぁ。他の人たちも、個性豊かな多国籍なミュージシャンやダンサー、演奏も素晴らしいけど、動きや構成がオシャレです。背後や上からの撮影を見ても、どこから見ても芸術的でした。

★★★★☆ 4+

入梅いわしとルッコラソースのリングイネ2021/06/05



西荻茶散歩へ行って来ました。コロナ禍で、お茶の提供はなしだし、参加店舗もいつもより少ない気がします。でも、曇っていて、例年より涼しかったから、快適に歩き回って来ました。
写真は、友人と合流する前に食べたランチ。“hulot cafe”さんにて。
入梅いわしとルッコラソースのリングイネ、生もずく・じゅんさい・トマトのはスープ、ルバーブといちごのタルト。どれも美味しかったなぁ。

西荻茶散歩2021、カフェグラッセ2021/06/06





別々にランチを食べてから、友人と合流し、西荻茶散歩のイベントで、西荻窪の街を回りました。茶散歩に参加している“カフェ・カワセミピプレット” まで行って休憩。このお店は、駅からだいぶ離れています。茶散歩の地図の端に、ここから550mと書いてありました。緑がいっぱい、テラス席もある素敵なお店です。今度はランチを食べたいです。カフェグラッセを頼みました。默食、マスク会話で、おしゃべりしました。映画の話をしました。

けさくしゃ2021/06/07


けさくしゃ

「けさくしゃ」 畠中 恵・著 新潮文庫
腕っぷしは弱いが、見た目は役者と見紛うばかりのいい男。柳亭種彦は二百俵取りのお殿様で、暇を持て余す趣味人だ。その読み手を楽しませる才能を見込んだ版元の山青堂は、彼の戯作で一山当てようと目論む。渋々ながらも書き始めた種彦。すぐに戯作の虜になるが、世に出した作品がその身を危うくする…。
現代の作家とは、違う状況や環境でした。この時代の出版の仕組みがわかります。重版と言うのは、この頃は海賊版やパクリのような事だったのとは、驚きます。畠中恵は、しゃばけシリーズを途中までしか読んでないけど、この主人公もちょっと身体が弱いようです。腕っぷしには自信がないけど、話を面白く語ります。その周囲で起こった事件を、話作りをしながら、真相を探っていく、ミステリーでした。

いのちの停車場2021/06/09


いのちの停車場

「いのちの停車場」 丸の内TOEI
長年にわたり大学病院の救命救急医として働いてきた白石咲和子(吉永小百合)は、ある事情から父(田中泯)が暮らす石川県の実家に戻り、在宅医療を行う「まほろば診療所」に勤めることに。これまで自分が経験してきた医療とは違うかたちでの“いのち”との向き合い方に戸惑いを覚える咲和子だったが、院長(西田敏行)をはじめ、診療所を支える訪問看護師の星野(広瀬すず)、咲和子を慕って診療所にやって来た元大学病院職員の野呂(松坂桃李)らと共に、在宅医療だからこそできる患者やその家族との向き合い方を見いだしていく。
良い話なのかもしれないですが、いのちと向き合う話で、特に最期を家で迎えたいという人も多くて、ちょっと悲しい内容でした。患者と家族のいくつかの話と、主人公の家族の話です。希望はあるけど、キビしい現実も多いです。舞台の金沢がいかにも日本のレトロな雰囲気で、街並みや四季の風景が美しいです。特に、診療所のみんなが集まる、モロッコ料理が食べられるお店が、良さそうでした。カフェとしてもバーとしても使えて、料理がおいしいそうです。いろいろと抱えているけど、診療所の人が家族のような絆が生まれていました。

★★★☆☆ 3

ねずみくんのチョッキ展2021/06/10


ねずみくんのチョッキ展

「ねずみくんのチョッキ展」 松屋銀座8階イベントスクエア
1974年刊行の「ねずみくんのチョッキ」シリーズは、累計400万部を超える、今でも人気絵本です。作家・なかえよしを、画家・上野紀子夫妻の共同作業によって生まれました。鉛筆で描かれるモノクロの画が印象的です。
絵の上野紀子さんは、小学校の教科書に掲載された「ちいちゃんのかげおくり」や、シュルレアリスムの油絵「少女チコ」シリーズも描いています。その原画も展示していました。


「ちいちゃんのかげおくり」


「扉の国のチコ」
少女チコシーズは印象が違う絵ですが、私はこちらが気に入りました。

展示は全体的に、お子さんが楽しめそうに作ってありました。クイズがあったり、低い位置に展示したり、写真を撮れるところがあります。コロナ禍でなければ、もっと多くのお客さんが来たのでしょう。グッズもかわいいので、つい買い過ぎてしまいます。

HOKUSAI2021/06/11



「HOKUSAI」 TOHOシネマズ日比谷
町人文化が華やぐ江戸の町の片隅で、食うこともままならない生活を送っていた貧乏絵師の勝川春朗(柳楽優弥)。後の葛飾北斎となるこの男の才能を見いだしたのが、喜多川歌麿、東洲斎写楽を世に出した希代の版元・蔦屋重三郎(阿部寛)だった。重三郎の後押しにより、その才能を開花させた北斎は、彼独自の革新的な絵を次々と生み出し、一躍、当代随一の人気絵師となる。その奇想天外な世界観は江戸中を席巻し、町人文化を押し上げることとなるが、次第に幕府の反感を招くこととなってしまう。青年期の北斎を柳楽優弥、老年期の北斎を田中泯が演じている。
浮世絵とその時代には興味はありました。どのような経緯で、人気絵師となったのか、北斎の家族はどんな人だったのか、いろいろと伝わっていることもありますが、実際は謎のままです。写楽も謎の絵師ということだけど、活動期間が短いのは何故なのか、この映画ではわからないですが、いろいろな可能性で、絵師の人間関係を見せてくれました。先日読んだ畠中恵の「けさくしゃ」の主人公の柳亭種彦(演じるのは永山瑛太)も出てきましたが、性格も内容も違いました。生涯などは多分、わかっていないのでしょう。小説の方が明るい話だったのですが、この映画ではシリアスでした。
田中泯さんも、「いのちの停車場」に続いて、良かったです。
でもこの映画はゆっくりと話が進むので、ちょっと眠くなってきました。長いと感じてしまいました。出てくる絵画は良かったです。

★★★☆☆ 3