漁港の肉子ちゃん ― 2021/06/12
「漁港の肉子ちゃん」 TOHOシネマズ日比谷
漁港で暮らす食いしん坊で脳天気な肉子ちゃん(声:大竹しのぶ)は、情に厚くて惚れっぽく、すぐ男に騙されてしまう。しっかり者でクールな11歳の娘きくりんことキクコ(声:Cocomi)は、そんな母のことが少し恥ずかしい。やがて母娘の秘密が明らかになり、2人に最高の奇跡が訪れる。
明石家さんまの企画・プロデュースで、直木賞作家・西加奈子の同名ベストセラー小説をアニメ映画化。
原作を読んでいて、話は知っていたけど、感動しました。絵がかわいいし、特に風景がきれいでした。「海獣の子供」の渡辺歩監督だから、風景に通じる所があります。港の雰囲気、山の自然、船の家、特に肉子ちゃんが働く、お店が良いです。きくりんもまかないを食べに行っていて、美味しそうでした。豪華声優陣も、違和感なく合っていました。
★★★★☆ 4
実家ごはん・唐揚げ ― 2021/06/13
鳥の唐揚げ、煮物、糠漬け、サラダ。どれも美味しかったです。
十六夜荘ノート ― 2021/06/14
「十六夜荘ノート」 古内 一絵・著 中公文庫
英国でこの世を去った大伯母・玉青から、高級住宅街にある古い洋館を遺された雄哉。思わぬ遺産に飛びつくが、なぜか屋敷は十六夜荘(いざよいそう)という共同住宅になっていた…。社会からドロップアウトした変わり者たち―40代無職のバックパッカー、タイ出身の謎の美女、ひきこもりミュージシャン(自称)、夢を諦めきれずにいるアラサー美大生―が住む十六夜荘を大伯母はなぜ、雄哉に託したのか。そして屋敷に隠された秘密とは。
玉青の若い時代と、現代の雄哉の生活が順番に描かれています。雄哉は、バリバリ働いているが、会社では浮いているところがあります。雄哉と、個性的な十六夜荘の住人たち、そして玉青が住んでいた時代、兄と玉青や、その仲間たちがいて、2つの時代が、関係なさそうで、繋がっているのを感じます。大伯母の想いが、雄哉にも受け継がれていくのだと思えました。軍服を着た兄、おしゃれな服装の細身、美しくもキリッとした眼差しの玉青など、少女マンガを読んでいるように、絵が思い浮かんでくるような小説でした。
ベル・エポックでもう一度 ― 2021/06/15
「ベル・エポックでもう一度」 シネスイッチ銀座
世の中の変化についていけない元人気イラストレーターのヴィクトル(ダニエル・オートゥイユ)は、仕事を失い、妻(ファニー・アルダン)からも見放されてしまう。息子はそんな父を元気づけようと、友人アントワーヌ(ギューム・カネ)が始めた“タイムトラベルサービス”をプレゼントすることに。それは映画制作の技術を応用し、利用客の希望の時代を再現する体験型サービスだ。ヴィクトルは「1974年5月16日のリヨン」をリクエスト。指定されたセットを訪れると、そこには当時そのままのリヨンの街並みがあった。用意された70年代ファッションに着替えたヴィクトルは、今はなき思い出のカフェで、アントワーヌの恋人である女優マルゴが演じる“運命の女性”と出会う。
70年代を再現したカフェが素敵ですが、話はかなり突飛な気がしました。未来にはお金を出せば、好きな時代を再現したセットを体験できるというのもできるかもしれませんが、すごい人数やセット、当時の車なども用意して、とても高級なものだと思います。ヴィクトルは妻のことをずっと大好きなのに、相手にしてもらえません。それに、妻は自分勝手です。フランス人がみんなそうだとは思わないですが、フランス人の恋愛のテンションにはついていけません。怒っているのに、すぐ仲直りしちゃうのか、気持ちがわからな過ぎました。70年代ファッションが、今見ると、奇異に見えるかもしれません。ヒッピー風だったり、ラッパズボン?ベルボトムというのか、現代的はないけど、おしゃれにも見えます。ヴィクトルはイラストレーターなのですが、そのイラストがとても良かったです。
★★★★☆ 4
千年鬼 ― 2021/06/16
「千年鬼」 西条 奈加・著 徳間文庫
友だちになった小鬼から過去世を見せられた少女は、心に“鬼の芽”を生じさせてしまう。小鬼は少女を、宿業から解き放つため、千年にわたる旅を始める。
小鬼は、様々な時代に現れて、心に鬼の芽を生じさせた人間に関わっていきます。鬼の芽が成長すると、人鬼となってしまうのだそうで、その前に芽をはきださせるのです。様々な辛い目にあっている人々が出てきます。我慢ならない状態になると、人は心を失っていくのだと思います。弟を探している少女の話が痛ましいです。小鬼は弱りつつあるのに健気なのです。
読みやすい本ですが、全体的に辛い内容が多かったです。
Cafe&Meal MUJI で夕食 ― 2021/06/17
メインと3品デリセット。日比谷の“Cafe&Meal MUJI”です。
20時には閉まってしまうので、落ち着かないです。デザートも食べたかったです。
日替わりの炊き込みご飯があるのだけど、この日はとうもろこしご飯でした。
シネマ歌舞伎 鰯賣戀曳網 ― 2021/06/18
「シネマ歌舞伎 鰯賣戀曳網(いわしうりこいのひきあみ)」 東劇
都で評判の遊女・蛍火(坂東玉三郎)に心奪われ、自慢の売り声も出なくなってしまった鰯賣猿源氏(中村勘三郎)。そんな猿源氏の様子を見かねて、博労(ばくろう。馬や牛の仲買人のこと)の六郎左衛門と猿源氏の父である海老名なあみだぶつは、猿源氏を大名に仕立て上げ、揚屋に乗り込む。座敷で遊女たちから勇敢な軍物語を聞きたいとせがまれて焦る猿源氏だが、魚たちの珍妙な群物語を繰り広げ、窮地を乗り切る。やがて酔い潰れ、蛍火のひざの上で寝てしまった猿源氏は、寝言で自慢の売り声を上げてしまい、蛍火に素性を問いただされて……。
冒頭に玉三郎のインタビュー映像があって、舞台への思いや、作者の三島由紀夫や中村勘三郎の事などを話してくれています。舞台の内容についても触れて、わかりやすくなっています。
中村勘三郎さんの実際の舞台は違う演目で2回くらい観ました。表情豊かでコミカルな役にとても合っています。「鰯賣戀曳網」は、歌舞伎の中でもわかりやすくて、ハッピーなラブストーリーでした。衣装の明るさも良かったです。もちろん玉三郎の凛として美しいです。他の遊女たちと並んでも、突出して主役の雰囲気が出ています。終わり方がハートウォーミングで、楽しい気分になりました。ちょっと眠くなってしまったところもありました。
★★★☆☆ 3
特みそこってりラーメン味玉子入り ― 2021/06/19
東京駅近くKITTE地下“ど・みそ”のみそラーメン。味玉子入り。こってりしています。麺は太麺、玉子はトロトロ半熟でした。
シチューハンバーグセット ― 2021/06/20
“CHEZ MADU”イクスピアリ店にて、シチューハンバーグ、サラダ、パン、レモネード。ビーフシチューにチーズのせハンバーグが入っています。煮込みハンバーグみたいな感じ。パンが甘味があって、美味しいです。イクスピアリに行った時に、このお店でよくパンを買います。
クルエラ ― 2021/06/21
「クルエラ」 イクスピアリ
1970年代ロンドン。孤児となったエステラ(後にエマ・ストーン)は、仲間と共に成長。デザイナーを目指して、制作に打ち込む。やっと認められて、カリスマデザイナーのバロネス(エマ・トンプソン)の事務所で働き始める。しかし、この出会いが、エステラの運命を大きく変えていく。なぜエステラは、狂気に満ちたクルエラになったのか、その秘密とは。
ディズニーアニメ「101匹わんちゃん」に登場した悪役クルエラの誕生秘話。
ディズニーの悪役の誕生秘話と言うと「マレフィセント」がありましたが、「クルエラ」はアバンギャルドな雰囲気。パンクムーブメントが吹き荒れる時代。バロネスの気取った服よりも、エステラの新しく斬新なデザインがカッコいいのです。バロネスは、人のデザインで、コレクションを発表しているし、人間的にも、問題ありという役どころ。わがままで自己チューに、振り回されているあたりは、「プラダを着た悪魔」を彷彿させます。でも、バロネスは、非道な人で、真実が明らかになっていくと、エステラは、立ち向かっていきます。面白かったです。マーク・ストロングの執事っぷりも、良かったです。たくさん出てくるワンちゃんも名演技でした。エステラは、オシャレに髪を染めているのではなく、生まれつき黒と白に分かれているのね。話も、まとまっているから、これで終わりで良いような気がするけど、続編ができる事が決まっています。ロンドンのデパート・リバティは、裏側も素敵でした。
★★★★☆ 4
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