HOKUSAI2021/06/11



「HOKUSAI」 TOHOシネマズ日比谷
町人文化が華やぐ江戸の町の片隅で、食うこともままならない生活を送っていた貧乏絵師の勝川春朗(柳楽優弥)。後の葛飾北斎となるこの男の才能を見いだしたのが、喜多川歌麿、東洲斎写楽を世に出した希代の版元・蔦屋重三郎(阿部寛)だった。重三郎の後押しにより、その才能を開花させた北斎は、彼独自の革新的な絵を次々と生み出し、一躍、当代随一の人気絵師となる。その奇想天外な世界観は江戸中を席巻し、町人文化を押し上げることとなるが、次第に幕府の反感を招くこととなってしまう。青年期の北斎を柳楽優弥、老年期の北斎を田中泯が演じている。
浮世絵とその時代には興味はありました。どのような経緯で、人気絵師となったのか、北斎の家族はどんな人だったのか、いろいろと伝わっていることもありますが、実際は謎のままです。写楽も謎の絵師ということだけど、活動期間が短いのは何故なのか、この映画ではわからないですが、いろいろな可能性で、絵師の人間関係を見せてくれました。先日読んだ畠中恵の「けさくしゃ」の主人公の柳亭種彦(演じるのは永山瑛太)も出てきましたが、性格も内容も違いました。生涯などは多分、わかっていないのでしょう。小説の方が明るい話だったのですが、この映画ではシリアスでした。
田中泯さんも、「いのちの停車場」に続いて、良かったです。
でもこの映画はゆっくりと話が進むので、ちょっと眠くなってきました。長いと感じてしまいました。出てくる絵画は良かったです。

★★★☆☆ 3

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