ブータン 山の教室2021/05/02



「ブータン 山の教室」 岩波ホール
若手教師のウゲン(シェラップ・ドルジ)は、ブータンの秘境、ルナナにある学校へ行くように言われる。教師を辞めてオーストラリアに行ってミュージシャンになりたいと思っているウゲンは、渋々ルナナに行く事になる。1週間以上かけて辿り着いたその地には、真っ直ぐな瞳で彼を待つ子どもたちがいた……。
可愛らしいポスター写真とは違って、主人公はブータンの都会に住むやる気のない若者。スマホをいじったり、ゲームをしたりする今時の男の子でした。大変な山道を超えて着いた先は、アルプスの少女が住んでいるような、標高4880メートル、物資も乏しいブータンの中でも秘境の地です。自然を敬い素朴に暮らす村人たち。子どもたちは学ぶことに、好奇心いっぱいです。写真の委員長ペンザムちゃん、とてもかわいかったです。世界一幸福度が高い国でも、外国に行きたい人もいるのだなぁと思いました。教師に向いてないし、やる気がなかったウゲンも、子どもたちや村人たちとの関わりの中で、変わっていきます。ドキュメンタリーのように、本場の生活を映しつつ、何もないけど、幸せなのではないかと、豊かさの意味を考えさせられます。ちょっと「神去なあなあ日常」を思い出しました。
話の流れは、もうちょい押した展開が欲しい気もしますが、ルナナへ行く前と行った後のウゲンは、大きく変わったのだと感じました。

★★★★☆ 4

ミュシャ グラフィック・バラエティ2021/05/03



「ミュシャグラフィック・バラエティ」うらわ美術館
アルフォンス・ミュシャ(1860-1939)は、ヨーロッパを中心に起こったアール・ヌーヴォーを代表する画家・デザイナー。流麗な女性を描いたポスターで有名になったが、その前から、生計を立てる為に本の挿絵や、数多くのグラフィック・デザインの仕事をしている。この展覧会では、主に生活を彩る美しいデザインを紹介しています。メニューカード、雑誌表紙、ポストカード、商品パッケージ、切手や紙幣まで。図案集も全ページ公開しているので、約550点とたっぷり鑑賞できます。
お菓子や、シャンパンのパッケージなど、おしゃれです。もらったら嬉しい手土産になると思います。 

 
気に入った絵を1枚選んで、写真撮影できます。

狛うさぎのいる調神社へ2021/05/04



うらわ美術館へ行った時に、近くにある調(つき)神社へ行きました。調宮(つきのみや)とも言われています。前にうらわ美術館に行った時に、友人が狛犬ではなく、狛うさぎの神社があると聞いていたのです。その時は夕方だったので行けなかったのですが、今回は行ってみました。鳥居がない神社でした。月が出るのを待つ信仰があった為、月の使いであるうさぎが置かれるようになったとか。うさぎなんて、かわいいし、珍しいですね。手水舎も、うさぎの口から、水が出ています。つき神社と言う名前から、ツキを呼ぶご利益があるとも言われているそうです。うさき年には、たくさんの人が訪れる事でしょう。

にぎり寿司2021/05/05



浦和で食べたご飯は、アトレ内“築地魚力”の軽めのセット。美味しかったです。

小説 渋沢栄一 下2021/05/06


小説渋沢栄一

「小説 渋沢栄一 下」 津本 陽・著 幻冬舎文庫
コンパニー、コルポレーション、バンクを創り、新たな国家システムを構築した“富国共栄”の設計者・渋沢栄一。経済人の生涯。
三面六臂の活躍で、日本経済を引っ張って行った人でした。養育院の運営に関わったり、困っている人達の相談にのり、教育にも力を注いでいます。当時のアメリカとも、良い友好関係を築くよう尽力。日本人全体の大恩人ですね。自分の私利私欲の為ではなく、日本がより良くなるように願ったのだと感じました。ちょっと登場人物が多くて複雑に感じて、読むのに時間がかかりました。

厚切りトースト2021/05/07



高田馬場“カンタベリカフェ”で、厚切りトースト。トーストが好きなんです。厚みあるパン、美味しいジャムが2種、サラダも付いて、満足です。

THEやんごとなき雑談2021/05/08



「THEやんごとなき雑談」 中村 倫也・著 KADOKAWA
俳優・中村倫也の初エッセイ集。自意識過剰でモテたかった学生時代。料理や掃除、買い物、散歩など、日常のあれこれ、実家の話、紅白歌合戦の裏側、動物愛。いろいろ書き綴られています。1つ1つが短い話で、読みやすかったです。中村倫也がどんな人かが、なんとなくわかってきます。友人がファンで、貸してくれました。私は荻上直子監督が好きなので、ドラマ「珈琲いかがでしょう」を見ています。主役の中村倫也さんは、ブラックコーヒーが苦手みたいです。撮影前の話だったから、今はわかりませんが、ドラマでは美味しいコーヒーを淹れる役だから、驚きました。本の挿絵も描いていて、上手いです。味があるイラストです。雑誌「ダ・ヴィンチ」に2018年11月号〜2020年11月号に連載したものが、ベースとなっているので、自粛期間中の事などもあり、ごく最近の話でした。自然体で良かったです。
本の裏表紙、帯をめくると、面白い仕掛けがありました。

カシミールカレー2021/05/09



“ロイヤルホスト”でカレーを食べました。カレーメニューが、いくつかあって、野菜が多そうなので、カシミールカレーにしました。牛肉はやわらかかったです。辛口となっていた通り、スパイシーなカレーでした。

ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから2021/05/10


ラブ・セカンド・サイト

「ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから」 イクスピアリ
高校時代に出会って、大恋愛の末に結婚したラファエル(フランソワ・シビル)とオリヴィア(ジョセフィーヌ・ジャビ)。人気SF作家として多忙な毎日を送るラファエルと、小さなピアノ教室を運営するオリヴィアの夫婦生活は次第にすれ違っていく。オリヴィアと大ゲンカをした翌朝、ラファエルが目覚めると、別の世界になっていた。そこは夫婦の立場が逆転していて、ラファエルはしがない中学教師、そしてオリヴィアは人気ピアニストで、ラファエルのことを知らなかった。
「パリのどこかで、あなたと」が良かったので、主人公が同じフランソワ・シビルだったので、見ました。パラレルワールドを描いたファンタジーラブストーリーでした。フランス映画にしては、ガチなロマンスで、悪くはないけど、ちょっとメロドラマ過ぎるし、他の世界へ行く原因に、説得力がない気がします。映画だから良いのかもしれないですが。フランスだとどこでも絵になります。雪のパリや、郊外の海辺など。本当に大切なものは何かを探す映画でした。
ビートルズを知らない世界へ行ってしまう映画「イエスタデイ」にもちょっと似ている気がします。 

★★★☆☆ 3+