死刑台のエレベーター2010/10/01

「死刑台のエレベーター」の試写会へ行ってきました。
大手企業の会長夫人である芽衣子(吉瀬美智子)は、そのグループで働いている
医師・時籐(阿部寛)と不倫関係にあり、夫殺害の計画を企てていた。
実行するのは時籐で、たった15分で終わる完全犯罪のはずだった。
しかし、手がかりとなってしまうものを回収できなかったために、会社に戻った
時籐はエレベーターに閉じ込められてしまう。
約束の時間に現れない時籐を探し、夜の街を彷徨う芽衣子。
その頃、時籐の車を盗み出し、箱根へと向かった2人(玉山鉄二と北川景子)が、
時籐の名前を語り、別の犯罪を引き起こしてしまう。
2組の男女が織りなす犯罪は絡み合って…。

ルイ・マルが25歳の時に監督し、デビューを飾った映画史に残る名作を、日本で
リメイクしたものです。
映画の前に緒方明監督の舞台挨拶がありました。
その時に会場の人に手をあげてもらって聞いていたのですが、
オリジナルの映画を見たことある人は、少なめ。
タイトルくらいは聞いたことあるという人は、まあ多い。
聞いたこともなく「死刑台のエレベーター」を全く知らない人は、意外と多い。
という結果でした。そうなんですねぇ。50年以上前の映画ですからね。

私はテレビで見たことがあるのですが、オリジナルを知っているだけに、今回の
リメイク作品は、ちょっと……ね。
内容はオリジナルにできるだけ忠実にしたそうですが、現代の日本が舞台では
無理が多いところが目立ってしまいました。
フランス語なら、様になるセリフも(そのままのセリフじゃないんだろうけど)
日本人が言うとおかしかったりしますしね。
もう1組の男女は、納得できない行動ばかりで、ちょっとバカップルぽくなって
しまっていました。
でも、挨拶した緒方監督は、話も面白くて、非常に好感が持てました。

★★☆☆☆