くまのパディントン展 ― 2018/06/11
「くまのパディントン展」 Bunkamuraザ・ミュージアム
実写映画化もしているので、話を知っている人も多いと思いますが、「くまのパディントン」はイギリスの児童文学でシリーズになっています。
ペルーからロンドンにやってきたパディントンはブラウン一家と出会い、家族の一員になるという話です。
ムーミンのように、いろいろなアーティストによって絵が描かれていて、微妙に違っています。帽子をかぶって、ダッフルコートを着ているのは同じだけど、色が違っていたりします。私は赤い帽子をかぶって、青いダッフルコートを着ているという印象です。そういうグッズがよく売っていました。
作者のマイケル・ボンドがクリスマス・イブにデパートでポツンと売れ残っていたくまのぬいぐるみを見て、妻へのプレゼントとして購入し、当時パディントン駅近くに住んでいたことからパディントンと名づけたそうです。ぬいぐるみは家族と一緒にリビングで過ごしたり、一緒に旅行したり、まさにお話のように家族の一員になったのです。そして、話の中でパディントンは送り出してくれたおばさんが「このくまをよろしくお願いします」と書いた札を付けています。パディントン駅でそれを見たブラウン一家が家に迎えいれてくれるのですが、これは作者のマイケル・ボンドの子ど時代、第二次世界大戦で、疎開してきた子どもが名前や住所を書いた札を付けて駅にいっぱいいたそうなんです。ボンドの両親はユダヤ系の子どもを2人預かっていた時期があったそうです。戦争中に困っている子どもを助ける両親の精神が立派ですね。物語の中で親切にしてくれるブラウン一家とも重なります。
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