時生2014/09/08

時生
「時生」 東野 圭吾・著 講談社文庫
不治の病を患う息子に最期のときが訪れつつあるとき、宮本拓実は妻に、20年前の思い出を語りはじめる。短気で自分勝手だった若者の拓実は、「トキオ」と名乗る少年と出会い、彼のもとを去った恋人を探しにいく…。
読み初めの頃は、なんとなく聞いたことがあるような話だと思ったんです。浅草が出てきたせいか映画で見た「青天の霹靂」を思い出しました。内容はそれほど似ていないかもしれないけど、真実を知ることで、人は変わっていくというのは共通しているかもしれないです。拓実は仕事をしても長続きせず、恋人にお金をせびって生活する毎日。そんな彼女が怪しい男に追われるような目にあっているらしい。大阪へ捜しに行きます。それに見ず知らずの少年だったトキオが付いてきます。トキオの正体は、読者には最初からわかっているというのも面白かったし、感動する内容でした。ラストもいいなぁ。

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