ホーリー・モーターズ2013/04/11

ホーリー・モーターズ
「ホーリー・モーターズ」を観てきました。
13年ぶりのレオス・カラックス監督作品。
ストーリーを説明するのが難しい。これはもうドニ・ラヴァン劇場。
富豪の男の出勤風景かと思わせる冒頭。リムジンに乗って今日のアポを確認すると、ファイルを見て、変装を開始する主人公オスカー(ドニ・ラヴァン)。車を降りる時には、物乞いの女になっていた。その後はモーション・キャプチャーを演じる人になって、素晴らしい身体能力を見せつけたりする。次々とリムジンに戻っては姿も性格も年齢も変え、殺し屋になったり、老人になったり、めまぐるしく変わっていく。合間にエヴァ・メンデスやカイリー・ミノーグなど、美女と絡んでいる。現代が舞台なんだけど、近未来もののように見えてしまう。いろいろなシチュエーションが詰め込まれている。果たしてこれはなんだろうとグイグイと惹き込まれながら、ミステリアスに話は進んでいく。ゴジラの音楽にのって墓にそなえられている花を食べまくっているかと思えば、アコーディオンをかき鳴らしながら行進していたりする。普通のお父さんになって娘を迎えに行ったり、なんなんだこれはという感じ。レオス・カラックスはどんどん進化して、一般人よりも先を行っているのかもしれない。人にはすすめにくいけど、面白い。カラックスファンには是非とも観てほしい。

★★★★☆ 4-