クラウド アトラス2013/04/14

クラウド アトラス
「クラウド アトラス」を観てきました。
ゆっくりしていたら、上映終了になってしまうと知り、アセって行ってきました。長い映画(2時間52分)なので、ゆっくり行ける時がいいなぁと思っていたのです。実際に観てみると、そんなに長く感じなかったし、お尻も痛くなりませんでした。緻密に計算された6つの物語が同時進行で描かれています。19世紀の弁護士が船の航海で体験した出来事や、20世紀のゲイの青年作曲家(ベン・ウィショー)の話、現代の女性記者(ハル・ベリー)がある秘密を知って、殺されそうになる話、クローンの女の人(ペ・ドゥナ)が主役の近未来SF、更に文明崩壊後の未来の話など。1つの映画でお腹いっぱいになるお得感のある映画でした。1つ1つが面白いし、映像が美しいです。SFシーンの多い未来ものが私は良かったし、ペ・ドゥナかわいい!主要キャストは他にトム・ハンクスやヒュー・グラント、ヒューゴ・ウィービングなどなど、1人につき4つか5つの役があって、それぞれの話に登場していて、これは誰かなと考えながら観るのがまた面白いんです。人種や性別も越えて変身しちゃっていて、見事なんですよね。
観たばかりの「ホーリー・モータース」はドニ・ラヴァン1人でいろいろな人になっちゃっていましたが「クラウド アトラス」は団体戦になっています。ランダムに展開するのに、バラバラになっていないで、ちょっとしたつながりがあるところも実にウマいんですよ。きっと何度か観ても楽しめることでしょう。脇役になっていたりして、誰が演じているのわからなかったところもあるけど、エンドロールの時に、どの人が演じたのかがわかるように紹介されています。まるで映像の交響曲ですね。

★★★★☆ 4+